絵の具で絵を描く時、思い通りの色を作ることができなくて困ってしまったことはありませんか。また、子供の宿題がギリギリで夜中に「ピンクないんだけど買ってきて」なんて言われて、すぐには買いに行けずに困っているパパさんママさんも、手持ちの色で他の色を作る方法が分かれば助かりますよね。
この記事では「何色を混ぜたら、イメージ通りの色になるのかよくわからない」「使いたい色を使ってしまって手元にある色でどうにかしたい」とお悩みのあなたのために、絵の具の色の作り方をご紹介していきます。さらに、私はカラーコーディネーターの資格を持っているので、絵の具で色を作る時の注意点についてもお伝えしていきます。
絵の具の色の作り方一覧
さっそく、主な絵の具の色の作り方をご紹介していきます。分かりやすく一覧にしてみました。また、こちらに記載している色の組み合わせ方は一例です。リンク先をクリックすると他の作り方や混ぜ方などについて、詳しく説明しているので、ぜひご参考にしてください。
絵の具で色を作る時の注意点
よくある12色の絵の具セットがあれば、ほとんどの色を作ることができます。しかし絵の具で色を混ぜるときに適当に混ぜていたのでは、思った色にするのは意外と難しいです。
そこでここからは、絵の具で色を作る時の注意点をお伝えしていきます。
三原色の色は混ぜて作ることができない
三原色というのはすべての色のもとになる色です。赤(マゼンタ)青(シアン)黄(イエロー)がそれにあたります。そのためこの三色は、他の色を混ぜて作ることができません。
しかし、逆の言い方をすれば、この三色と白黒があれば、ほとんどの色を作ることができるということになります。
金色や銀色、蛍光色を作るのは難しい
色の三原色と白、黒があればほとんどの色を作ることができますとお伝えしましたが、金や銀などのメタリックカラーや、ショッキングピンクなどの蛍光色は、色以外に材料が必要となってきます。金や銀などのメタリックカラーであれば、光沢を出すためのラメなどが必要ですし、蛍光色であれば蛍光塗料が必要になります。そのため12色の絵の具セットなどでは、これらの色を作ることは難しいのです。
ただ、混色によって表現するという手法はあります。例えば金色なら、金色部分の光が当たっているところと影の部分の色をよく観察して、それぞれに似た色を作って対応するこも可能です。ハイライトは、白やアイボリー、明るい部分は黄土色、影の部分は暗い黄土色など、書き分けることによって、金色をベタ塗りするよりも自然な金色を表現することができるのです。
色は薄い順に混ぜる
色を混ぜるときは、薄い順に混ぜるようにしましょう。絵の具は薄く明るい色を、濃く暗い色にするのは比較的簡単ですが、暗くて濃いものを明るく薄くするのは難しいからです。
思い通りの色にならず色を混ぜてしまうと、余計に色が濁って汚くなってしまいます。そのため、明るくて薄い色に暗くて濃い色を少量ずつ混ぜるようにしましょう。少しずつイメージに近づけていくようにするのがコツです。
白色や黒色は入れ過ぎない
白と黒は無彩色と言って、彩度と言って鮮やかさを持たない色です。そのため他の色と混ぜると元の色が持っている、鮮やかさが少なくなり淡い色になります。白は色を薄めると思って使いがちですが、同時に鮮やかさがなくなるので優しい雰囲気になります。
はっきりした感じを出したい場合に混ぜすぎると、思った色と違うものができ上がるので注意しましょう。単に色を薄めたいだけという時は、水を多く含ませて薄めるという方法もありますので、試してみてくださいね。
特に黒は彩度だけでなく明度(明るさ)もありません。そのため他の色と混ぜると彩度と明度の両方を下げてしまいます。そのため、黒を混ぜると、暗く濁った色になります。影などの部分で暗くしたいから黒と考えるのではなく、絵の具の減法混色を利用して暗く濃い色にした方がなじむこともあります。これは絵の具が混ぜれば混ぜるほど光の反射がなくなり、色が濃く、暗くなる性質があるためです。
筆をきれいに保つ
絵の具は混ぜれば混ぜるほど、濁った暗い色に近づきます。色を足しているつもりはなくても、前に使った絵の具が筆に残っていると、次の混色に影響を与えてしまいます。混色をする前には、必ず筆をよく洗い水をふき取ってから使うようにしましょう。
まとめ
12色の絵の具セットだけで、さまざまな色が作れることをご紹介しました。ほとんどの色は色の三原色と黒、白があれば作ることができます。この記事に載っている方法で色を作ってみたら、今度は作ったことが無い色も、描くものをよく見て作ってみましょう。思い通りに混色ができるようになると、とても面白いですよ。
ぜひ様々な色の作り方を試してみて、自分らしい制作を楽しんでくださいね!
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