黄緑の作り方！何色を混ぜたら良いの？調整方法も詳しく解説！

若い葉っぱや、雨に濡れたきれいなアマガエル。黄緑色を使いたいと思う場面は、たくさんありますよね。また、少ない色数の絵の具セットでも黄緑は入っていることが多いです。ただ、チューブの黄緑そのままが自分のイメージに近い黄緑ではないと感じることはありませんか？そういった時、自分好みの黄緑色が作れるようになると、創作意欲もますます湧いてきますよ。

そこで、この記事では基本的な絵の具セットを使った簡単な自分好みの黄緑色の作り方をご紹介していきます。また、手軽に色鉛筆で黄緑を作る方法もお伝えしていきますね。私はカラーコーディネーターの資格も持っているので、その観点から黄緑にまつわる話なども解説していきます。

黄緑の作り方

黄緑は以下のようなパターンで色を混ぜることによって作ることができます。

• 黄色+緑色
• 黄色+青色

また、絵の具で黄緑を作る際の混ぜる順番や黄緑の調整方法についてもご紹介していきます。さっそく見ていきましょう。

黄色+緑色

黄緑色は黄色と緑を混ぜると作ることができます。基本的には、黄色1：緑1くらいで大丈夫ですよ。この比率をずらしていって

ができ上がります。基本的に色を混ぜるときは、薄い(または鮮やかな)色に濃い(または暗い)色を少しずつ混ぜて調整すると一気に色が変わらないので、やりやすいです。

ただ、今回の黄色と緑の場合は、

ようにすると希望の色に近づけやすくなりますよ。最初から絵の具セットの中に黄緑色が入っている場合もありますが、セットに入っている黄緑はとても鮮やかなので、風景画などに使うには少し不自然になります。このため、セットに入っていても自分で調整しながら作った方がより自然な色に近づけることができます。

黄色+青色

黄緑色は黄色と青を混ぜても作ることができます。比率は黄色2：青1です。そもそも緑色は黄色と青をまぜて作るので、黄緑をこの二色で作りたい場合は、黄色を多めに混ぜるようにすると良いです。

このパターンでの黄緑の作り方の場合も、

なります。黄色と青では青の方が暗く濃いため、この二色で黄緑を作る場合は黄色に少しずつ青を混ぜる方が良いです。薄く淡い色を濃くて暗い色にするのは比較的簡単ですが、逆は難しいからです。

小学生のころなどに色を混ぜすぎて、暗いどんよりした色になってしまい、やり直そうとして他の明るい色を混ぜると余計に汚くなって、困ったことありませんか。絵の具は混ぜれば混ぜるほど、色がくすんでしまいます。そうならないためにも明るい色に暗い色を足して様子を見ながら調整するようにしましょう。

もし、ご紹介した方法で黄緑を作っても鮮やかすぎるという場合には、無彩色という色味を持たない黒や白などをほんの少し混ぜることでくすませることができます。また、色を薄めたい場合には、白を混ぜて少しミルキーなイメージの黄緑にしたり、水を多く含ませて透明感のある薄い黄緑を作ったりすると、よりいろいろな黄緑を作ることができますよ。

色鉛筆での黄緑の作り方

色鉛筆で黄緑を作る場合にも、絵の具の混色でご紹介した組み合わせで作ることができます。色鉛筆は絵の具のように混ざりあうというよりは、色を重ねることで混色を表現することができるんですね。

色鉛筆で色を混ぜるときも基本的には、まず薄い色から塗り、その上から濃い色を塗るようにしましょう。今回の黄緑を青と黄色の色鉛筆で表現する場合は、まず黄色を先にベースとして塗り、その上から薄く青を重ねます。青に近い黄緑にしたい場合は、たくさん青色を重ねてみましょう。

ただ、色を重ねるのはいっぺんに塗ってしまうのではなく、様子を見ながら徐々に行うのが良いです。少しずつ色を塗り重ねる場所をずらして、グラデーションを作っても素敵ですね。

黄緑はこんな時に使える

黄緑は新芽の薄いかわいらしい緑を表現したり、海の濃淡を表現したりと自然の景色を描くときにはいろんな場面で重宝します。他にもアマガエルなどの両生類、バッタ等の昆虫、ウグイスやオウムのような鳥など様々な黄緑の生き物を表現することができます。

また、イラストやデザインでも黄緑はフレッシュさ、若々しさに加えて優しさや安らぎなど、イキイキとしながらも柔らかな印象を与えることができます。黄緑は優しい印象があるためか子どもの絵本なんかでも、よく使われていますね。差し色に使っても柔らかい印象を足してくれるので、ファッションでも重宝しますよね。

まとめ

鮮やかで柔らかい印象の黄緑。黄色と青の比率を変えるだけで、とても表情豊かな黄緑色を作ることができます。

チューブのままの黄緑もとても鮮やかできれいですが、そればかりだと絵やイラストにリズム感が生まれません。そんな時は、色を混ぜる際には一度に色を混ぜてしまわないで少しずつ自分の理想の色に近づけるイメージで行うときっとうまくいきますよ。ぜひこの記事を参考にして、あなた好みの黄緑色を作ってみてくださいね。