夏のさわやかさを表現するのに、とても便利なターコイズブルー。しかし、小学校などで使う基本の12色セットの中には、ターコイズブルーは入っていませんよね。そんなターコイズブルーを簡単に作れたら面白そうなのにと思ったことはありませんか。実は色数の少ない絵の具セットでも、ターコイズブルーを作ることができるんです。
そこで、この記事では自分好みのターコイズブルーの色の作り方をお伝えしていきます。私はカラーコーディネーターの資格を持っているので、その観点からターコイズブルーにまつわるお話も併せてご紹介していきます。
ターコイズブルーの作り方
ターコイズブルーの作り方には、以下の3つのパターンがあります。
- 青色+緑色
- 青色+白色+緑色
- 水色+黄色
さっそく一つ一つ見ていきましょう。
青色+緑色
基本のターコイズブルーは、青3:緑1で作ることができます。青も緑も色数の少ない絵の具セットでも入っているので、作りやすいですね。ターコイズブルーは、トルコ石という宝石の色が由来となっています。青みが強ければターコイズブルー緑みが強ければターコイグリーンとなります。きれいな海や川などを表現する時に使いやすいですよね。
どちらも色味は濃いですが、青の方がより濃く暗い色なので、色を混ぜるときには青よりは薄くて淡い緑を先に出し、そこに少しずつ青を足していくようにして調節していくと一気に色味が変化しないので調整しやすいですよ。
青色+白色+緑色
淡い色のターコイズブルーを作りたい時は、白を混ぜましょう。写真の比率は青2:白2:緑1です。白を加えると、淡くミルキーなイメージに近づいて、かわいらしいイメージになります。
少しくすませたい場合は、白だけでなく、少し灰色を加えるとスモーキーなイメージも加わるのでカッコよさも表現できますね。濃淡をつけたい場合は、この白や灰色の量で調整する方法と、水の量で調整する方法があります。
水で調整する場合は、薄くする時は水の量を多くするのですが、この時、余分な水をタオルなどで吸い取るなどして水の量が多くなりすぎないように注意しましょう。あまりに水の量が多いと、紙がモロモロになって破れやすくなってしまいます。
特に子どもと夏休みの宿題などで海の絵など、広い面積を塗る時には注意が必要です。海などを描くときは広い面積を一気に塗りがちなので、よく画用紙がビチャビチャになってしまい、紙の表面が毛羽だっているものがあります。せっかくの作品に穴が開いてしまっては気分も沈んでしまうので、水のつけすぎには気を付けてあげてください。また、海の色や川の色も均一ではないので、少しずついろんな色で表現してみるとより本物に近づきますよ。
水色+黄色
水色と黄色でもターコイズブルーを作ることができます。こちらの比率は水色4:黄色1です。青色寄りのターコイズブルーを作りたい時には青色を多めにし、緑色寄りのターコイズブルーを作りたい時には、黄色を多めに混ぜると良いですよ。黄色を多くすると黄緑色に近いターコイズブルーになります。エメラルドグリーンにも近くなりますね。
水色と黄色の組み合わせだと、水色にもともと白色が含まれているので、白を足さなくても淡いイメージのものが作れます。ちなみにこのターコイズ、スピリチュアルな意味では自由を求めるなんて意味もあります。海や大空など自由なイメージの物を描くのにピッタリですよね。
アクリル絵の具でのターコイズブルーの作り方
アクリル絵の具でもターコイズブルーの作り方は、水彩絵の具と基本的には変わりません。水彩絵の具でご紹介した、青と緑や青と白と緑などで作ることができます。また、水彩絵の具でもそうですが、ターコイズブルーのような鮮やかな色を作る場合は、色の三原色のうちの二つシアンとイエローを使った方がより鮮やかな色を作ることができます。
ちなみに、水彩絵の具とアクリル絵の具の違いを簡単に説明すると、
- 水彩絵の具:アラビアゴムが含まれているもの
- アクリル絵の具:アクリル樹脂が含まれているもの
となります。どちらも水溶性ですが、水彩絵の具は滲みなどをうまく使いながら表現するのに向いており、アクリル絵の具は絵の具そのままでも使えるため油絵のようなごつごつとしたタッチも表現することができます。
水でぼかしたようなターコイズブルーを作るのであれば、水彩絵の具の方が向いています。その一方で、アクリル絵の具は乾くのが早いため、色を塗り重ねやすく複雑なトーンを表現するのに向いています。書きたいイメージに合わせて、お好きな画材を選んでくださいね。
まとめ
ターコイズブルーはとても鮮やかで淡い色なので、画面が一気に明るく爽やかな印象になりますね。夏のさわやかさや、新緑の青々とした部分などに使えたり、若々しさや冷たいスマートなどの印象も与えたりすることができます。青には冷たさやシャープなどのイメージがありますが緑には若々しさ、柔らかさなどを表現する黄色みが少し混ざっていることで、青の持つ冷たさなどを和らげることができます。
特に海など広い面積を表現する時には、いろんなターコイズブルーを作って、色々組み合わせて使ってみてください。きっと絵の具のチューブそのままの色だけでは表現しきれない、あなたの中のあふれるイメージをたくさん表現できるようになるはずですよ。
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