ペットショップなどで見かけるウーパールーパーはとっても可愛い姿をしていますが、寿命は一体どれくらいなのでしょうか。実際、ウーパールーパーは小さな生き物なので一見短命そうにも見えますよね。ただ、しっかり飼育環境を整えてあげれば、意外に長生きします。
そこで、この記事ではウーパールーパーの寿命についてギネス記録の有無も含めてお伝えするとともに、寿命を延ばすための飼育のポイントを詳しく解説していきます。大切なウーパールーパーを長生きさせるコツについてぜひ知っておいてくださいね。

ウーパールーパーの寿命について
まずはウーパールーパーの寿命について見ていきましょう。
ウーパールーパーの寿命のギネス記録はある?
ウーパールーパーの寿命について調べていると、「ギネス記録に登録された最長寿の個体はいるの?」と気になる方もいるかもしれません。ただ、結論から言うと、
- 現在のところウーパールーパーの寿命に関するギネス記録はありません。
しかし、非公認ながらパリで25年ほど生きたウーパールーパーがいたという記録があります。25年というと、小動物の中でも長寿ですよね。この個体がどのような環境で飼育されていたのか詳しい情報はありませんが、寿命を延ばすための条件がしっかり整っていたことは間違いないでしょう。
ウーパールーパーは病気にかかることもあるので、25年生きたというのは徹底した環境で飼育されたからであるといって間違いありません。さすがにこのような長寿は稀だと思いますが、飼育環境などを整えて大切に育てれば、ウーパールーパーは長生きすることがお分かりいただけるかと思います。

ウーパールーパーの一般的な平均寿命は?
ウーパールーパーの寿命は、野生と飼育下では大きく異なります。
- 野生のウーパールーパー:10〜15年
- 飼育下のウーパールーパー:7〜10年
野生ではウーパールーパーの寿命は20〜30年とも言われることがありますが、実際には天敵や環境の変化による影響を受けるため、10〜15年程度が一般的です。一方で、人間が飼育するウーパールーパーの寿命は7〜10年ほど。
しかし、飼育環境によっては10年以上生きる個体もおり、パリで25年生きた個体のように、適切な管理が行われればさらに長生きする可能性もあるでしょう。
実際、適切な環境を保つことのできる水族館ではさらに長生きする個体もいます。ただ、一般家庭では飼育環境を整えるのが難しいことから、さらに寿命が短くなってしまうのが実情です。そのため、いくら飼育しやすいとされているウーパールーパーでも長生きさせるとなると、手間や工夫が必要になってくるのです。
しかし、逆の見方をすれば、飼育環境を整えて上手に育ててあげさえすれば、自然界での寿命に近づけることも不可能ではないと言えるのではないでしょうか。

ウーパールーパーの大きさについて
次にウーパールーパーの大きさについても深掘りしていきます。
ウーパールーパーの大きさでギネス記録はある?
ウーパールーパーの大きさについてもギネス記録があるか調べてみました。すると
という記載がありました。ただし、これらの記載は信憑性に欠ける可能性が高いという意見もあります。特に60cm級はウーパールーパーとして極めて異例のサイズだからです。そのため、こういった情報はあくまでも参考として見ておくのが良いでしょう。
ちなみに、ウーパールーパーの一般的な大きさはどれくらいかというと、成体の大きさは通常全長15~30cm程度で、20cm前後が一般的なサイズだと言われています。
また、30cmを超える個体は稀ですが、飼育環境や個体差によっては45cm近くに達することもあるという感じです。
ウーパールーパーの大きさと寿命に関係はある?
ウーパールーパーの寿命を考える上で、体の大きさも関係しているのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
こちらの論文によると、ウーパールーパーは終生成長(インデターミネイト・グロース)の傾向があり、年齢とともに少しずつ大きくなり続けることが知られいるため、年長の個体ほど体が大きい傾向はありますが、体の大きさそれ自体が寿命を延ばしたり縮めたりする直接的な要因ではないとされています。
つまり、体が大きい方が寿命が長くなりやすいのではなく、寿命が長くなると、体も自然と大きくなっていくのだと言えるでしょう。
そのため「体が大きい方が寿命が延びやすくなるのではないかと思って、過剰な成長を促すような飼育方法(過度な餌の与えすぎなど)を行うと、逆に健康を害することがあるので注意が必要です。そのため、適切なバランスで成長をサポートすることが重要だと言えます。
ウーパールーパーの寿命を延ばすためのポイント
ウーパールーパーは飼育下での平均寿命は5~10年と言われていますが、実際は5年以下で亡くなってしまうことも少なくありません。そこで大切なウーパールーパーの寿命を延ばすためのポイントを3つご紹介します。
- 水質を常に清潔に保つ
- 水温管理に注意する
- 適切なエサの管理をする
それぞれの点について詳しく解説していきましょう。
水質を常に清潔に保つ
ウーパールーパーを長生きさせるには、強力なろ過装置を使って水を綺麗に保つことがとても大切です。実は、ウーパールーパーは同じ水の中で生きる魚と比べると糞が大きいという特徴があります。さらに成長と共に餌をたくさん食べるようになると、糞の量がもっと増えてしまい、水が汚れやすくなってしまいます。ですから、ろ過装置を使って綺麗な水質を保っていかなければなりません。
赤ちゃんの頃と同じような飼育方法では綺麗に見えても、うまくろ過ができなくなってくるので、成長に合わせた適切なろ過装置を取り入れて、水質を維持することが必要だと言えます。
また、定期的な水換えや定期的なろ過フィルターの掃除も必要となってきますが、具体的には以下の基準を目安にすると良いでしょう。
- 週に1〜2回(水槽全体の1/3程度の水を交換)
- ろ過フィルターの定期的な掃除(1〜2週間に1回)
水温をしっかり管理する
ウーパールーパーが生きていける水温は5~30度ですが、適切な温度は15~25度です。ですから、長生きしてもらうには水温をしっかり管理して、適切な温度を保つ必要があります。
ウーパールーパーからすれば、日本は夏は暑く冬は寒いので、以下のような方法で水温を保つようにしてください。
- 夏:水槽用クーラーやファンを使用
- 冬:水槽用ヒーターを使用
ウーパールーパーは飼育がしやすい生き物ですが、急激な水温の変化もストレスになりやすいので、元気で長生きしてもらうには、できるだけ一定の温度を保つことが大切です。
適切なエサの管理をする
ウーパールーパーの餌の量や種類も寿命に影響を与えます。餌を与える頻度は
- 幼体(成長期):1日1回
- 成体(大人):2〜3日に1回
といった感じです。小さなウーパールーパーは1日1回エサをあげるのが良いですが、大きくなったウーパールーパーはそれほどエネルギーを必要としなくなるので、同じ頻度でエサをあげる必要はありません。
そのため、成長したウーパールーパーは1週間に数回程度のエサやりが適度な量になります。エサを与えすぎると消化不良を起こしてしまう可能性があり危険です。また、エサの食べ残しが蓄積すると有害物質になって水が汚れてしまうので、必ず取り除きましょう。
まとめ
ウーパールーパーの寿命と、寿命を延ばすポイントを詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。ギネス記録はありませんが、ウーパールーパーは飼育下で25年ほど生きた記録もあります。
ですから、飼育環境を整えて上手に飼育すれば5~10年という平均寿命を大きく超えることも可能です。そして、そのためには、水質管理をしっかりとしてウーパールーパーが長生きしやすい環境を整えてあげることが大事になってきます。
手間はかかるかもしれませんが、大切なウーパールーパーが長生きできるようにたっぷりと愛情をもって育ててあげてくださいね。
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