あなたは家にゴキブリが出たことはありますか?私はよくあるんです(涙)。我が家ではゴキブリを見つけるや否やスリッパや殺虫剤を片手に戦闘態勢に入ります。その結果、ゴキブリを何匹もあの世に送ってきました。しかし、そんな今日この頃、ふと「もし、このまま放っておいたら、ゴキブリって勝手に出ていくことはあるのだろうか?」と思ったんですね。
もし、勝手に出ていってくれるのなら、ゴキブリが出る度にやつらと精一杯戦う必要はないのですが、実際のところ、どうなのでしょうか?ということで、この記事では、家に出たゴキブリって勝手に出ていくことがあるのかという点について徹底的に調べた内容をお伝えしていきます。
ゴキブリが勝手に出ていく可能性がほとんどない理由
家に出たゴキブリは勝手に外へ出ていってくれるのでしょうか?最初に結論を言うと、
- ゴキブリが勝手に出ていく可能性は殆どありません!
あなたが「Oh,No!!」と叫んでいる姿が目に浮かびます。でも、一体どうしてゴキブリは勝手に家から出て行ってくれないのでしょうか?それには、以下のような5つの理由があります。
- 家の中は餌が豊富
- 家の温度はゴキブリの適温
- すでに仲間がたくさんいる可能性が高い
- 外は天敵が多い
- チャバネゴキブリだと出ていかない
具体的にどういうことなのか一つずつ解説していきますね。
家の中はエサが豊富
ゴキブリが家から勝手に出ていく可能性が低い理由として、まず餌の問題があります。ゴキブリは雑食で、何でもかんでも食べるので、家の中にある意外なものも餌として食べることがあるんです。
例えば、人の髪の毛やフケもゴキブリの餌になります。髪の毛なんて、家の中に落ち放題じゃないでしょうか。だって、髪の毛って一日に50~100本近く抜けるんですよ。どんだけ丁寧に掃除していたって、流石に数本は落ちていますよね。そんなものまで餌にしてしまうゴキブリの食い意地ったら、呆れるを通り越して、もはや素晴らしいです。
そのほかにも、ゴキブリにとってはダンボールやホコリなんかも餌になります。ダンボールもホコリも、普通の家に必ずと言っていいほどありますよね。ダンボールを開けたらゴキブリが「うまうま」とか言ってダンボールを食ってる姿を想像してしまいました。
そんなわけで、家にはゴキブリの餌がたくさんあるんです。食べ物がたくさんあるんだったら、ゴキブリはわざわざ勝手に出ていく必要はありませんよね。
家の温度はゴキブリの適温に近い
家の温度がゴキブリの適温に近いこともゴキブリが勝手に家から出ていかない理由の一つです。ゴキブリが好む温度に関しては、ゴキブリ対策などのサービスを行なっている業者のサイトで以下のように紹介しています。
ゴキブリは高温多湿を好みます。気温18度を超えたあたりから徐々に動きが活発になり、25度程度で最も活動に適した温度となります。卵を産んだり、孵化したりと繁殖活動も盛んになってくるのです。
引用元:太洋化工株式会社
つまり、ゴキブリが好きな温度って基本的に私たち人間が好きな温度と同じくらいなんですね。私も25℃とか、暑くもなく寒くもなく一番快適で好きです。比較的暖かい気温を好むゴキブリですが、気温が40度を超えると天に召されてしまいます。これって私たち人間も同じです。
気温が40℃を超えたら、熱中症で救急搬送される人も多くなりますもんね。案外、私たちって似ているところがありますね。もちろん、こんなところでゴキブリと意外な共通点を見つけても、ちっとも嬉しくありませんが…
そんなわけで、年中快適な温度にエアコンで保たれている家から、ゴキブリたちが勝手に出ていくことはないのです。
すでに仲間がたくさんいる可能性が高い
ゴキブリが一匹でも出てきた場合、すでに家の中には仲間がたくさんいる可能性が高いです。これにはゴキブリの高い繁殖力が関係しています。ゴキブリの繁殖力の強さについて、ゴキブリの殺虫剤で有名なアース製薬のサイトでは以下のように紹介されています。
一般家庭でよく見られるクロゴキブリの1卵鞘中の卵数は22~28個。産卵回数は一生に15~20回。25個入りの卵鞘を20回産卵したと仮定すると、1匹のメスが一生に産む子どもの数は500匹。
引用元:アース製薬
ゴキブリは素晴らしいくらいの子宝に恵まれていますね。思わず、とんでもない数に笑いがこみ上げてきます。ということは、メスが一匹あなたの家に忍び込んでいたら、とんでもない数のゴキブリの赤ちゃんが生まれてしまうわけです。
それに、ゴキブリのオスはアウトドア派で結構ウロウロするんですが、メスはインドア派で外に出ないことが多いと言われています。そのため、精一杯あなたが戦ってゴキブリを一匹家から追い出したとしても、それはオスの可能性が高いです。オスはいくら追い出しても、メスが残っていたら仲間を増やし放題なので困ったものですね。
そういうわけで、こんなに仲間がたくさんいて繁殖し放題の環境にいるゴキブリが、自分から勝手に出ていくことは考えにくいのです。
外は天敵が多い
ゴキブリは何となく無敵だと思っている人もいるかもしれませんが、家の外に出ると、案外、天敵も多いんです。ゴキブリの天敵としては、
- 猫
- ネズミ
- 蜘蛛(アシダカグモ・ハエトリグモ)
- アリ
- ムカデ
- ヤモリ
- カエル
- 蜂
- カマキリ
などが挙げられます。「えぇ?こんなにたくさんいるの!?」と驚きですよね。
特に、ゴキブリの天敵として挙げられるアシダカグモはゴキブリを一日に10匹以上食べることもあります。これは体長10センチにもなる大型の蜘蛛です。皆さんの家の中に、これらの天敵って常時たくさんいますか?いませんよね~
もしゴキブリがほっぽり出されたら、そこにはいつも危険がいっぱいです。なぜならカエルとか蜂とかってその辺にたくさんいるじゃないですか。そんな状況で、わざわざ敵だらけの戦地へゴキブリが自ら帰っていくでしょうか?私だったら行きません。むしろここで自分からノコノコ出ていったら馬鹿ですよね。ゴキブリもきっと同じ気持ちです。
チャバネゴキブリだと出ていかない
ゴキブリの行動パターンは、実は種類によっても異なります。一般的に家庭に出るゴキブリには、クロゴキブリとチャバネゴキブリです。クロゴキブリは名前の通り黒くて3㎝くらいの結構大きなゴキブリです。ちなみに、こいつは飛ぶことが出来るんですね。
反対にチャバネゴキブリは、茶色で1㎝~1.5㎝と小さなゴキブリです。こいつらはクロゴキブリと違って飛べません。クロゴキブリは寒さに比較的強いんですが、チャバネゴキブリは寒さが苦手です。そのため、氷点下を下回る環境では死んでしまいます。
そんなところに、冬場ポカポカのあなたの家に運よく忍び込んだチャバネゴキブリが、自分から勝手に外へ出ていくでしょうか?外へ行けば、凍死するのは確実です。ですからチャバネゴキブリが自分からホイホイ外へ出ていってくれるのを期待してもまず無理でしょう。むしろ、そんなあなたの期待に反して家の中でぬくぬく生活しているはずです。
まとめ
家に出たゴキブリは勝手に外へ出ていってくれるのかという疑問を解消すべく調べてみましたが、残念なことに勝手に出ていく可能性は低いことが分かりました。私からすれば、完全にトホホな状態ですが、出ていかないものは出ていかないので仕方がありません。ですから、殺虫剤や忌避剤を駆使して自分で追い出すのが現実的な対策と言えます。
そもそもゴキブリを見つけてそのままスルーしたら「寝ている間に私の顔の上に乗ってたりして…。」といらぬ想像をしてしまいます。そうなったら精神衛生上よくありません。だから、見つけたらすぐに対処するのが自分のためですね。あまりにも大量発生して手に負えない場合は、業者さんに頼ってみるのもよいと思いますよ。
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