DINKsとは意識的に子供を持たない共働きの夫婦のことを意味しますが、DINKsに対してむかつくという意見もチラホラ見かけます。ただ、私自身、勤めている会社にDINKsの同僚がいますし、親しくもしているので、むかつくという意見を聞くと心苦しくなってしまうんですよね。
そこで、この記事では、一体なぜDINKsに対してむかつくという意見が出てきてしまうのかお伝えした後、会社のDINKsの同僚を擁護する立場から反対の意見もお伝えしていきます。
DINKsにむかつく理由
DINKsにむかつくという人たちは、調べてみると、主に以下のような理由を挙げていることが見えてきます。
- 子供を持たないのになぜ結婚をしたの?
- 少子化の問題に責任を持とうとしていない
- 老後は他人の子供の税金を使おうとしている
- 自分の好きなことばかりをやっている
それぞれの点について詳しく解説していきますね。
子供を持たないのになぜ結婚をしたの?
DINKsは、結婚をしたけれども子供を持たないという選択をしているわけですが、結婚をして子育てに奔走している夫婦の人たちからは「DINKsの人たちは、そもそも何で子供を持たないのに結婚をしたの?」と思われることがあります。
実際、社会全体を見ると、結婚をしたら子供を持つのが当然という風潮は根強いですし、そういった中でDINKsはまだ少数派です。そのため、多数派の人たちから見ると、DINKsの人たちが選んだ生き方はなかなか理解しづらいのでしょう。
また、人は理解できない人に対しては苛立つ傾向があるので、結果的にむかつくという感情が起こりやすくなってしまうのです。
少子化の問題に責任を持とうとしていない
日本の少子高齢化は国家を動かすほどの大問題になっていますよね。中には「このまま行けば日本の人口が激減して国が滅んでしまう。」という警鐘を鳴らす人さえ出てきています。
そんな少子化問題について深刻に考えている人たちにとっては、結婚をしたのに子供を産もうとせず、夫婦二人だけの生活を謳歌しているDINKsの人たちは、当事者意識がないように見えてしまうところがありますよね。
一見、今の社会的な問題に対して、責任を一切取ろうとしていないように見えるDINKsにむかつくと思う人たちは、もしかしたら、これから増えていくかもしれません。
老後は他人の子供の税金を使おうとしている
人は誰でもいつかは老いていきますが、高齢者になると国の社会保障費や年金に依存する割合がどんどん増えていきます。もちろん、その一部は高齢者が現役の時に支払ってきた社会保険料や年金保険料によって賄われますが、それ以上に現役世代によって支えられる部分は多いんですよね。
そして、その将来の現役世代は、私たちの子ども世代になります。ただ、その人たちは子どもを持たないDINKsにとっては、赤の他人です。つまり、悪い見方をすれば、「DINKsは若い頃は、子供たちに一切お金を使わなかったくせに、高齢者になったら、子供たちから助けてもらっている。」という考え方に繋がってしまうところがあります。
そこで不平等だと思った人は、DINKsにむかつくという感情を抱きやすくなってしまうでしょう。
自分の好きなことばかりをやっている
DINKsの人たちは、子育てに時間をお金を割く必要がないため、そこで余裕ができた分、好きなことをすることができます。
我が家には、子供が二人いますが、子供ができてからは自分の趣味の時間が皆無になりました。夜は子供の寝かしつけ、寝かしつけ後に色々しようと思ってもそのまま寝落ちする毎日です。休日も趣味のランニングには行けず、子供の相手をするためにお出かけをしたりするような日々で、自分の好きなことをする時間なんて夢のまた夢です。実際、そうやって日々の生活に追われている子育て夫婦は多いかと思います。
そういった人から見ると、DINKsは、自分の好きなことばかりをやっているように見えて、ついついむかつくと思ってしまうところがあるのでしょう。
DINKsにむかつく人への反論
ここまでは、DINKsにむかつく理由をご紹介してきましたが、こういった観点は、あくまでも子供を持つ夫婦から見た一方的な意見だと言えます。しかし、何事も一方的な意見というのは良くないので、今度は逆の立場から見ていきながら、少し反論意見もお伝えしていきます。
子供を持つ人は持ちたくて持っているはず
子供を持つ夫婦の人たちの中には、子供を持たないDINKsの夫婦に対して、結婚をしたのに何で子供を持たないのかと言いながら、むかついている人がいます。しかし、そういった人は、誰かからお願いされたり、プレッシャーを受けたりしながら、本当は子供を持ちたくなかったのに子供を持ったのでしょうか?
違いますよね。子供がいる夫婦は、子供が欲しいと思って、その思いを実現しただけです。同じようにDINKsは子供を持たないと決めて、それを実現しているだけです。どちらも自分が決定したことを実現しているだけなので、本人が納得しているのならば、周りの人たちからむかつくと言われる筋合いはないのです。
子供は少子化対策のために産むのではない
DINKsは少子化問題に責任を持とうとしていないからむかつくという意見もありますが、これについてもどうなのかなと思ってしまいます。
確かに国家として少子化は考えるべき問題です。ただ、子供を持つ夫婦たちの中で「何とかして国の少子化問題を解決しなければ。」という使命感を持って子供を持った人ってどれくらいいるのでしょうか?恐らく現代社会においては皆無に等しいと思います。ただ単に子供が欲しかったから子供を持った方がほとんどなのではないでしょうか。
ですから、そういった事情の中で、DINKsの人たちに対して「社会問題に対して責任を持とうとしていない。」と文句を言うのは筋違いの話だと言えるのです。
税金はしっかり払っている
DINKsは確かに将来、老後を迎えると、自分とは関係のない子供たちによって生活を支えてもらう確率が高くなるというのは事実です。しかし、現時点では当然のことながら、DINKsの人たちも税金を払っていますよね。DINKsは、夫婦共働きの人たちが多いので、世帯収入も増えやすいのですが、その分、支払う税金の金額も多くなります。さらにDINKsは扶養控除がないため、子供がいる夫婦よりもたくさん税金を払っているケースは多いのです。
DINKsの人たちは、それだけの税金を払っているわけですから、将来、税金によって生活を支えてもらうことに対して文句を言われるのもおかしな話だと言えます。
子供を持つ持たないは個人の自由
DINKsは自分の好きなことばかりをやっていると批判される時がありますが、そもそも子供を持つか持たないかは個人の自由です。もし、そういった生き方がむかつくというのであれば、自分でもそういった生き方を選んで自由を謳歌すれば良いだけの話です。
そのため、むかつくという感情が湧いてしまうのは、ある意味、しょうがないのかもしれませんが、人の選択の自由は尊重すべきなので、その感情をDINKsの人たちに対して露骨に表現することは控えた方が良いと思います。
まとめ
DINKsにはむかつくという意見もありますが、逆の見方をすれば、また違った考え方ができるものだと思っていただければうれしいです。
今は、価値観が多様化するようになってきましたが、そういった時代の中で大切なことは、お互いの生き方や価値観を尊重し合うことなのではないかと思います。もし、DINKsにむかつくのであれば、無理に自分の考え方を相手に押し付けようとするのではなく、まずは自分自身が素敵な家庭を築いて幸せを満喫したら良いでしょう。そうすれば、DINKsの人たちは「何だか、あなたの生き方の方が幸せになれそうだね。」と自然と思うようになるかもしれません。
ただ、そもそも自分自身が幸せを感じていれば、自分とは違う生き方をしている人たちに対してむかつくような感情は湧いてこないこないはずです。そのような風潮を高めていく中で、お互いの立場を批判するのではなく、それぞれが自ら選んだ生き方で、幸せをしっかり掴んで、お互いに笑って暮らせるような社会を実現していけば良いですよね。
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