私は46歳で子どもがいません。そのため「あの夫婦には子どもがいない」と友人や近所の方々から言われることもあります。私と同じような立場の子なし夫婦の中には、そういった心ないことを言われて傷ついている方もいらっしゃるのではないでしょうか。場合によっては、必要以上に子どもがいる夫婦のことをうらましく思って引け目を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、どうせなら子どもがいないという立場でも前向きな気持ちで生活を楽しんでいきたいですよね。そこで、この記事では「子なし夫婦は勝ち組だ」というちょっと強気なテーマで、そういったことが言える理由についてお伝えしていきます。
子なしは勝ち組だと言える理由
子なし夫婦が勝ち組と言える理由については、以下の6つの観点が挙げられます。
- お金がどんどん貯まる
- 女性も仕事でしっかりキャリアを築ける
- 働かずに専業主婦でやっていくこともできる
- 夫婦の生活を満喫できる
- 理想のライフプランを立てられる
- 子なしの方が時代の流れに合っている
それでは、それぞれの理由について一つずつ見ていきましょう。
お金がどんどん貯まる
子なし夫婦の場合は、子育てにかかる負担が少ない分、二人ともフルタイムで仕事をすることができます。子どものことで仕事を休むこともありませんし、夫婦共々、仕事に集中できるため、お金が貯まるのがとても早いですね。2021年に出された総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)」によると共働き夫婦の世帯年収は、
- 共働きの1カ月の収入:68万3,525円
- 共働きの年収:820万円
となっています。子どもがいらっしゃる方は、夫婦が共働きで働くのが難しかったり、共働きができたとしても、そこからお子さんの養育費や教育費がかかってきたりするので、貯金は貯まりづらいところがあります。しかし、子どもがいなければ、夫婦でフルに働くことができて、かつ子どもに費用がかからないので、少なくとも一人分の給料を丸ごとの貯金に回すことも十分可能です。
女性も仕事でしっかりキャリアを築ける
日本の社会では、いまだに女性が家庭を守るといった風習があるように思います。女性は、結婚や妊娠といったライフイベントで会社を退職するケースも多いですね。しかし、子どものいない女性は、会社を辞めずに仕事に集中できるので、会社から信用されやすいですし、昇進も早くなりやすいというメリットがあります。
一つ例を挙げると、テレビ朝日の下平さやかアナウンサーのケースがあります。彼女は2015年に11歳年下のプロ野球選手と結婚しましたが、まだ子どもはいません。そういう事情もあってか、彼女は、1995年にテレビ朝日に入社してから、いまでも在職しています。そして、現在はビジネスソリューション本部コンテンツ編成局アナウンス部で担当部長の職にあるとのことです。
いわゆる勝ち組のキャリアですよね。もちろん彼女が持っている本来の実力によって、そういった出世ができたことに違いはありませんが、子どもを持っていないことがキャリアアップに繋がっているとも言えます。
働かずに専業主婦でやっていくこともできる
子どもがいない場合、夫婦でお金を稼ぎまくって貯金をたくさん作るとというケースもありますが、妻が専業主婦をしているケースもあります。考え方は人それぞれですが、それも一つの生き方としてアリだと思います。
子どもがいると、何かとお金がいるので、専業主婦をしたくても家庭の事情が許してくれないケースは多いですよね。実際、子どもたちの世話をしながら、お金が足らないのでパートタイムで仕事をせざるを得ないという主婦の方もよく見かけます。
ただ、子なし夫婦であれば、旦那さんの収入だけでも生活をしていけるケースは多いので、妻が専業主婦になりたければなることも十分可能です。そういった自由な生き方ができるだけでも勝ち組と言えるのではないでしょうか。
夫婦の生活を満喫できる
子どもがいると、子育てが生活の中心になる親は、保育園や学童にお迎えに行かなくてはならなくなり、自分の思うように動くことができないケースが多いですよね。しかし、子どものいない夫婦の場合、その負担がありません。そのため、帰宅時間にとらわれずに仕事帰りにショッピングや食事などを楽しむことも可能です。
子なし夫婦は、誰にも邪魔されることなく、夫婦だけの生活を楽しめます。夫婦二人の予定が合えば、明日にでも海外旅行に出かけられますし、夜中に飲みに出かけることもできるでしょう。そういった意味で、子どもがいない夫婦の生活というのは、大人の自由な学生生活のようですね。
我が家でも二人で外食をする機会がよくありますが、子どもがいるとなかなかそういうわけにはいかないと思います。こうやって夫婦の生活を満喫できるという点でも子なし夫婦は勝ち組と見ることができます。
理想のライフプランを立てられる
子なし夫婦は、子どものライフイベントに参加することがないため、自分達の人生中心でライフプランを決めることができますね。例えば「夫婦で、○○歳で会社を退職して、△△の地に引っ越しして、農作物を作る」といった計画などです。
また、頼ることのできる親戚や友人などがいない場合、先に老人ホームの入居なども考えてもよいかもしれません。夫婦で入居できる老人ホームなどもあるようなので、しっかり見定めて、「どの老人ホームにしたらよいか?」なんてことを考えるのも楽しいですよね。
子なしの方が時代の流れに合っている
最近は少子化が進んで、日本の出生率は1.3を切るような状況になってきています。そういった状況を危惧して、少子化対策の必要性が叫ばれていますが、その一方で、海外に目を向けてみると、先進国と呼ばれる国では、日本と同じくらい、場合によっては、もっと出生率の低い国が多いということも知っておく必要があると思います。
つまり、ものすごく客観的な見方をすると、子なしの方が時代の流れに合っているのかもしれないのです。お子さんがいると、今の時代では教育費の負担がものすごく高くなってしまったりするなど、生きづらくなってしまっている傾向があります。そういった中では、子なし夫婦の方が時代の流れにマッチし、勝ち組になりやすいのかなと思います。
まとめ
子どもがいない夫婦はかわいそうと思われることもあるでしょう。しかし、その一方で、お金が貯まるのも早いし、オシャレがいっぱいできてうらやましいと思われることも多くあります。
もちろん、どちらの夫婦の形態もメリットとデメリットがあります。ただ、自由が多くあって、自分達の生活が充実しているという点で、子どものいない夫婦は若干リードしていると個人的には思っています。特に今の時代は、少子化が進んでいますし、子どもがいない方が時代の流れに合っているのかもしれません。
子どもはいないけれど、その分とても仲良しといった夫婦としては、有名人だとイチローさんと福島弓子さん夫婦、武豊さんと佐野量子さん夫婦、唐沢寿明さんと山口智子さん夫婦、常盤貴子さんと長塚圭史さん夫婦など、素敵なご夫婦がたくさんいらっしゃいますよね。ですから、子なし夫婦であることは勝ち組であると、良い意味で捉えて、楽しく前向きに生きてみるのはいかがでしょうか。
子なし夫婦については様々な議論が分かれるところですよね。そこでいくつかの視点から、様々な考え方についてお伝えしていきます。
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