風速20mと聞くと、あまり天気のことに詳しくなくても「なんか普段の風とはちがうんじゃない?」って思いますよね。あるいは「なんとなく危なそう」って思ったりしませんか?
登山などの自然を相手に過ごす予定があればなおのこと、風速20mがどれくらいの風なのか気になるのではないでしょうか?また、日常生活の中で飛行機などの乗り物が動くのか、また、出張など仕事で大切な予定が入っていると気になりますよね。
この記事では、そんな気になる風速20mが与える様々な影響について詳しくお伝えしていきます。
風速20mってどのくらい?
風速20mとは10分間に空気が移動する速さが毎秒20mであることを意味します。風速20mと聞くと、とても強い風が吹いていそうですよね。体感的にはオープンカーやバイクに乗っている時に受ける風の強さと言えば少し実感しやすいでしょうか。
気象庁の予報用語では風速20mは非常に強い風と表現され、ほとんどの都道府県で警報が発令されるほどの風の強さです。こう聞くとかなり危険な風であることが分かります。
風速20mの風が吹くと外に出て歩くことすら難しくなってくるでしょう。まっすぐ立っているのも難しく、向かい風だと前に向かって進むこともできません。転倒の恐れだけでなく飛来物の危険も出てきます。この風速では、トタン屋根や看板が飛んでくる危険性があるので、十分気を付けてください。
ビルなどの建物ではシャッターの開閉が困難となるでしょう。風で直接窓が割れるようなことはありませんが、飛来物の影響で窓ガラスが割る恐れがでてきます。かなり危険な風だと言えそうです。
風速20mが生活やイベントに与える影響
風速20mほどの非常に強力な風が吹くと、いつもの日常生活は送れるのでしょうか?公共の交通機関は動くのか気になるところですよね。また、自然の中でもとても影響がありそうですが対策をすればレジャーは行えるものなのでしょうか?
- 飛行機
- 車の運転
- バイク
- 登山
- テント
これらについて、風速20mの風が吹いている時にはどうなるのか、どういった対策が必要なのか、あるいは中止にするべきかなど、一つ一つご紹介していきたいと思います。
飛行機は飛ぶ?
飛行機は風速20mの強風が吹く中では欠航になる恐れがあります。離発着時点では「横風が13m以上」「向かい風が25m以上」だと、離発着の許可が下りないことがあるからです。
飛行機は正面からの風で浮力を生み出し飛んでいます。そのため向かい風には強い構造になっていますが、横風にはとても弱く、風向きによっても大きく影響を受けてしまうのです。
車の運転は大丈夫?
風速20mだと自動車の運転は困難です。車種に関わらず風に煽られてハンドルを取られたりして、事故のリスクが高まるので注意が必要ですよね。
また、看板の落下や飛来物の危険も増します。特に海岸線や橋の上では影響を受けやすいでしょう。実際、東京アクアラインは風速20m以上になると通行止めになることが多いです。
バイクは乗らない方が良い?
バイクももちろん乗らない方がよいでしょう。バイクの場合は運転中に危険が伴うのももちろんですが、停車時の姿勢を保つことも困難になってきます。
バイクの大きさに関わらず、風速20mは運転手の体ごと煽るくらいの強力な風です。停車しているだけで転倒の恐れがあるため、風からバイクを守れる場所へ避難した方がよいでしょう。
登山は可能?
風速20mではとても登山ができるような状態ではありません。転倒や落石の恐れが非常に高いです。低い山であっても危険は変わりません。また登山中に体温も奪われてしまうため低体温症になってしまうリスクもあります。
山の天気は変わりやすいので風だけでなく雨まで降ってきてしまうと相当な危険が伴います。登山計画をする時にはどのくらいの風だと中止や撤退をするということをあらかじめ決めておいて、速やかに行動できるようにしておきましょう。
テントは持ちこたえることができる?
風速20mでは荷物が飛ばされたり飛来物でけがをする危険性があります。焚火など火を扱うものは、風で火の勢いが増し、周辺の木や草などに燃え移ってしまいます。テントはこの強風の中では取り出して広げることすら困難になるでしょう。
ここまで風が強いと、風にあおられて飛んで行ってしまう危険性があります。ポールが飛んで行ったり打ち付けたペグが抜けてけがをしてしまうこともあります。このため風速20mではキャンプは中止にせざるを得ないと言えるでしょう。
また、運動会などのイベントで使うテントについても同様です。風速10mを超えるとどんなテントでも安全に扱うことはできません。そもそもそんな警報が出るような風速の中で運動会など学校行事が行われることは無いとは思いますが、とっても危険なのでテントを立てることはやめておきましょう。
まとめ
風速20mの風かなり強い風です。屋外で行うレジャーはもちろんのこと、日常生活にもかなりの影響が出てきますよね。警報や交通規制の目安となっているような危険な風速域です。気象予報で風速20mの予報が出る日は最大瞬間風速が60mになる日も珍しくありません。
そうなってくると台風でもかなり強力なクラスの台風と同じ風の強さとなります。新幹線「のぞみ」に匹敵するくらいのスピードです。雨戸やシャッターなどは閉めて飛来物に備えましょう。
外出やレジャーを控え、自分の身を守るのはもちろんのことですが、庭やベランダに飛んでいきそうなものがあったら家の中に片づけるなどして自分が加害者とならないような対策も大切ですね。
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