お友達の親が亡くなった時、どういったものを贈るの良いのでしょうか。こういう機会は普段なかなかあることではないので、いざ起こってしまった時、慌ててしまいがちですよね。経験がないからこそ、いざ、そういった時に贈ろうと思っても何を贈ったらいいのか?いつ贈ったらいいのか悩むところです。
また、何を贈ろうか決まっても、今度は友達の親だと予算ってどれぐらいがよいのだろうと、気になることは次から次へと出てきます。そこで、いざという時に慌てないためにもこれからご紹介していきますので、ぜひ、参考にしてみてください。
友達の親が亡くなった時の贈り物は何が良い?
友達の親が亡くなった時に贈り物をしたいけれど何がいいのかわからない。そんな時のためにお悔やみの贈り物には以下のようなものが定番の品となります。
- お線香
- ろうそく
- お花
- お菓子
では、ひとつずつ具体的にどのようなものを選べばいいか見ていきましょう。
お線香
お線香は通夜や葬儀などではもちろんのこと、その後の法要などでも使います。消え物と言って後に残らないものなので、友達に負担をかけることもないでしょう。スーパーなどで売っているような普段使いのお線香ではなくきちんと熨斗をかけて贈りましょう。
実際、線香に関しては、私の知り合いで岡山のお坊さんがいらっしゃるのですが、その方もオススメしていました。そういった点からも、どんな贈り物にすれば良いか迷った時は線香を選べば良いと思います。
ただ、定番の品なので他の人と被ってしまう恐れがあります。一人二人被るくらいならいいですが最近では家族葬なども増えていて、少人数で葬儀を済まされる方もいます。大量の線香が届いてしまうといくら消え物とはいえ困ってしまう場合もあるので、その点だけはご注意ください。
ろうそく
ろうそくもお線香と同様に通夜や葬儀はもちろんその後の法要でも使いますので贈りやすいです。ろうそくは絵柄の入った高級なものを選ぶと良いでしょう。こういった高級なろうそくは仏壇仏具店などで販売されています。
あまりこういったものを贈り慣れているという人もなかなかいないので、専門店に行ってアドバイスをもらいながら選ぶのもよいですね。仏壇仏具店に行けば高級な木箱に入ったろうそくなどが売られていますよ。
ただ、ろうそくも線香同様に定番と言えば定番なので、人と被ってしまう恐れはあります。
お花
お花は癒しの効果もありますので、いろいろとお疲れになっている友人に贈るのによいですね。お花を贈る場合、お供え物としての意味もあるので四十九日までに贈るのであれば原則は白を中心としたものが良いです。
ただ、友人の親とも生前仲が良く好きな花などを知っている場合はそちらを贈るのもよいでしょう。四十九日を過ぎてもあまり奇抜な色などは含めずに淡い色合いでアレンジされたお花を贈ると友達の心も癒されますよ。
お菓子
お線香やろうそく、そしてお花もいいですが、悲しい中でも人間やっぱりお腹は空きます。ちょっとしたときに小腹を満たせるお菓子があればとても喜ばれます。選ぶときに気をつけることは、忌み言葉である「4」や「9」などの数を避けて贈ることです。
仏教などだと和菓子のほうがいいのかななんて思うかもしれませんが、贈るお菓子のジャンルは和菓子でも洋菓子でも失礼に当たるということはありません。故人が好きだったものでもいいですし、友人が好きなものを贈ってもよいでしょう。
実用的なことを考えれば、もしほかの人と被ってしまっても大丈夫なように少し日持ちのするお菓子だと、なお喜ばれるでしょう。
贈り物はいつ渡す?
では、こういった贈り物はいつ渡すのが良いのでしょうか。基本的には、友達の親が亡くなった時の贈り物は基本的には忌明け後(四十九日があけてから)に贈ることをおすすめいたします。
もちろん、すぐに気持ちを表したいという場合には葬儀などに出席するタイミングで持参しても良いでしょう。しかし、家族が亡くなると葬儀の手配など心身ともに多忙な日々が続くものです。また、一般的に忌明け前に贈ったものは「お供え物」となるのでお返しが必要となります。お返しは不要と言って渡しても律儀な人ならお返しを考えて手を煩わせてしまうことにもなりかねません。
ですから、一般的に気持ちが落ち着いてくるとされる忌明け後(四十九日があけてから)に贈ると友人の負担も減らすことができるでしょう。
贈り物の適切な金額は?
金額は持参する場合と後日贈る場合で相場が少し変わります。
- 葬儀やお家に訪問して持参する場合は3000円前後
- 遠方などで後日郵送する場合は5000円前後
が相場となります。
友人との関係性にもよりますが、あまりに高い金額だと気を使わせてしまう可能性もあるので、その点は注意しておきましょう。
贈り物ののしはどうしたら良い?
最後に友達の親が亡くなった時に贈り物を贈る際ののしについて解説していきます。そもそも「のし」とは、お祝い(慶事)のかけ紙の右上にある小さな飾りのことを指します。そして、葬儀などの弔事では本来の意味での「のし」はつけません。
ただ、弔事の際には、弔事用の水引きや表書きだけが印刷された「かけ紙」が使われるのですが、それを「弔事用ののし紙」と言ったりします。また、この「かけ紙」は水引きの上に御供と書き、その下には名前を書くのが一般的です。名前に関しては、受け取った相手が誰からの贈り物であるかが分かるようにフルネームで書くようにしてください。
また、表書きの文字と名前を書く時は
- 通夜・葬儀:薄黒(急な訃報で十分に墨を準備することができなかったという意味)
- その他の法事:通常の黒(あからじめ日程が決まっているものなので黒で問題なし)
というようにして書き分けます。
あと、法要の当日に贈る物を持っていく場合は、外のしにした方が良いです。ただ、当日に参加できず後日、郵送で送る場合や法要以外のタイミングで渡すことになった場合は内のしを使ったりします。
香典と贈り物はどっちが良いの?
友達の親が亡くなった時には「香典と贈り物のどちらが良いのかな?」と素朴な疑問を感じている方もいらっしゃるかと思います。この記事では、贈り物を贈る場合にどうすれば良いか解説をしてきましたが、贈り物ではなく香典を贈るという形でも問題はありません。一般的には葬儀に参列ができなかった場合、香典の代わりとして贈り物を贈るというケースもよく見られます。ただ、葬儀等に参加しなくても香典を贈ることもあります。
また、香典と贈り物(供物)を両方贈ったの方が良いのかと思う方もいらっしゃいますが、香典と贈り物は、同じような意味合いを持つため、どちらかを贈れば問題はありません。実際、贈り物も良いですが、選んだり購入をしたりすることは、何だかんだで手間がかかるので、香典で済ませてしまうのも一つの方法かとは思います。
このように香典と贈り物のどちらかにするかについては、前提の知識を押さえた上で検討してみてください。
まとめ
ここでは、友達の親が亡くなった時に贈り物を渡すときの選び方やタイミングをご紹介しました。大事な友達だからこそ、伝えたい想いや贈りたいものがあったりしますよね。どれも最低限のマナーはありますが、故人を偲んで友達の気持ちも大切にできるような贈り物ができれば素敵だと思います。
実際、友達の親が亡くなったらなんて縁起の悪いことを普段から考える機会なんてなかなかないですよね。だからこそ急で慌ててしまうのですが、今回の記事がいざという時に役にたてたらうれしいです。
また、贈り物も大切ですが、友達にかける言葉も重要ですよね。友達の親が亡くなった時はどんな言葉をかけたら良いかは以下の記事をご参考にしてください。
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