フクロモモンガは黒目がちで、手のひらに収まってくれるそのかわいさから、ペットとして飼いたいと思っている人も多いですよね。ただ、ペットとして人気が出てきているとは言え、まだまだ知られていないことも多くあります。
家にお迎えしてから、「思っていたのと違う!」となってしまっては、飼い主さんもフクロモモンガも両方が不幸になってしまいます。そこで、この記事では、フクロモモンガを飼って後悔すると思ってしまう可能性があるデメリットについてお伝えしていきます。

フクロモモンガを飼って後悔してしまう理由
フクロモモンガを飼うと以下のような11のデメリットがあるので後悔してしまうかもしれません。
- 臭い
- どこでも排泄をする
- 夜鳴きがうるさい
- 病院が少ない
- 爪切りが面倒
- 温度管理が高い
- 費用が高い
- 旅行に行きづらい
- 偏食しやすい
- 噛まれると痛い
- なつきづらい
こういった話は、これからフクロモモンガを飼おうという人にとっては耳の痛い話ではあります。ただ、必ず知っておくべき内容でもあるので、目を通しておくこともおすすめいたします。
臭い
フクロモモンガを飼って後悔したという人たちの中で多く聞かれる意見は臭いということです。フクロモモンガには臭腺(しゅうせん)といって匂いを出す部分があります。そこから出る匂いが臭いのです。
また、フクロモモンガはマーキングと言って縄張りを示すために、あちこちに匂いを付けるため、臭いにおいが染みついていきます。このような理由で、フクロモモンガを飼うと独特の臭い匂いがするのです。

いたるところで排泄をしてしまう
フクロモモンガを飼う場合、排泄の問題も後悔しやすいポイントです。野生のフクロモモンガは、木の上で暮らしており排泄も木の上から行います。また、フクロモモンガはトイレトレーニングが難しい動物なので、ある程度は覚悟を決めた方がよいでしょう。
そのため、汚れてもいい服で一緒に遊ぶようにしたり、フクロモモンガを出してあげる部屋は掃除しやすいようにしたりしておくこと必要が出てきます。
夜の鳴き声がうるさい
フクロモモンガは夜行性なので夜によく鳴きます。夜型の生活をしている人でなければ、うるさいと感じるかもしれません。フクロモモンガが鳴く理由は、
- 威嚇のため
- さみしいため
- 発情期であるため
など様々です。ですから、飼ってうるさいと後悔しないために、フクロモモンガがさみしそうな場合は、夕方や夜にコミュニケーションを増やしてあげたりすることも大切です。
診察してくれる病院が少ない
動物病院はたくさんありますが、実は、フクロモモンガを見てくれる病院は少ないです。ですから、フクロモモンガを飼う場合は、近くに診てくれる病院があるかどうか、確認しておきましょう。
そういった病院を事前に探しておくと、いざという時に安心ですよね。
爪切りが面倒
フクロモモンガは本来、木の上で生活しているので、木にしがみつけるように鋭利な爪がはえています。野生の場合は木にしがみつくことなどで、自然に爪が研げるのですが、飼っている場合はそうもいきません。飼い主が爪を切ってあげる必要があります。
しかし、小さい体のフクロモモンガは、爪も小さく形も鋭いので切りにくいです。そのため、面倒くさがりの人にとっては大変かもしれません。
温度管理が大変
フクロモモンガは、温度管理が大変な生き物です。特に夏や冬などエアコンなどを利用して、室内を快適な温度に保つ必要があります。室温は18℃~28℃くらいに設定し、暑すぎたり寒すぎたりしないようにしなければなりません。この温度管理がしっかりできていないと、体調を崩す原因となり、最悪の場合は死んでしまう恐れもあります。
せっかくフクロモモンガを飼ったのに温度調整の重要性を知らずに、死なせてしまっては、悔やんでも悔やみきれませんよね。いろいろな意味で後悔しないためにも温度管理の重要性はしっかり認識しておく必要があります。
費用が高い
フクロモモンガはカラーが様々あり、ノーマルなものだと1万~3万円くらいで購入できます。しかしカラーや柄など、人気のものになると、10万~20万円もする個体もいます。
また、フクロモモンガそのものの値段も高いですが、温度調整が必要なためヒーターやサーモスタット、もしくはエアコンなどの電気代もそれなりに掛かってきます。他にも床をきれいに保つために、ペットシーツなども購入が必要です。
もちろん餌代や水代なども掛かります。このように初期費用、維持費ともに高いので、人によっては家計が圧迫されて、後悔をしてしまうかもしれません。
旅行に行きづらくなる
これは、ペットを飼うこと全般に言えることですが、フクロモモンガを飼っていると旅行など家を空けることが難しくなります。
特に一人暮らしで他にお世話をする人がいない場合、ペットホテルに預けようとしますよね。ただ、フクロモモンガは、犬や猫のように預けられるところが多くあるわけではありません。そのため、預ける先がなく、結局、旅行に行けなくなって後悔することにもなりかねないのです。
偏食しやすい
フクロモモンガは雑食なので、なんでも食べられるのですが、偏食と言って好き嫌いが多いです。人間の子供の偏食対策と同じように、切り方を変えてみたり、お腹を空かせている時に何かに混ぜて食べさせてみるなど工夫が必要です。
このように工夫することが、面倒くさいと感じるような人は、フクロモモンガを飼うと後悔するかもしれません。
噛まれると痛い
フクロモモンガの歯は鋭く、噛まれると痛いです。血が出ることだってあります。フクロモモンガは怖がりで臆病なので、驚いたり、嫌なことがあったりすると噛んできます。
まだ、慣れていないのに、無理に触ったり、コミュニケーションを取ろうとすると嫌がって噛んでくることもあるんですよね。また、なついた後でもふざけているつもりで、噛んでしまうこともあります。
なついている場合だったら、噛まれたときに「チッチッチ」など舌打ちしながら音を出して嫌がっていることを教えてあげてください。ただ、噛まれることに慣れていない人にとっては、結構キツイかもしれません。

なつきづらい
フクロモモンガは臆病な性格をしているので、大きな音にびっくりして気を失ったりするなど、とてもデリケートな生き物です。そのため個体差もありますが、なつきづらかったり、なつくのに時間がかかることもあるでしょう。
ただ、フクロモモンガはうまく育てればなつく動物でもあります。そのためのポイントは以下の記事で紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
まとめ
見た目はとてもかわいく、すぐに仲良くなれるように見えるフクロモモンガですが、実際にお世話するのは色々と大変なことがありますね。ですから、フクロモモンガを飼うデメリットもしっかり把握しておかないと、飼い始めてから後悔をする羽目になってしまうかもしれません。
ただ、その一方でフクロモモンガをうまく育てることができれば、その可愛さに癒され楽しい日々が過ごせるでしょう。
ですから、これからフクロモモンガを飼おうと思っている方は、メリットとデメリットを両方認識した上で、最終的に判断されることをおすすめいたします。
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