お地蔵さんって結構いろいろなところにたっていますよね。そのお地蔵さんの前を通る時にあなたは手を合わせていますか? 実はお地蔵さんには手を合わせてはいけないという話があるというのです。
手を合わせると何か恐ろしいことでも起こってしまうというのでしょうか。その理由に関しては、スピリチャルな観点もあれば、より現実的な観点もあります。また、お地蔵さんが設置された目的によっても状況が変わってくるところがあります。
そこで、この記事ではお地蔵さんに手を合わせてはいけないと言われる理由について解説していきながら、その真相に迫っていきます。
お地蔵さんに手を合わせてはいけないって本当?
お地蔵さんに手を合わせてはいけないって本当なのでしょうか?ここでは3つの観点から解説をしていきます。
- 霊がついてくる!?
- お地蔵さんのタイプによる違い
- 迷信!?
それぞれの真相について迫っていきましょう。
霊がついてきてしまう?
お地蔵さんに手を合わせると霊がついてきてしまう、こんな話聞いたことはないですか?これはお地蔵さんに救いを求めてやってきた悪い霊がお地蔵さんの周りにたくさんいて、手を合わせた人に取りついてしまうという考えからきています。
ただ、これは、お地蔵さんが悪いわけでなく、お地蔵さんに寄ってきた霊によるものだとも言えます。ですから、お地蔵さんに手を合わせてはいけないというのは、お地蔵さん自体の問題というよりも、お地蔵さんを取り巻く環境の問題を考えてみる必要があるのです。
お地蔵さんのタイプによって違う
お地蔵さんはそのたっている場所などによって、作られた目的が違います。その作られた目的の違いによって、手を合わせてもよいお地蔵さんと手を合わせてはいけないお地蔵さんがいると言われています。
まずは神社仏閣などの入り口などにある場合ですが、こちらは地蔵菩薩様として作られていることがほとんどです。神社仏閣の近くやお墓の近くにお墓を守るために作られたお地蔵さんはきちんと管理されていることがほとんどなので手を合わせても大丈夫と言われています。
しかし、その一方で、道端にあるようなお地蔵さんの場合、きちんと管理されていないことも多くあります。管理がきちんとされていないお地蔵さんには悪い霊が住み着いてしまっている恐れがあるのです。
そんなお地蔵さんに手を合わせると悪い霊に手を合わせてしまうことになりますよね。そうなると手を合わせた人に取りついてしまうので、手を合わせない方がいいと言われています。
迷信という話も
お地蔵さまに手を合わせてはいけないというお話はそもそも迷信とする説もあります。手を合わせると悪い霊に憑かれたり、悪い気をもらったりするというのはよく夏休みなどにやっている怖い話でも見かけました。
ただ、お地蔵さんの周りでふざけるなどはしない方がいいのはよくわかりますが、手を合わせるのもダメというのは考え過ぎのような気もします。
しかし、お地蔵さんがたっているのは事故現場など危険な場所も多いです。このことから近づくと危ないことを知らせる意味で手を合わせない方がよいお地蔵さんがいるという話につながった可能性があります。実際、手を合わせている間に車が突っ込んできて、拝んでいた人が亡くなってしまったという事件が起こったこともあるからです。
その場合、手を合わせること自体は悪いことではないと言えますが、手を合わせる際、周りの環境にはよく注意をした方が良いという話になります。
そもそもお地蔵さんは何であるの?
そもそもお地蔵さんが作られた理由は先ほどご紹介した通りたっている場所で目的が違います。神社仏閣や墓の前などに作られたものは、お墓で眠っている人や神社仏閣を悪い霊などから守るためにたっています。
しかし、街中で見かける踏切や辻などにふいにたっているお地蔵さまは、そこで事故などに遭って亡くなられた方を供養するために作られたものが多くあります。また地域の鎮魂のために作られたものも多くあるでしょう。
他にもお地蔵さんは地域の子供を守るものとして作られていることも多くあります。近畿地方では昔から地蔵盆と言って8月の23日や24日ごろに町内のお地蔵さんをきれいにします。その後、提灯を飾ったりお地蔵さんにお供え物をしたりして供養するのです。
地蔵盆には子供にお菓子が配られることも多く、地域によっては縁日なども開かれ子供にとって楽しい行事となっています。このようにお地蔵さんは子供を見守る大切な存在でもあるのですね。
お地蔵さんには手を合わせても大丈夫
お地蔵さんは私たちを見守っていてくれていることは確かにそうだと思いますが、結局のところ手を合わせてもいいものなのでしょうか?
先ほど少しお伝えしたように神社仏閣の前やお墓などの近くに建てられた管理の行き届いたお地蔵さんなら手を合わせても大丈夫そうですよね。しかし、管理がきちんとされているかわからないような道端のお地蔵さんはどうなのでしょうか?実際、そういったお地蔵さんの場合、悪い霊が憑いている恐れがあるので、手を合わせない方が良いという考え方をすることもできます。
しかし、その一方で、金剛院というお寺のホームページには
悪い霊が【救いを求めている】のなら、あなたではなくお地蔵様に寄り付きますし、仮に【悪さをするため】にあなたに取りついたとしても、すぐ目の前にいるお地蔵様が即座に引き離して下さいますから大丈夫です。
と書かれています。この言葉が正しいとすれば、どういった環境でもお地蔵さんには手を合わせるのは大丈夫だとも言うことになります。もちろん、最後は「信じるか信じないかはあなた次第です」という話になってくるかもしれませんが。
まとめ
むかし、熊野古道を歩いたことがあるのですが、その道沿いにもいたるところでお地蔵さんがいました。熊野古道とは熊野大社へ参るための道で世界遺産にもなっています。道中の安全を見守るためにお地蔵さんがたっているのです。
このようにその道を行く人の安全を願ってやお墓を守るためだったり、踏切などそこで亡くなられた方を供養するためだったりと、お地蔵さんがたてられた理由が分かればむやみに怖がることはなさそうですね。
お地蔵さんのことは分かっているようで分かっていないことが多いですよね。そこで、お地蔵さんにまつわる様々なお話をまとめてみました。
お地蔵さんに拝みたい時はどうすれば良いのでしょうか。定番の呪文はあの言葉です。
>>お地蔵さんの拝み方!唱える言葉はおんかかかびさんまえいそわか
お地蔵さんを家の中に置く際はどこが良いのか、場所ごとに調査してみました。
>>お地蔵さんの置き場所はどこが良い?玄関など4か所を検証してみた
お地蔵さんのスピリチュアルな観点から見ると、意外な情報が出てきたりします。
>>お地蔵様のスピリチュアルな意味を解説!実は意外な側面も
お地蔵さんがある場所には、実はいろいろな意味が込められていることが多いです。
>>お地蔵さんがある場所には意味がある?場所ごとにまとめてみた!
もし、引っ越しをしようとした先にお地蔵さんがあった場合は、どう対処すれば良いのでしょうか?
>>お地蔵さんが家の中にある理由は?転居先にあった場合はどうする?
広告
スポンサーリンク