道端を歩いていると時々、お地蔵さんを見かけることがありますが、最近、そんなお地蔵さんを見かけると「なぜ、この場所にお地蔵さんが立てられたのかな?何か意味があるのかな?」と考えるようになってきました。何の意味もなくお地蔵さんが立てられるというのは、考えでづらいことですからね。
実際、そこで事故があったとか怖い理由があった場合は、そこに近寄るのは控えた方が良いということになるかもしれませんし、いずれによせ、理由を知りたいなと思っていろいろ調べてみることにしました。
そこで、この記事では、お地蔵さんがある場所ごとにどんな意味があるのか、まとめた内容をお伝えしていきます。
お地蔵さんがある場所には意味がある?
お地蔵さんがある場所にはどんな意味があるのか、ここでは4つの場所ごとにまとめてみました。
- 事故があった場所
- 交差点
- 田んぼや畑
- 神社やお寺
それでは一つずつ見ていきましょう。
事故があった場所にあるお地蔵さんの意味
お地蔵さんは事故があった場所に立てられていることが多いです。その場合は、供養や安全祈願のためというのが理由となります。こちらのサイトでもそのことに言及をしています。
交通事故で亡くなられた方の供養のために事故現場に立っているお地蔵さんもいます。これは、亡くなられた方の遺族がそこに立てるようです。
引用元:お地蔵さんって何だろう
事故現場に立てられたお地蔵さんは、亡くなった方の供養という役割も担っていますが、それと同時に、その場所を通る人たちを守るという役割も持っています。
また、川沿いに立っているお地蔵さんは、川で流された人の慰霊のために立てられたという人もいます。
お地蔵様は、川に流された地元の人達の慰霊として祀られたのではないでしょうか。
お地蔵様が、六道を巡りながら人々の身代わりとなって苦しみを背負ってくださるという信仰があります。引用元:知恵袋
実際、不慮の事故があった場所では、死者の魂が行き場を失い、地縛霊になってしまっているケースも往々にしてあります。お地蔵さんは、そういった霊を極楽へ導く役割を担っているとも考えられています。
ちなみにお地蔵さんの中には身代わり地蔵と呼ばれるお地蔵さんがあります。身代わり地蔵は人々が病気や事故に遭いそうになった時、身代わりになってくれると言われています。そのため、事故現場に立っているお地蔵さんは、次に誰かが事故に遭いそうになった時、身代わりになってその人を守ってくれるとも言われているのです。
交差点にあるお地蔵さんの意味
お地蔵さんは、交差点に立っていることも多いですよね。交差点は事故が起こりやすいので、供養をするという意味で立てられているケースもあるかもしれません。ただ、交差点にあるお地蔵さんにはもっと深い意味があると言われています。
実際、交差点での事故というのは、車社会になってからの話ですが、車がこの世に登場する前から、お地蔵さんは交差点に設置されることが多かったわけです。では、その理由は何だったのでしょうか?その理由としては、外から危ないものが侵入してくるのを防ぐためというものがあります。
中本葬祭という葬儀会社のブログでも以下のような記載があります。
道の角というのはある集落と集落の境界線になっている事が多く、外から悪い事が入ってこないようにと結界の目的で建てられたという説がありまして
交差点という場所は、昔は他の集落との接点となる場所でした。現代は、交通網の発展によって、違う地域同士の行き来が以上に盛んに行われていますが、昔は、そこまで活発には行われておらず、かつ他の集落とつながるルートは限られていました。その場所が交差点であったわけです。
そのため、他の集落で疫病が起こった場合、それが入ってくるルートも交差点となるため、侵入を防ぐために、お地蔵さんが設置されたというわけです。実際、疫病が起こるというのはそこには悪神が働いているとも思われていたわけですが、そういった悪神を防ぐという役割もお地蔵さんには期待をされていたというんですね。
ちなみに、昔は交差点で、外から疫病が来るのを防ぐという役割が大きかったお地蔵さんですが、現代社会においては、人々が交通事故で、この世からあの世へ行くのを防ぐために立っているという人もいます。そういった意味で、交差点にあるお地蔵さんは、そこにある意味は時代の流れと共に変化をしているけれども、重要な存在であることに違いはないと言えます。
田んぼや畑にあるお地蔵さんの意味
お地蔵さんが田んぼや畑に立っているのも見かけたりしますよね。その場合は、豊作を願うために立てられた可能性が高いと言えます。昔は農業で生計を立てる人たちがほとんどでしたが、農作物はどんなに注意を払っても、天候によって凶作になってしまうことは多々ありました。そういった状況の中で人々は、神々へ信仰を持たざるを得なかったのです。
そのため、お地蔵さんを設置することによって、豊作を願い、その地域を守ってくれるように願ったというのです。
神社やお寺にあるお地蔵さんに意味
では神社にあるお地蔵さんにはどんな意味があるのでしょうか?この点に関しては、2つの意味があると言われています。
- 集落の守り仏として神社やお寺に設置された
- 別の場所にあったお地蔵さんが撤去された後、神社やお寺に移動された
守り仏として神社やお寺に設置されたというのは頷ける話ですよね。お地蔵さんに中には地蔵菩薩という種類がありますが、地蔵菩薩は子供の守り神として信じられています。生まれて間もなく亡くなってしまった水子を供養するために神社やお寺にお地蔵さんが奉納されたというケースもあるのでしょう。
また、別の場所から、神社やお寺に移動されたという話も現代社会においてはよくある話なのかもしれません。都市開発が進む中で、区画を大幅に整理することがありますが、その時、元々、道端にあるお地蔵さんをどうするかというのは、悩みどころだと思います。下手に廃棄をしたら、祟りが起こるんじゃないかと考えてしまう人は多いですからね。
そんな時、お地蔵さんを神社やお寺に移動しようという考え方が生まれるのは、ある意味、自然な流れだと思います。こちらの方も、そういった理由について言及されています。
道の拡張とか、別の道が出来たからとか、様々な理由で撤去を余儀なくされたお地蔵様を、
地域の神社が受入れたという事も多いと思われます。お役目を終えたお地蔵様の隠居の場と考えたら良いでしょう。引用元:知恵袋
まとめ
お地蔵さんが設置されていることにはいくつかのパターンがありますが、設置されている場所を考えると、どういう意味があって立てられているのかが分かる場合があります。
現代社会においては、お地蔵さんの意味について、あまり考えなくなった人が増えてきているかもしれません。しかし、そういった時こそ、お地蔵さんがそこに立っている意味について思いを馳せながら、日本の伝統文化を守っていくことができれば良いのではないかと思います。
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