実は、お墓参りに行ってはいけない日があると言われているのはご存じですか?お墓参りに行く時期と言えば、お彼岸やお盆前などが有名ですが、働き盛りだったり家族の都合だったりで、なかなか思うような日にお墓参りに行けない人もいらっしゃるかと思います。
お墓参りに行ける日がお墓参りに適さない日だとしたら困りますよね。せっかく時間を作ってお墓参りに行こうとしたのに、親や祖父祖母など目上の人から「そんな日にお墓参りに行ってはいけないよ」と言われてしまうと気になってしまうものです。
そんな時、自分たちの都合に合わせてお墓参りをしても良いのでしょうか?そこで、この記事では、お墓参りに行ってはいけないと言われている日をご紹介しながら、本当にそうなのか検証する共に、時間帯についても行ってはいけないタイミングあるのか解説をしていきます。
お墓参りに行ってはいけない日ってあるの?
結論から言ってしまうと、お墓参りに行ってはいけない日というのはありません。もちろん、一般的にお墓参りに行ってはいけないと言われている日はいくつかあります。
しかし、その一つ一つを検証していくと、その日だからといってお墓に参りに行ってはいけないわけではないことが分かってきます。ですから、お墓参りは行ける時に行って問題ないと言えるのです。
お墓参りに行ってはいけないと思われがちな日
では、なぜ、お墓参りに行ってはいけないと言われている日があるのでしょうか。具体的には以下のような日は、お墓参りに行ってはいけないのではないかと言われています。
- 仏滅
- 友引
- 29日
- 正月
では、なぜそのように言われているのか一つ一つ解説をしていきます。
仏滅
仏滅は毎日の吉凶を占う六曜の一つで何をするにしても凶、つまりよくない日とされています。なんとなく縁起の悪い日ととらえている人も多いです。そのため、お墓参りにふさわしくないと考える人もいるのです。
しかし、六曜と仏事であるお墓参りは直接関係がありません。なので必ず避けなければいけないということはないのです。
友引
友引も六曜の一つです。こちらは、友に引かれるという意味を持つことから、故人に引かれて死んでしまうと考えられてお墓参りを避ける人がいます。
しかし、こちらも先ほどご紹介したように六曜の一つなので、仏事であるお墓参りには直接関係はないようです。故人に引かれてしまうと聞くとちょっと怖くなってしまいますが、だからといってお墓参りに行ってはいけないことではないのです。
29日
29日というのは「二重に苦しむ」という意味で縁起が悪い日とされています。そのためお墓参りによくない日とされ避けている人もいます。
ただ、こちらは語呂合わせで縁起が悪いからという理由なので、何か具体的な根拠があるわけではありません。ですので、絶対にお墓参りに行ってはいけない日ではないのです。
正月
お正月はいわゆる「ハレ」の日で新年を祝う行事です。これに対して、お墓参りはどちらかといえば死にまつわることで「ケガレ」とされています。なんだか正反対のことをしていいものか迷いますよね。
また、喪中の場合に新年のあいさつを遠慮いたしますといったお祝い事など派手なことを避ける慣習があるので、お正月にお墓参りに行ってはいけないのではないかと考えてしまいまいがちです。
しかし、お正月はご先祖様に一年のご報告と新年のあいさつをする場として最適であることからお墓参りを避けるべき日ではありません。
中には普段遠方に住んでいてなかなかお墓参りに行けないなんて人もいますよね。そんな人はお正月くらいしかお墓参りに行けないことでしょう。そんな人こそお正月に一年の報告も兼ねてご先祖様にご挨拶をすると良いですよ。
お墓参りに行ってはいけない時間帯はある?
では、お墓参りに行ってはいけない時間帯などはあるのでしょうか?この点についても詳しく解説をしていきます。
16時以降(夕方)はダメ?
16時以降だと特に冬であれば、すでに日も傾き始めて暗くなってきていますよね。そんな暗い時にお墓参りに行くと足元も見えづらくなります。特に高齢者の場合だと暗くなってくると視界が悪くなり大変危険です。
また、昔から夕暮れ時などを逢魔が時(おうまがとき)と言って霊や妖怪に遭遇するという言い伝えがあります。そういったことを信じない人にとってもあまり気持ちの良い話ではないために16時以降のお墓参りは避けた方がよいとされています。
他にもあまりに夜遅い場合だと住宅街にある墓地などでは近所迷惑となることもありますよね。お墓参りに行くとお墓の掃除をしたり一緒に行った人と話をしたりと声や音が響いてしまいます。このことがトラブルの原因となるので夕方のお墓参りは避けた方がよいとされています。
午後からでも大丈夫?
昔から仏様事は後回しにしてはいけないという考えがあります。これは仏教の教えの一つです。このことからお墓参りは午前中に行った方がよいと考える人も多くいます。
また「ついで参り」もよくないとされているので近くに用事で来たからお墓参りも寄っていこうというような何かの用事の後でお墓参りをするのは失礼とされています。このことから午後にお墓参りをするのは失礼とする考え方があるのです。
朝早くても大丈夫?
午後がだめなら朝早くに行くのはどうなのでしょうか?この点に関してもあまりに朝早いと近所迷惑になってしまう可能性があります。まだ日も出ていないような早朝にお墓参りに行くと薄暗くて危険ですし、人気があまりないために何かあっても助けを呼ぶことがむずかしくなりますよね。
特に一人でお墓参りに行く場合などは、身の安全を考えるとあまりに早い時間のお墓参りは避けた方がよいでしょう。そもそもお寺にあるお墓や大規模霊園などの場合は開門時間などが決まっています。朝早くに行っても門が閉まっていてお参りできないことがありますよ。
まとめ
お墓参りは基本的には行きたい時が行くタイミングと考えてお参りしても大丈夫です。昔ながらの言い伝えは語呂合わせや縁起によるものが多いので行けるタイミングで行くのがよいでしょう。
しかし、時間帯などは近所迷惑になる時間や自身の安全などを考えると、よく考えて行った方がよさそうですね。お墓参りに行かれる方は、この記事でご紹介した内容を参考にしながら、是非、適切な時間を見つけてお墓参りに行くようにしてくださいね。
また、お墓参りは一人で行ってはいけないという話もあるのですが、その真相については、こちらの記事で解説をしています。
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