エベレストの登山に掛かる費用はどれくらいになるのでしょうか?
エベレストは入山料だけでもかなり高いと言われていますが、それ以外にも、いろいろな経費が掛かって来ます。
ここでは、エベレストの登山が出来ないか、少しでも夢見ている人の参考になるように情報を簡単にまとめてみました。
入山料だけでも120万円
エベレスト登山をする場合、ネパール政府の許可が必要なのですが、この際、入山料が掛かります。
これは、5,300mのベースキャンプより上に登る際にネパール政府から課せられる費用ですが、この入山料が12,000ドル(約120万円)となっています。
この費用を払わないと、数年間はエベレスト登山だけでなくネパールへの入国禁止になってしまいます。
またエベレストの登山ルートは、ネパール側とチベット側と2つのルートがあります。
ただここでネパール側のルートでの入山料をご紹介したのは、頂上付近に約30mの断崖絶壁があって、こちらのコースを選択する人はほとんどいないからです。
ちなみに5,300mのベースキャンプに入らないのであれば、30ドルほどの入域料でOKとなります。
入山料以外に掛かる費用
ただ、エベレストの登山で掛かる費用は入山料だけではありません。
それ以外にも以下のような費用が掛かって来ます。
- ベースキャンプでゴミを処理するための預け金:1グループあたり約40万円
- アイスフォール(氷河底が急勾配になっているところ)という難所を通過するための費用:1グループあたり約25万円
- ベースキャンプの滞在費:1グループあたり約25万円
- 登山をサポートしてくれるシェルパ族の使用料:1日10,000円~20,000円
- 酸素ボンベ代:1本あたり5万円
- 個人装備代
- 荷物の運送用(荷物を運ぶヤク(水牛)のチャーター代)
- 現地への渡航費と滞在費
- 海外旅行保険料
ちなみに保険に関してですが、こちらのの記事によると、エベレスト登山では、1953年以降、4,000人以上の人達が登って、約250人が死亡したと言われています。
このデータによると、死亡率は6.25%ということになります。
エベレストへの登山となる場合、当然、保険料は高くなりますが、こういった事情を考えれば保険は必須と言えるでしょう。
トータル費用の相場は?
エベレスト登山をする場合は、このようにいろいろなところで費用が掛かって来ます。
「じゃあ、一体、エベレストの登山にはトータルで費用がいくらか掛かるの?」
という話になってきますが、実際にエベレストに登ろうとした場合、一人で計画して行なうのはまず不可能です。
ですから、エベレストに登るにはツアーを企画しているところに申込む必要があります。
その中でも有名なのが、アドベンチャーズガイズという公募登山隊です。
こちらでは、日本人による日本人のために企画・運営される登山隊となっています。
ちなみに2017年に企画されたエベレスト登山のツアーでは、
- ツアーの期間:4/5(水)~5/23(火) (49日間)
- 費用:770万円
となっています。
ただし、この費用はカトマンズ発着となっているので、別途、カトマンズまでの費用が掛かり、東京発着だと15万5000円掛かります。
さらい、チップ、保険料なども含まれないので、結局、800万円ぐらい掛かってしまう計算になります。
実際に公募登山隊で登山をする場合の相場は700万円と言われています。
まとめ
このようにエベレスト登山に掛かる費用は、やはりかなり高いですし、期間も2ヶ月ぐらい掛かるので、甘くはありません。
以前、テレビでタレントのイモトアヤコさんやなすびさんがエベレスト登山に挑戦していましたが、体力的な問題だけでなく、お金の問題もかなり大変であったことが分かります。
特に、なすびさんは、4回もエベレスト登山に挑戦した訳ですから、3,000万円近く掛かっていたんじゃないかと思います。
夢を実現させるのは本当に簡単ではないですよね・・・
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