コーヒーかすは、日ごろからコーヒーを飲んでいるとどうしても出てしまいますよね。私自身、このコーヒーかすをただ捨てるんじゃなくて有効活用できないかなと思っていました。
だから、コーヒーかすを有効活用する方法を探してみたところ、コーヒーかすを庭にまくと良いという話を聞いたんです。ただ、そういった話は本当なのか、気になって徹底的に調べてみたところ、驚きの効果がたくさん出てきたんですね。そこで、この記事では、コーヒーかすを庭に撒くとどうなるのか、様々な視点から解説していきます。
コーヒーかすを庭にまくと一体どうなる?(害虫対策編)
コーヒーかすを庭にまくと、害虫対策になるという話を聞いたことはありませんか?実はこれ、本当の話なんです!ただ、すべての虫をコーヒーかすで撃退できるわけではありません。むしろ、増える虫もいるんです。
そこで、まずは、どういった虫には効果的で、どういった虫には逆効果なのか、お伝えしていきます。
コーヒーかすで駆除できる虫
コーヒーかすで駆除できる虫には、以下のような種類のものが挙げられます。
- 蚊
- アリ
- ムカデ
- ナメクジ
- ヨトウムシ
- キリムシ
意外にたくさんの虫がコーヒーかすで駆除できるんですね。ナメクジやヨトウムシ、ネキリムシなどの虫は家庭菜園をやっている人からすると厄介な害虫です。ナメクジは、イチゴなどによくついてきて葉っぱや実を食べてしまいますし、ネキリムシは苗を食べる害虫です。同様に、ヨトウムシも幼虫が葉っぱを食べるので、葉っぱが穴だらけになってしまいます。
そんな虫たちを、庭にコーヒーかすをまくだけで駆除できるのは、嬉しい限りです。せっかく育てた野菜や果物が、穴だらけになっちゃうと悲しいですからね。
ちなににコーヒーかすでナメクジが撃退できる話については以下の記事で詳しく解説しています。
ミミズが増える
コーヒーかすで駆除できる虫がいるのとは逆に、増えてしまう虫として挙げられるのがミミズです。ミミズは、なんとコーヒーかすが大好きなんです!。
実は、ミミズはコーヒーかすを食べるんですね。つまり、他の虫からしたら嫌なコーヒーかすも、ミミズからすれば美味しいおやつって感じになります。だから、コーヒーかすを庭にまいたら、ミミズが増えてしまうというわけなんですね。
ただ、ミミズが増えるからといって、決して悪い話ではありません。実は、ミミズは、落ち葉や虫の死骸を食べてくれるんです。さらに、ミミズのフンには窒素やアミノ酸などの栄養が含まれているので、栄養たっぷりの良い土づくりに貢献してくれます。
家庭菜園をしている人からすれば、ナメクジやヨトウムシを駆除してくれて、ミミズを集めてくれるコーヒーかすは結構優れものですね。こういうミミズの特性を利用して、コーヒーかすをミミズの餌にして、肥料を作っているなんて人もいます!
今日作ったのはミミズ🪱飼育箱
この子たちにコーヒーかすや野菜くずを食べてもらい、肥料を作ってもらいます。先ほど開けていた穴は、空気穴でした。
逃走防止にネットを張って完成です。 pic.twitter.com/DSPfKgjaYb
— けだますき〜 (@kdmto6875) October 9, 2022
コーヒーかすを庭にまくと一体どうなる?(植物編)
コーヒーかすを庭にまくと、除草効果があるという話を聞いたことはありませんか?実はこの話も本当なんです。ただ、除草効果と聞くと、庭の植物が全部枯れてしまうんじゃないかと不安になってしまう人がいるかもしれません。そこで、そういった点も含めて、コーヒーかすを庭にまくと一体どうなるのか、植物の観点からお伝えしていきます。
除草効果がある?
コーヒーかすには除草効果があります。なぜなら、コーヒーかすはカフェインやポリフェノールなどの成分を含んでいるからです。実はこれらの成分には、植物の成長や発芽を妨げる効果があるのです。
また、除草効果が持続するのは半年~1年程度なので、ずっと除草効果を実感したい場合は、毎年庭にコーヒーかすをまく必要があります。たた、雑草を生えにくくするにしても結構膨大な量のコーヒーかすが必要になります。だから、広い場所でやるのは現実的ではないかもしれません。家のプランターや小さい庭とかが、1人でコーヒーかすによる除草が可能な範囲ではないでしょうか。
コーヒーかすの除草効果については、以下の記事により詳しくまとめてあるので、ご参考にしてください。
植物の成長を阻害する?
コーヒーかすは植物の成長を阻害します。これも、やはりコーヒーかすに含まれるカフェインやポリフェノールが原因です。
ただ「カフェインやポリフェノールが入ったコーヒーかすを庭にまいたら、庭の植物が全部枯れちゃった!」なんてことにはならないので安心してください。コーヒーかすができることは、あくまでも植物の成長や発芽を妨げることだけです。すでに生えてしまった植物を、枯らしつくすという効果はありません。
逆にそもそもコーヒーかすにそんな効果があったら、市販の除草剤を買う人はいなくなってしまいますよね。除草剤買うよりも、家で出たコーヒーかすをまけばいいじゃないかという話になってしまいますし…
コーヒーかすは肥料になる?
実はコーヒーかすは肥料にもなります。しかし、コーヒーかすを肥料として使う際に注意しなければならないことがいくつかあるので、その点も含めて、お伝えしていきます。
そのまま撒くのはNG
まず、コーヒーかすは肥料になるとは言いましたが、そのまま適当に庭にまくと肥料になるどころか植物の成長を妨げてしまいます。こうなってしまう原因として、カフェインやポリフェノールといった成分のほかにも、コーヒーかすのせいで土の中の窒素が減ってしまうことが挙げられます。
窒素は肥料の三大要素「窒素、リン酸、カリウム」の一つです。だから、窒素がコーヒーかすのせいで足りなくなってしまうと、植物の生育が悪くなってしまいます。そうしたら、せっかく育てている野菜や鼻も十分に育ちきれず、小さなものばかりになってしまうのです。
コーヒーかすを庭の肥料にする方法
では、実際にコーヒーかすを庭の肥料にするにはどうすれば良いのでしょうか。その方法についてもご紹介していきます。
1.ダンボールなどの容器を準備する
まずは、コーヒーかすを入れるため、ダンボールの容器を準備してください。もしも、段ボールがない場合はバケツや発泡スチロールでもいいですが、通気性が良いダンボールの方が土壌の微生物が活発になってよい土が作れます。
また、ダンボールを使う場合、1~3日分の新聞紙を広げて敷いてください。そして、段ボールの底が抜けないようにガムテープで補強しておくと良いでしょう。
2. 腐葉土や落ち葉とコーヒーかすを混ぜる
容器が準備できたら、早速コーヒーかすと腐葉土を混ぜていきます。この時、コーヒーかすは乾燥させたものを入れてください。なぜなら、濡れているとカビが出てくるからです。腐葉土や落ち葉が7~8割で、コーヒーかすが2~3割といった比率で容器に入れて混ぜていくのが良いですよ。
また、段ボールは汚れてもいいタオルなどで覆って虫よけや雨の対策をしてください。そして、段ボールを底上げして、下からの通気性を良くすることによって土壌内の酸素を十分に確保することも大切です。そうすることで、微生物が活性化してよい肥料が作れます。
3. 毎日混ぜる
ここまで来たら、あとは毎日混ぜるだけです。大体完成するまで1か月~3か月程度かかりますので、そこまでの辛抱です。案外時間がかかるなと思ったかもしれませんが、自分で作った肥料で花や野菜がすくすく育ってくれると嬉しさも倍増すると思います。
まとめ
今までだったら、平気で捨てていたかもしれないコーヒーかすに、こんなに使い道があったとは驚きですね。私自身、一番印象に残ったのは、コーヒーかすをミミズが食べるということです。しかも、コーヒーかすをミミズに与えて肥料を作ってもらっているというのは驚きでした。
この記事でご紹介したコーヒーかすと腐葉土を混ぜる方法とは別に、ミミズにコーヒーかすを食べてもらい肥料を作るミミズコンポストをやっている人も結構います。ただ、ミミズが苦手な人も多いかなと思って、今回は腐葉土とコーヒーかすを使った肥料づくりをご紹介してみました。
こんなにもたくさんの使い道があるコーヒーかすですから、私もコーヒーかすが出たときには無駄にせずに有効活用していきたいなと思います。
コーヒーかすの特徴やその効果について様々な形から記事にしてまとめていますので、ぜひご参考にしてください。
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