寒い冬には欠かせないヒートテック。しかし中にはかゆみを感じる人もいます。そういったかゆみを感じてしまうと、ついついヒートテックを着ること自体を敬遠したくなってしまいますよね。
では、なぜヒートテックを着るとかゆいと感じることがあるのでしょうか?この記事では考えられる3つ原因について解説しています。また、ヒートテックはかゆいから苦手だという方には、あるものをおすすめしているのですが、理由も含めてお伝えしていきます。
ヒートテックでかゆくなる原因は?
ヒートテックを着て暖まってくると、なぜか、かゆくなることってありませんか?そんな時は以下のような3つの原因が考えらえます。
- 乾燥肌との摩擦による刺激
- 静電気による刺激
- 汗による蒸れ
それぞれの原因について詳しく解説をしていきます。
乾燥肌と化学繊維の摩擦で刺激を感じるから
乾燥肌の人はもともと肌の表面が荒れた状態にあるのでかゆみが出やすいですよね。そこにヒートテックのような頑丈な化学繊維でできた服を着ると、荒れた肌に化学繊維の摩擦で余計に刺激を与えてしまうことになります。繊維が頑丈なことはメリットでもありますが、頑丈なことがかえって刺激を生み、かゆい状態の原因になる場合があるのです。
また、化学繊維は天然繊維に比べると固いので摩擦が起きやすく、どうしても毛玉になりやすくなってしまいます。この毛玉がさらに肌に刺激を与えることになってしまうんですよね。実際、ヒートテックのこういった特徴から危険だという人もいるぐらいです。
静電気を起こして肌を刺激しやすいから
冬は暖房で室内が乾燥したり、熱いお湯につかることで肌の表面から水分が逃げやすい状態にあったりして、なにかと乾燥しやすい状態にありますよね。乾燥をしていると水分が少ないので放電されづらくなります。そのため電気がたまり、静電気がおこりやすくなるのです。
ただでさえ静電気の起こりやすい条件が整っているところへ化学合成繊維でできたヒートテックを着ることでさらに静電気が起きやすい状態になってしまいます。
小学生のころセーターやフリースなどの化学繊維でできたものをこすり合わせて静電気を発生させて遊んだことありませんか?放電する時のあのバチっという音とチクっとした痛みは結構な刺激ですよね。あの状態がヒートテックと肌の間で起きているとしたら、肌の刺激になるのは簡単に想像できるでしょう。
汗で蒸れてしまうから
ヒートテックは汗などの肌表面の水分を熱に変えることで体を暖めてくれます。しかし水分を熱に変える吸収量には限界があります。大量の汗をかいたりすると水分の吸収が追い付かないので生地が乾かず、肌がいつまでも汗で蒸れた状態が続きます。
寒い冬にお風呂に入るとかゆみが起きることってありますよね。あれは体が暖まったことで血行が良くなることと水分が刺激となってかゆみが起こるのです。これと同じようなことがヒートテックを着て汗で蒸れることでも起こってしまいます。
また、汗は純粋に水だけではありません。医肌研究所のホームページには、
身体から出てくる汗には、塩分やアンモニアなどの成分がごく少量、含まれています。こうした成分はすこやかな肌にとっては問題がないのですが、バリア機能の低下した肌の上では刺激となり、かゆみを引き起こすことがあるのです。
と書いてあります。このように汗で蒸れた状態が続くと自分の汗が原因で肌に刺激を与えて、かゆみを引き起こしてしまうので注意が必要ですね。
ヒートテックでかゆい人にはコットン素材がおすすめ
では、ヒートテックでかゆい人はいったいどうすればいいのでしょうか?おすすめは天然素材であるコットンで出来たインナーを着ることです。
コットンとは綿を意味する英語をカタカナで書いたものです。すなわち、コットンも綿も同じ素材です。「アオイ目」「アオイ科」「ワタ族」に属する多年草の「ワタ」の種を包む綿毛からとれる繊維のことを指します。ふんわり白い花のように見えますがあれは実は花ではなく種を守っている綿毛なのです。
このコットン素材にはどんな特徴があるのでしょうか?なぜヒートテックのようにかゆみが出にくいのか、詳しくご紹介していきます。
肌に優しい
コットン素材でできた生地は肌に優しいです。これはコットンでできた繊維の先端が丸みをおびているからです。またコットンは繊維自体も柔らかいんですよね。
この丸みと柔らかさのおかげで、コットン素材でできたものを着ると肌触りが優しく感じられます。化学繊維の中にも柔らかい素材のものもありますが、どうしても繊維自体が強いため肌には刺激となることが多いです。しかし、コットンは天然繊維なのでおすすめです。
静電気が起きづらい
コットンは人間の肌に含まれているタンパク質と同系のものが含まれているため、肌にも優しく静電気を防止する効果が期待できます。
また、繊維が柔らかいので、こすれ合って摩擦が起こることが少なく静電気が起きづらいです。
吸湿性がある
コットン素材は繊維の間が空洞になっているため水分を吸収しやすくなっています。
汗などの水分もしっかり吸収してくれるので便利です。また、通気性もよく吸収した水分を素早く外に出してくれるので、いつまでもさらりとした着心地が続くんですね。
まとめ
ヒートテックを着るとすぐにその暖かさを実感できるので冬の寒さ対策にはもってこいです。しかしかゆみが出てしまっては、困りますよね。
そんな方は今回紹介した、コットン素材のインナーを試してみることをお勧めします。肌に直接触れる下着だけでもコットン素材にしてみると快適さが変わりますよ。重ね着などで工夫してかゆみをうまく防ぎながら冬の寒さ対策ができるといいですね。
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