手を広げながら二足歩行で、よちよち歩くペンギンは、動物園でも人気者ですよね。こんなかわいいペンギンを、家で飼ってみたいなんて思ったことのある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
水族館以外でなかなか見かけることはないですが、ペンギンはそもそも個人で飼うことができるのか気になりますよね。飼えるのであれば、実際に飼ってる人の話や、値段なども知りたいところです。
そこで、この記事では、ペンギンはペットにできるのか、また、ペンギンの値段はどのくらいするのかという点について詳しくご紹介していきます。実際に飼っている人の情報もお伝えしていきますので、ぜひご参考にしてください。
ペンギンはペットにできる?
ペンギンをペットにできるのか、結論を先に書くと、
- ペンギンはペットにできるけれども条件面でのハードルは無茶苦茶高い
という感じになります。ペンギンは大きさも手ごろで、動物園などで飼育員さんに寄っていっているところを見ていると、人間にもなついてくれそうですよね。動物園ではお散歩している様子も見られるので、飼って一緒に近所をお散歩なんてできたら最高だなと思う方もいらっしゃるかと思います。
そんな風に考えると、ペンギンは個人でも飼える気がしてくる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ペンギンをペットにするにはかなりいろいろな条件があり、すべてを個人でそろえるのは難しいとも言えます。
ペンギンを飼ってる人っているの?
実は、水族館以外でもペンギンを飼ってる人はいます。兵庫県のカフェバランタインは、店内でペンギンを飼ってるので、来店するとペンギンを見学することができます。
また、沖縄でも、ダイニングバー沖縄というお店もペンギンを飼っています。
このように、お店ではありますが水族館以外でも、ペンギンを飼ってる人は存在するのです。ペンギンと一緒の暮らすなんて憧れますよね。こういったところで働くことができたら、ペンギンのお世話もできるでしょうか、働きがっている人は多いのかなと思ってしまいます。
ペットにできるルートは限られている
大きさも手ごろなので飼いやすそうに見えるペンギンですが、飼っているという人を見かけることは、なかなかないですよね。その理由の一つに、ペンギンをペットにできるルートは限られているという点が挙げられます。
実はペンギンは、南極条約で保護されていたり、ワシントン条約で生息地現地からの持ち帰りが禁止されていたりと、入手できるところを探すのが難しいのです。もちろんその辺のペットショップでは、取り扱いはありません。
しかし、どうしてもペンギンを飼いたい!どこか手に入れるところはないの?ということであれば、種類は限られていますが、日本国内で繁殖されたものを、ブリーダーや水族館から入手することができれば、個人でもペンギンを手に入れることは可能です。
ペットにできる種類は限られている
ペンギンはWikipediaによると、現在では6属19種います。そのなかで日本の水族館でも見ることが出来るペンギンは、
- コウテイペンギン
- キングペンギン
- アデリーペンギン
- ジェンツーペンギン
- ヒゲペンギン
- マカロニペンギン
- ミナミイワトビペンギン
- フンボルトペンギン
- ケープペンギン
- マゼランペンギン
- コガタペンギン
の11種類です。ですから個人でペンギンを飼う場合も、基本的には、この11種類の中から選ぶことになります。
しかし、中に厳重な温度管理など、特別な施設が必要なペンギンもいるので、日本の気候も考えたうえで個人が飼えるペンギンは、フンボルトペンギンとケープペンギンが一般的です。この2種類は日本の気候に合っているため比較的、飼育がしやすいと言われています。
ペンギンをペットとして買う場合の値段は?
ペンギンをペットとして飼う場合の値段は、少なくとも100万以上はするようです。なぜこのように歯切れの悪い言い方なってしまうのかというと、ペンギンはペットショップなどで出回っていることがないので、ブリーダーの言い値など時価になってしまうことが多いからです。
種類によっては、1,000万以上なんて値段のする個体もあります。何にせよ、ペンギンそのものを買うだけでかなりの値段がしますね。さらにここから、ペンギンの泳ぐプールや温度調整の設備、鳴き声対策の防音施設など環境設備にかかるお金もたくさん必要です。
ペンギンは小さな体でありながら、かなりの大食いなので、餌代に関しても、たくさんかかることは覚悟しなければなりません。水道光熱費も当然かかるので、かなり資金に余裕がある人でないと、ペンギンをペットとして飼うのは、難しいのではないでしょうか。
まとめ
ペンギンを飼うことは、できないことはありませんが、かなりハードルが高いですね。ペンギンを買うだけでも相当な値段がします。手に入れるだけでも大変ですが、万が一病気などになった場合、見てくれる獣医さんもほとんどいないので、自分でかなり勉強する必要もあるでしょう。
また、ペンギンは基本群れで生活する生き物なので、一匹よりも多頭飼いする方が良いとも言われています。そうなるとますますお金がかかってきますね。
このようなことから、ペンギンを飼うには犬や猫など一般的なペットを飼うより、相当な資金力と維持する環境が必要なことがわかります。かわいいからだけでは、難しいですが、もしもそれでもペンギンを飼ってみたいという時には、しっかり勉強して飼うようにしてくださいね。
ちなみに、もし、様々なハードルをクリアしてペンギンをペットにすることができた場合、ペンギンは人間にとてもなつくので、そういった意味では、すごく癒されるかもしれません。
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