韓国に移住して、びっくりしたことがあります。
それは、韓国の学校には、部活動がないということです。
私の息子は中学生ですが、高校でもそんな感じです。
最初、その話を聞いた時は、信じられませんでした。
なぜなら、中高生の時代というのは、人生の時期で、最もエネルギーが充満している時代だからです。
子供が、一番エネルギーを発散しなければならない時期に、部活動がないというのは、ある意味、青春時代をドブに捨てているようなものなので、すごく不安になりました。
韓国の部活動は、部活動をしないで何をやっているのか?
韓国は、日本以上に学歴社会です。
だから、学校が終わったら、大半の学生は、学院(ハグォン)という塾に通っています。
それが理由なのかは分かりませんが、韓国の約80%の子供達は、黒縁のメガネ(それが流行りみたいです)を掛けています。
ただ、塾へ行かない子たちもいますが、そういった子達は、結構、ぶらぶらしているという感じです。
韓国の中高生は、みんなスマートフォンを持っているので、ゲームにハマりまくっている子供達も、かなりいます。
(だから、目が悪くなっているという話もあります)
韓国の学校では、ほとんど見られないコミュニティ社会
実は、私が、驚いたのは、部活動だけではありません。
運動会なども、日本に比べると、本当にこじんまりとしています。
日本みたいに、親が運動会をこぞって見に行くという感じにはなりません。
運動会のために、体育の時間に皆で一生懸命することもほとんどありません。
運動会は、全員参加ではありません。
運動の苦手な子は、まったく競技に参加できないこともあります。
運動会の準備は、先生がやらず、外部の業者に委託することもあります。
考えてみれば、地域のお祭りもほとんどないですし・・・
いわゆる「コミュニティを作って、その中で子供達を教育していく」という観点が韓国には、ほとんど見られない印象を受けます。
韓国に部活動がないことによって心配される弊害
韓国に部活動がないので、心配していることが二つあります。
一つは、韓国の子供達は、体力が低下している子が多いということです。
韓国の男子のイメージは、
メガネをかけていて、
ヒョロヒョロしていて、
前髪を眉毛の上、ギリギリまで伸ばしている
というイメージがあります。
ちなみに私の息子は、日本では、体育の成績が平均レベルでしたが、韓国に来てから、トップクラスになりました^^;
もう一つ心配なのは、韓国の学校では、社会性がなかなか身に付かないということです。
日本にいれば、親の言うことは聞かなくなっても、部の先輩の言うことは聞かなければなりません。
でも、そうやって、社会性や秩序を学んでいきます。
でも、部活がないと、それが学べません。
韓国で軍隊が果たす役割
そういった観点で、韓国の軍隊は、部活動がないという韓国の学校の弱点をうまくカバーしていると感じます。
軍隊では、約2年半の間、思いっきり体を鍛え、社会秩序を徹底的に学べるからです。
私の息子は、二重国籍なので、日本国籍を選択すれば、軍隊には行かなくなるのですが、どこか他に良い訓練先はないかといろいろ考えるところではあります。
日本は、グループやコミュニティを形成した時に、大きな力を発揮すると言われています。
学校教育や部活動のシステムも、そういった日本人の特性を育むのに大きく貢献しているなあと感じる今日この頃です。
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