アスペルガー症候群である大人の特徴や症状について解説していきます。
日本には、アスペルガー症候群の人が50~60万人いると言われています。
また、アスペルガー症候群自体、日本で本格的に認知されるようになてきたのが、1981年以降と言われています。
そういった経緯もあって、アスペルガーに対する認知度は、まだまだ低いという現状があります。
そのため、学校や職場で変な誤解を受けている大人のアスペルガーの方が多いという話もあります。
そういった現状を解決していくためにもアスペルガーの特徴や症状を把握しておくことはとても大切だと思います。
社会性がなくコミュニケーションが苦手
アスペルガー症候群の大人は、ざっくり言うと、以下の3つの能力が不足しています。
- 社会性(他人と関わりを持つ能力)
- コミュニケーション(言葉や仕草でやり取りをする能力)
- イマジネーション(色々な状況を察する能力)
アスペルガーの大人は、人の気持ちを察することが苦手ですし、以心伝心というのが、出来ません。
どうしても空気を読めなかったり、融通が利かなかったりするところがあります。
冗談や皮肉も真に受けてしまうのです。
言われたことをそのまま受け止めてしまうので、アスペルガーの大人はだまされやすい側面も・・・
運動などを行う場合も、運動神経はよくても、チームプレーが出来なかったりします。
人に不幸があったとしても、笑ってしまったり、社会生活をしていて、奇異に思われてしまうことが、どうしても多くなってしまいがちです。
ただ、ここで、一つ大切なことは、アスペルガーの大人は、回りの人の気持ちが理解できなかったり、空気を読めない言動をしてしまったりしても、本人には、悪気がないということです。
でも、周りの人は、その人が、アスペルガーであることを理解できていないと、
「なんだ、こいつ!?」と思ったり、言葉に表してしまいがちです。
だから、アスペルガーの大人は、
- 傷つくことも多い
- 人と話すことが怖い
- 悲観的になったりする人が多い
という症状が見られやすくなっています。
特定分野に関心を持ちやすい
アスペルガー症候群の大人は、特定の分野に関心を持つと、それにひたすら没頭するところがあります。
没頭しやすいものとしてしは、コンピュータ、インターネット、ゲーム、地理、鉄道、生物、天文学、芸術などの分野があります。
特に、人との交流が必要ない分野だと、すごい集中力を発揮して、その分野で、膨大な知識を持ったり、大きな業績を上げることが出来たりします。
アスペルガー症候群の人には、天才の人が多いといわれるのは、こういったところからですね。
関心がないものには興味を示さない
ただ、その代わり、関心がない部分に対しては、まったく興味を示しません。
関心がないと、退屈になりますが、その退屈さにも耐えることが出来ず、そわそわしたりしてしまいます。
また、一つのことに集中するのは得意なのですが、同時に二つのことに集中するのは苦手です。
二つ以上のことをスケジュールで管理するのも難しかったりします。
やるかやらないか、どちらかの選択をしてしまいがちです。
今、必要なものだけ見てしまうので、必要なものには関心がいかないので、片づけが苦手な人も多いです。(得意な方もいます)
自分のルールに対するこだわりがある
また、動作や習慣の順序に関して、自分のルールやこだわりを持ち、同じやり方を繰り返して実行していくというのもアスペルガー症候群の大人の特徴の一つです。
そして、それと違うパターンをとることを嫌がります。
よく、メジャーリーガーのイチロー選手がアスペルガーだと言われることがあります。
それは、イチローが、打席に入るときは、いつも同じ動きをして、集中力を高めていたり、毎日カレーを食べていたりしているから、そう言われれているのだと思います。
ただ、イチロー選手の発言を聞いていると、空気を読んでいない発言をしているわけですし、社会性が欠如しているとはとても思えないので、イチロー選手はアスペルガーではないのだと思います。
彼は、ただの天才ですね^^
アスペルガーの症状に対する正しい理解を!
よく、「この有名人や芸能人は、アスペルガーだ」と言われているケースが多かったりしますが、部分的なところだけを見て、判断しているところも多いような気もしています。
そういった意味で、アスペルガー症候群の症状や特徴について、全体像をきちんと理解して、判断していくとは大切だなあと思うんですね。
実際、アスペルガー症候群であるということを理解できれば、そこから相手の言動を予測して、職場でもうまく対応しやすくなってきます。
では、具体的にアスペルガーの大人には、どのように対応していけば良いのか、まとめてみましたので、参考になさって下さい。
アスぺルガーの人にはどう対応する?大人の場合、3つのポイント
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