厄年になると厄払いとかいろいろ考える方は多いと思いますが、そもそも「厄払いって日本だけにしかないの?」と思ったことはありませんか?実は、厄払いは日本だけにしかないわけではありません。ただ、厄年の概念や対処法は日本とはまったく異なります。
先日、海外にいる友人とLINEで話をしていた時、「今年は、日本では一応厄年なんだけど、こっちの国では厄年の年齢が違うから、あんまり気にしないつもりだよ。」という話をしていたんですね。そんな話を聞くと、海外の厄年ってどんな感じなのかという点も含めていろいろ気になったので徹底的に調べてみました。
そこで、この記事では厄年は日本と海外でどう違うのかという点についてお伝えしていきます。
厄年って日本だけ?
冒頭でもお伝えしたように、厄年は日本だけにしかないというわけではありません。海外にも厄年と同じような概念があります。ただ、厄年に該当する年齢や厄払いの方法は日本と海外では全然異なるんですね。そこでここでは、
- 厄年の設定方法
- 厄払いの方法
- 日本と海外での決定的な違い
という3つの観点からお伝えしていきます。
厄年の設定方法は日本と海外で全然違う
まず、日本の厄年は、
- 男性:25歳、42歳、61歳
- 女性:19歳、33歳、37歳、61歳
となっていますよね。それに対して海外の厄年は
- 12年に1回
- 4年に1回
- 特定の年齢を定めているけれども日本とは違う年齢になっている
というように、厄年の決め方はバラバラになっています。ここまで違うと「厄年って結局何なの?」と混乱してしまうぐらいです^^;
厄払いの方法も日本と海外では全然違う
さらに、日本では厄年の時に、
- 元旦から節分(2月3日頃)までの間に、神社に行って厄払いをしてもらう
というのが一般的ですよね。しかし、海外の厄払いは、
- 特定の色の服を着る
- 厄年の数だけ木を燃やす
- 肉を食べて踊り明かす
- 身代わりの人形に自分の服を着せて川に流す
- 長寿の方から服の一部をもらう
というように何らかの儀式を行うという点では共通していますが、その方法は千差万別となっています。ここら辺はその国の文化の影響を強く受けるのかもしれません。
日本と海外の決定的な違い
海外にも厄年や厄払いに相当するものはあるというお話をお伝えしましたが、一点だけ決定的に違う点があります。それは、
- 厄払いで宗教に頼るのは日本のみ
だいうことです。日本では厄払いをしたい人は、神社にいって、きちんとした儀式を行ないますが、海外での厄払いは、普段の習慣を変えたり、イベント的なものを行なったりすることによって、厄払いをしているところがほとんどです。そういった点では、日本の厄年は宗教との結びつきが比較的強いとも言えるのです。
ただ、厄払いの起源は、元々は陰陽道(おんみようどう)で説かれた考え方だと言われていて、陰陽道自体は宗教と関係がありません。ただ、日本では八百万(やおよろず)の神という言葉があるように、神々は生活の様々なところに存在をしているという概念があります。
そういった日本の文化の中に厄年という概念が生まれる中で、日本の神道や仏教が厄年という考え方を取り入れ、厄払いの方法を提供するようになったのかもしれません。
海外の厄年と厄払いの方法
ちなみに海外の厄年や厄払いの方法はどのようになっているのか、以下の国をピックアップしてお伝えしていきます。
- 中国
- イギリス
- スペイン
- トルコ
- エジプト
- アメリカ
それでは一つずつ見ていきましょう。
中国の厄年
中国では
- 生まれた干支の年が厄年
になります。ですから12年に1回、厄年が巡ってくるというわけです。そして、厄年の時には金色や赤色のものものを着るようにして、旧正月にあたる春節には、赤い服を着て、1週間、家から出ないという風習もあります。
1週間も外出をしないというのは、かなり本格的な感じがしますが、その分、厄年の概念が中国では定着していると言えるのではないでしょうか。
イギリスの厄年
イギリスでは
- 男性:4のつく年齢
- 女性:7のつく年齢
が厄年に該当すると言われています。この年齢の時は、年の数だけ木を集めて、3日間、外気で乾燥させた後、庭先で焼くことによって厄払いをします。そして、その時、できるだけたくさんの人に見てもらった方が厄払いの効果が高まるとのこと。逆に誰も来てくれないと不安になってしまうかもしれませんが…
スペインの厄年
スペインでは
- 男性:24歳、44歳
- 女性:14歳、34歳
が厄年だと言われています。この時は馬の肉を年の数だけ食べて、その夜は踊り明かすことによって厄払いをするとのことです。何だかすごく楽しそうですね^^
トルコの厄年
トルコでは宗教によっても異なりますが、基本的に
- 男性:23歳、43歳、63歳
- 女性:13歳、33歳、53歳
が厄年だと言われています。そして、厄年の時には、自分が来ていた服を泥人形に着せて、その人形を誰かにお願いして川に流してもらうとのことです。つまり、人形が自分の身代わりになって厄を落としてくれるという考え方があるわけです。
エジプトの厄年
エジプトでは男女に関係なく
- 4歳から50代までの間に4年ごとに厄年が訪れる
と言われています。感覚的にはオリンピックみたいな感じなのかもしれません。
そして厄年の時には、近所にいる長寿の老人を訪ねて、布をもらい、集まった布を継ぎはぎして、身に付けるものを作るとのことです。やはり、長寿の方は、長い人生を生き抜いてきたので、それだけで大きな福を持っていると思われているのではないでしょうか。
アメリカに厄年はある?
アメリカに厄年があるのか調べてみましたが、調べた限りでは、アメリカに厄年はありません。ちなみに厄年は英語で
- unlucky year
- a bad year
と訳しますが、これは、アメリカの人に対して、厄年の概念を伝えるために使う表現であって、アメリカに厄年という概念自体があるわけではないのです。
まとめ
厄年は日本だけでなく海外にもあります。ただ、厄年に該当する年齢や厄払いの方法は国によって千差万別です。その一方で、厄払いの方法が宗教の儀式になっているのは、日本独特の文化だと言っても良いでしょう。
このような話を聞くと「海外の厄年や厄年の概念は日本と全然違うから、あまりに気にしなくても良いのかな?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。その一方で「日本の厄年の概念は、日本の古来より伝わってきた伝統文化だから、そういった文化はやはり大切にしていかなくちゃ。」と思う方もいらっしゃると思うんですよね。
ここら辺はいろいろな捉え方がありますが、個人的にはどちらでも良いのかなと思っています。日本の厄年が気にならない人は、そのままポジティブに生きていかれても良いでしょうし、厄年が気になる方は、厄払いをしながら、すっきりされるのも一つの考え方だと思うからです。
結局、大切なのは、その人が幸せな人生を掴んでいくことなので、自分にあった生き方をぜひ選択してみてください。
広告
スポンサーリンク