子供の頃、「アマガエルは冬眠して、寒い冬を乗り越えるんだよ」なんて話を、学校の先生から聞いた記憶があります。その時、アマガエルは冬眠もできるのなら、意外に長生きができるんじゃないかと考えたりしていたんですね。
また、友達の中にはアマガエルを飼っている子もいたのですが、寿命を延ばすには、野生のままにさせておいた方が良いのか、それとも大切に飼ってあげた方が良いのかという点もいろいろ気になったりしていました。
そこで、この記事では、アマガエルの寿命がどのくらいあるのか、また寿命を延ばすコツはあるのかについて調査した内容をお伝えしていきます。
アマガエルの寿命は?
アマガエルの寿命について考える時、野生の場合と飼育されている場合では、その環境の違いから若干の違いが出てきます。
野生のアマガエルの寿命は?
アマガエルの野生下での寿命は4年ほどと言われています。人間の寿命からすれば遥かに短いですが、虫の中ではむしろ長い方だと思います。
ちなみにアマガエルの幼体であるおたまじゃくしの期間は、わずか1か月から2ヶ月ぐらいです。寿命が4年と短いので、人間から見ればあっと言う間に成虫になるという感じですよね。
飼育環境でのアマガエルの寿命は?
その一方で飼育環境でのアマガエルの寿命は5年から7年と言われています。つまり、普通に育てていれば、野生の環境よりも飼育環境の方がアマガエルは長生きしやすいことが分かります。
さらに、飼育環境によっては寿命が10年まで伸びることもあるという人もいます。うまく育てれば、野生のアマガエルよりも2倍以上長生きするというのは、環境がいかに大切であるかということを証明しているとも言えますよね。
アマガエルの寿命を延ばすコツ
では、一体、どうやってアマガエルを育てれば長生きするのでしょうか。そのコツについても徹底的に調べてみたのでご紹介していきますね。
餌をしっかり食べさせる
アマガエルの寿命を延ばすために、餌をしっかり食べさせた方が良いというのは、何となく想像がつきますよね。人間もお腹が減っていたら、何もやる気が出ないですし、力が湧いてきませんから。
ただ、アマガエルを育てる際、お腹いっぱいちゃんと食べているかどうかというのは、実は見た目で判断しにくいところがあります。そのため、アマガエルは食べずに痩せていても、見た目の変化が少なく、気づかないまま餓死してしまうことあるので、エサ不足には十分注意したいところです。
また、栄養バランスも大事です。コオロギやデュビアは栄養バランスに優れているので主食として重宝されています。しかし、ミルワームは脂肪分が多いので、こればかりを与えすぎてしまうと肥満になりやすいです。ですから、こちらは補食(おやつ)として与えるようにした方が良いでしょう。
温度管理を徹底する
アマガエルの寿命を延ばすには温度管理も重要です。通常は22度から27度くらいを保つようにしましょう。
冬は飼育用パネルヒーターなどを用いて、温度が下がりすぎないようにする工夫が必要です。
湿度にも気を付ける
アマガエルは田んぼなど、じめじめしたところでよく見かけますよね。したがって温度だけではなく、湿度の管理も重要です。水草などの観葉植物を、水槽の中にいれて湿度を70%~85%程度に保つ必要があります。
また、アマガエルは霧吹きで、水を体にかけてやると喜ぶんだりもしてくれます。ただ、アマガエルは陸地に住む生き物なので、水槽の全面に水を張ってしまうと溺死する恐れがありますし、湿度が高すぎると病気の原因にもなります。つまり、適切な湿度に保つことが重要というわけですね。
水を新鮮な状態にしておく
アマガエルは水辺で生きているので、乾燥に弱いところがあります。また、皮膚から水を直接吸収します。もし水槽の中に置いてある水場の水が腐っていると、中毒で死んでしまうんですね。
ですから、そうならないために、水は毎日交換し、新鮮な状態を保つことが大切になってきます。
複数匹で飼育する際は共食いに注意
アマガエルは小さいし可愛いので、何匹でも飼いたくなってしまいますよね。しかし、複数匹で飼う場合は、注意が必要です。なぜなら、複数匹でアマガエルを飼ってしまうと、共食いをしてまう恐れがあるからです。
せっかく飼っているのに、共食いが起こるのは残念ですよね。ですから、複数匹飼いたい場合は、明らかな体格差のあるカエル同士であれば、同じ水槽には入れず、別々の水槽で飼うのが無難です。また、種類の異なるカエルの多頭飼いも、共食いする恐れがあるので注意してくださいね。
冬眠させるには、ちゃんと寒いところに置いてあげる必要があります。また、中途半端に寒いところだと、一見動いていないから冬眠していると思っていても、内臓は動いていてそれに気づかずに餓死するなんて恐れもあります。
このように飼育下での冬眠はデメリットがあります。したがって専門家でも、無理に冬眠させる必要はないと考える人もいます。
まとめ
アマガエルは野生よりも飼育されている方が寿命が長くなり、栄養や温度、湿度など飼育環境を整えることによって、さらに寿命を延ばすことも可能となっています。ですから、アマガエルの飼う時は、少しでも長生きしてもらえるようと飼育環境をしっかり整えていきたいところですよね。
ちなみにアマガエルは大切に育ててもなつくというレベルにまでは行きづらいですが、人間に慣れることはよくあります。人間に慣れると餌を食べる時、可愛い姿を見せてくれるので、そういった様子を楽しみながら育ててみるのもいかがでしょうか。
広告
スポンサーリンク