年間を通して発生するカメムシ。特に4月から10月はカメムシ大発生のベストシーズンです。
カメムシは触るととても臭い汁をだして不快なだけではなく、幼虫、成虫共に農作物の果実部分に甚大な被害を与えるため大変嫌われています。
そんなカメムシですが、発生を防ぐ、もしくは効率的に退治するなにかよい対策はあるのでしょうか?
ここでは、カメムシの生態も含めて解説をしていきます。
カメムシの種類と生態
カメムシにはたくさんの種類がおり、日本に生息しているだけでもおよそ90種類と言われています。
その中でもよく見られるのがクサギカメムシやアサクサカメムシ、マルカメムシやスコットカメムシといった種類です。
体調は種類によってまちまちですが、クサギカメムシやスコットカメムシ、アオクサカメムシは15㎜程度、マルカメムシは5㎜程度です。
またカメムシの中でも「サシガメ」といわれる種類はヒトを刺すことがあります。
カメムシが活発になる時期
カメムシは4月、5月頃に繁殖期を迎え、5月下旬~8月にかけて産卵します。
卵は1週間~2週間ほどで羽化し、脱皮を繰り返しながら1ヶ月ほどで成虫になります。
そのため若くて元気なカメムシが一番精力的に動き回るのは夏から秋ということになりますね。
カメムシの特徴の一つは冬を越すことです。
但しカメムシの寿命は1年程度といわれていますから、冬を越すのはその年に生まれた成虫だけです。
カメムシの退治方法について
次に、カメムシの退治方法についてみていきましょう。
カメムシに天敵っているの?
臭いにおいを出す嫌われ者のカメムシですが天敵は意外と多いです。
カメムシを捕食する生き物にはカエルやカマキリ、クモやハチなどがいます。
カエル
カエルはほとんどが肉食で昆虫などを捕食して生きています。
特にカメムシが好物、というわけではありませんが、カメムシがいればもちろん食べます。
カマキリ
カマキリも雑食で自分より小さな虫を大きなカマで捕まえて好んで食べます。
しかしさすがのカマキリでもカメムシはそれほど好きではないようです。
種類によっては食べないこともあります。
クモ
クモも虫を捕まえて食べるイメージがありますね。
家の中に出たクモは有害な虫を捕まえて食べてくれる益虫とも言われていますし、カメムシも食べます。
タマゴバチ
最後に真打の登場です。
カメムシの天敵と言えばなんといっても「タマゴバチ」です。
あまり聞きなれない名前ですが、タマゴバチは他の虫の卵の中に自分の卵を産み付け、寄生してしまいます。
タマゴバチの中には「カメムシタマゴバチ」という種類もいて、特にカメムシの卵を狙って産卵するようです。
このタマゴバチを使ったカメムシ対策の研究も進んでおり、実用化一歩手前まで来ているようです。
カメムシの対策にミントが役に立つ?
カメムシ対策にミントが役に立つと言われています。
ミントの中に含まれる「メンソール」というスッとする香りの成分にはカメムシを寄せ付けない効果があるのです。
忌避剤
一般的な虫を寄せ付けない忌避剤はドラッグストアで購入することができますので、これを使って、カメムシを退治することも可能です。
スプレータイプや物干しにぶら下げるタイプがよく販売されています。
ハーブやトウガラシなどの天然素材を使っているものであれば、小さいお子さんがいる家庭やペットを飼っているお家でも安心して使用することができます。
また、ネットでは、カメムシ専用の忌避剤も販売されています。
カメムシホイホイ
すでにカメムシが大量に発生してしまった場合、「カメムシホイホイ」を作って退治してみるのはいかがでしょうか?
作り方はとっても簡単です。
ペットボトルの上1/3を切り離し、残りの下部にさかさまにしてはめるだけです。
隙間はガムテープで覆ってしまいましょう。
カメムシを見つけたらこのカメムシホイホイをカメムシの下に構え、割りばしなどで軽くつついてやるとポロっと簡単に落ちていきます。
ペットボトルの中に少しだけ洗剤などを入れておくと効果的です。
まとめ
今回は嫌われ者のカメムシについていろいろと見てきました。
もしカメムシが大量に出現してしまった場合、殺虫剤を使って駆除するのが簡単だと思います。
ただ、殺虫剤は、人体にもあまりよくなさそうですし極力使いたくないものです。
そんなときに私が最もオススメする駆除方法は「カメムシホイホイ」です。
とっても簡単に作ることができますから是非一度試してみてくださいね!
また、カメムシの臭いに悩まされている方は、こちらの記事をご覧下さい。
参考記事:カメムシの臭いの成分と取り方!ファブリーズは効果なし
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