オオイヌノフグリは2月の初めから4月の終わりに掛けて、道のかたわらや斜面に生えて瑠璃色の花を咲かせる植物です。
一応、雑草ではあるのですが、群れを作っていると、とてもキレイに見えます。
実は、オオイヌノフグリは名前の由来と別名のギャップがあまりに激しい植物なのですが、その特徴や花言葉も含めてご紹介していきます。
オオイヌノフグリの特徴
学名(英名) | Veronica persica |
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科・属名 | オオバコ科クワガタソウ属 |
草丈 | 10~20cm |
葉 | 1~2cmの卵円形、先はのこきりのような形をしています。 |
花の色 | 瑠璃色、青、紫 |
花弁 | 4枚 |
雄しべ | 2本 |
誕生花 | 2月1日 |
オオイヌノフグリは元々、ヨーロッパの地方の原産で、1890年頃、日本(東京)にやってきました。
日が当たると花を広げ、日が陰ると花を閉じるという感じで、太陽の光が当たるところを好む特徴を持っています。
ですから、育て方に関しても太陽の光の当たるところで育てるのがポイントになってきます。
花の形などから、ネモフィラと間違う人も多いですが、科や属も違いますし、まったく別の植物です。
また、春の草と聞くと、食用に良いのではと思う人もいるかもしれませんが、食べることは出来ません。
オオイヌノフグリの名前の由来
オオイヌノフグリの名前の由来は、元々、日本に生息していたイヌノフグリに似ていて、かつ大きかったことから来ています。
そして、イヌノフグリの名前の由来は、草の実がイヌのフグリに似ていたためでした。
“犬のフグリ”と聞いたら、ピンと来ないかもれませんが、実はフグリとは犬の睾丸のことです・・・
実際、オオイヌノフグリの草の実は、そこまで犬の睾丸に似てはいません。
しかし、イヌノフグリに似ていたが故にとんだとばっちりを受けてしまったというわけですね。
それに対して、腹を立てたのか分かりませんが、オオイヌノフグリはイヌノフグリから生息地を奪うように繁殖をしていきました。
そしてイヌノフグリは現在、絶滅危惧類に指定されています。
名前の恨みは恐ろしいといった感じでしょうか・・・
オオイヌノフグリの花言葉や別名
オオイヌノフグリの学名(英語名)は、Veronica persicaと言われています。
Veronicaは、イエス・キリストが十字架を背負って自ら磔にされる場所へ向かう際に、汗をぬぐうキリストに対して、ハンカチチーフをささげた女性、聖女ヴェロニカを表しています。
また、オオイヌノフグリの花言葉は、忠実、信頼、清らかであり、これも聖女ヴェロニカのもつイメージから来ています。
さらにオオイヌノフグリの別名は、”星の瞳”となっており、とても美しい名前です。
オオイヌノフグリに温かい目を
元々、ステキな学名や別名を持っているのに、日本では雑草であるためか知りませんが、いじめ目的で付けられたような名前を持っているオオイヌノフグリ。
オオイヌノフグリが名前のことを気にしているのかいないのかは分かりませんが、春には美しい花を咲かせてくれます。
そんなオオイヌノフグリを道端で見かけたら、ちょっと不遇な対応をされている名前の由来を思い出しながら、暖かい目で見守って上げて下さい。
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