地雷除去の機械、技術はどこまで進歩している?

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息子が将来、ロボットを作りたいと
言っているので、
「地雷を除去してくれる機械を作ったらいいんじゃない」
と気軽に言ったことがあります。

でも、実際、地雷を除去する機械って
どこまで進歩しているのでしょうか?

一般的な地雷除去とその課題

今、世界では、7,000~1億個の地雷が
埋められていると言われています。

その地雷を除去する方法としては、
まだ、探知機を使った人力作業が一般的です。

しかし、人力作業は、
重労働ですし、スピードも遅く、
何より危険が伴います

最近は、ネズミや犬を使った
地雷除去の方法も開発が進んでいますが、
やはり人や動物の命を奪わない
より安全で確実な方法が求められています。

地雷除去の機械は、ここまで来ている

それに対して、地雷を除去する機械として、
以下のようなものが開発されています。

コマツのDM-85地雷除去機

実は、日本が世界に誇る建設機械&重機のメーカー
コマツで地雷除去機が開発されています。

DM-85地雷除去機と呼ばれるこの機械は、
コマツが開発を得意としているブルドーザを
基にして開発されました。

この機械は、地面を掘り返す刃を約150個つけた
ローターを回転させることにより、
地下約30cmの深さまでの対人地雷
破壊させ、除去していきます。

もちろん、対人地雷のレベルであれば、
機械が壊れて動かなくなることは
ありません。

また、この地雷除去機は、
運転席に防弾カバーが備えられたり、
遠隔操作が出来たりするなど、
安全性が高いと共に、
人が行なう作業に比べて、
40~50倍の速さで地雷を
除去できるのが特徴です。

さらに、カッターの部分を、
ブレードに変えれば、
田畑を耕す作業にも使える
いう優れもの。

現在は、アフガニスタン、カンボジア、
そしてアンゴラなどで活躍をしています。

 

風力で動く、マイン・カフォン(Mine Kafon)

地雷除去装置は、コストが高いという
イメージがありますが、そのイメージを払しょくしてくれるのが、
マイン・カフォン(Mine Kafon)という自動地雷除去装置です。

球体の形をしていて、
風の力で移動するのですが、
球体を構成しているたくさんの足が、
地面を押し付け、地雷を踏んだ時は、
爆発するというシステムになっています。

足は、竹・プラスチック・ゴムと
ローコストの材料で作られているのが魅力です。

従来の重機であれば、地雷1個を
除去するのに1,200ドルぐらい平均で
掛かっていたのが、この機械は、
1台が約40ドル、また1台で地雷を
3~4個除去できるので、
費用対効果としては抜群の効果が
あると言えます。

 

地雷除去の機械の課題は?

やっぱり機械の方が安全だし、
いいよねえーと思いますが、

機械の課題は何なのでしょうか?

一つは、やはりコストの問題があります。

例えば、コマツのDM-85地雷除去機だと、
本体代、輸送費、交換の部品代、
運転する人の教育費など、
1台で1億円ぐらいのコストが掛かります。

開発途上国の人にとってはやはり大金です。

ですから、政府からの支援など、
普及するルートが限られているため、
そんな簡単にバンバン送れる訳ではないのです。

 

そういった観点から見れば、
マイン・カフォン(Mine Kafon)は、
コストが安いので、大きな可能性を
持っているのかもしれません。

ただ、この機械は、風に任せて
自動で動き回るので、どこまでくまなく
地雷を除去できるかという問題もありますし、
動けなくなった機械をどうやって、
回収していくかという課題もあります。

今は、実用化に向けて開発が進んでいる途上
ということなので、今後に期待したいところです。

 

時代のない世界を目指して

実際、地雷の数は、あまりに数が多すぎますし、
地雷の性能も上がって来て、従来の撤去法では、
対処できないタイプも生まれてくるなど、
イタチごっこみたいな側面もあります。

ただ、これからローコストで出来て、
ムチャクチャなスピードで地雷を除去できる
機械が生まれ、世界中の地雷を無能化
してくれる時代が来ることを願ってやみません。

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