でんでんムシムシカタツムリー~
でお馴染みのカタツムリですが、
最近は、めっきり見かけなくなったような気がします。
その一方で、世界では、カタツムリの寄生虫が、
カタツムリをゾンビ化させているというお話があります。
ちょっと怖いんですが、ある意味、
自然の怖さを物語っているので、
ご紹介していきます。
カタツムリをゾンビ化させるレウコクロリディウム
カタツムリをゾンビ化させるという 寄生虫は、
レウコクロリディウム(別名:ロイコクロリディウム)
というのですが、こちらの動画を見ると、
その概要が分かります。
ただ、ちょっとグロテスクなのが苦手な方は、
以下の説明をご覧ください。
レウコクロリディウムは、その姿だけでなく、
繁殖の仕方もかなりエグイです。。。
レウコクロリディウムの寄生&繁殖方法
1. まずレウコクロリディウムは、カタツムリに寄生すると、
そこで大量の卵を孵化させ、カタツムリの目(触覚)に
移動していきます。
2. グロテスクな形に変貌した、カタツムリの目は、
イモムシそっくりな形になっていきます。
3. 鳥は、寄生されたカタツムリの目を
大好物のイモムシだと勘違いして捕獲
4. 鳥の体内に入っていったレウコクロリディウムは、
卵を産む理想的な環境を得て、その後、
鳥の糞として排出されます。
5. その鳥の糞を別のカタツムリが食べて、
新たな犠牲者となっていってしまうのです。
カタツムリの体を支配したレウコクロリディウムは、
普段、目立たないように行動しているカタツムリを
わざと、鳥の目の届きやすい場所に移動させていきます。
まさにカタツムリの心も体も支配してしまうワケです。
さらに、レウコクロリディウムに寄生された
カタツムリは、普通のカタツムリよりも、
長生きするのだとか・・・
この猟奇的なやり方は、どこかの
ミステリーサスペンスを見ているような感じですね。
ちなみに、この寄生虫が、万が一、人の体に入ってしまうと、
死の危険性があり、死亡症例が世界では、数件ほど
あるとのことです。
そりゃあ、こんな恐ろしい寄生虫に取りつかれたら、
たまったもんじゃありません。。。
広東住血線虫という寄生虫
また、レウコクロリディウムとは、別に
広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)という
人体へ被害を与えるカタツムリの寄生虫もいます。
最終的には、ネズミに寄生していくのですが、
その途中で、ナメクジやカタツムリなどにも寄生していきます。
広東住血線虫が人間の体に入ってしまうと、
脳や脊髄など中枢神経へ移動し、
頭痛、手足のしびれ、発熱、痙攣、顔面麻痺、
四肢麻痺、髄膜脳炎などの症状を引き起こし、
最悪は、死に至ってしまう場合もあります。
この寄生虫は、特効薬がなく、体内で、
広東住血線虫が死んでしまうのを待つしかないという
ちょっと怖い病気です。
日本でもこの寄生虫に感染してしまったケースが
数十件ぐらいあり、死亡症例もあります。
広東住血線虫が寄生するのは、
アフリカマイマイという沖縄方面でしか生息しない
カタツムリに限定されているようではあります。
ただ、この寄生虫の媒体は、他にもいろいろあるので、
やっぱり油断は出来ないですよね。
自然界には、どんな危険があるか分からない
カタツムリは、ある意味、可愛い生き物(!?)ではありますが、
自然界には、思わぬところに危険が隠れていたりしています。
もちろん、あまり過敏になり過ぎるのは
よくないのかもしれませんが、子供達は、
外で何を触ってくるか、分からないところがあります。
あと、大人達も、○○健康法とかいいながら、
とんでもないものを食べたりする場合があります。
●外から帰ったらしっかり手を洗う
●普段食べないものを口にする時は十分に気を付ける
というのは体を守っていくための基本なんだと思います。
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