春に美しい花を咲かしてくれる牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)
昔から女性の美しさを表現する際に、
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という言葉が使われていました。
この時、
芍薬は、女性の華麗さ
牡丹は、女性の清楚なさま
百合の花は、女性の美しさ
を表しています。
牡丹と芍薬は、どちらも女性の美しさを表す花ですが、それにしても、この2つの花は似ていますね。
↓これが牡丹です。
↓これが、芍薬です。
花だけを見ると、本当によく分かりません^^;
そこで、今回は、牡丹と芍薬の違いについて簡単にまとめてみました。
5つの見分けるポイント
牡丹も芍薬、どちらもボタン科・ボタン属なので、そういった意味では、似ているのは当たり前なのかもしれません。
ただ、その中でも、決定的ともいえる違いを5つのポイントに分けて、まとめました。
ポイント1: 根本的な違いは、樹木か草か?
一つの大きな違いは、
牡丹は、樹木であり、
芍薬は、草である
ということです。
なので、
牡丹は、木のまま冬を越して、茎から芽を出します。
芍薬は、冬、根を残して枯れてしまい、春にまた新芽を出します。
つまり、冬の越し方は、まったく違うというわけです。
ポイント2:葉っぱに注目
でも、今、目の前にあるのが、牡丹が芍薬か知りたいんだけど・・・
という方もいらっしゃるかと思います。
次に見て頂きたいのは、葉っぱです。
牡丹の葉は、ギザギザでツヤがない。
芍薬の葉は、丸みがありツヤがある。
つまり、葉っぱをみたら、すぐ違いが分かっちゃうんですね!
ポイント3: つぼみの形
また花が咲く前のつぼみの形を見ることが出来れば、そこでも違いが分かります。
牡丹のつぼみは、先が少しとんがっています。
芍薬のつぼみは、まん丸です。
ポイント4:散り方の違い
散り際も、それぞれ特徴が分かれます。
牡丹の花は、一気にそして豪快に散っていきます。
芍薬の花は、最後までしがみつきながら散っていきます。
そういった意味では、牡丹の方が、男性的な感じでしょうか。
(あくまでも、個人的な感想ですけど^^;)
ポイント5:咲く時期も若干違います。
どちらも春の花ではありますが、咲く時期が若干違ってきます。
牡丹は、4月下旬~5月初め(晩春)
芍薬は、5月初旬~5月下旬(初夏)
まとめ
出来るだけ、分かりやすく違いをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみに、牡丹は、中国の国花であり、新年を祝う花として、中国では、上流階級を中心として、大変重宝された花です。
それに対して、芍薬は、漢方として、大変人気のある生薬で、葛根湯など、多くの漢方に配合されています。
どちらも花も、その存在感という観点では、同じくらい大切な花と言えるかもしれないですね~^^
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