今年の野球は、西武の岸投手が
ノーヒットノーランを達成したり、
メジャーリーグ、レンジャースのダルビッシュ投手が、
9回二死までノーヒットノーランで行きながら、
あと一人で、逃してしまったり。
ダルビッシュ投手は残念でしたが、それでも今年は、
ピッチャーが、がんばっている年ですね^^
ところで、ノーヒットノーランと完全違いってどう違う
のでしょうか?
一般的なルール上の違いだけでなく、
もう一つのある大きな違いについて、
まとめてみました。
失敗が多少許されるノーヒットノーラン、許されない完全試合
まず、ノーヒットノーランの定義ですが、
ノーヒット(no hit): ヒットを打たれない
ノーラン(no runs):得点を与えない
という意味になります。
英語から来ていますが、アメリカでは、
ノーヒットノーランのことを、no-hitterとかno-noと
いうので、実は、ノーヒットノーランとは、和製英語なのです。
つまりノーヒットノーランは、この2つが条件になるので、
四球
デッドボール
フィルダースチョイス(※1)
エラー
振り逃げ(※2)
は出ても、
得点がない限りは大丈夫ということになります。
※1) 野手選択とも言う。打者を一塁でアウトに出来るのに、
他の走者をアウトにするため、他の塁に投げたが、
結局、誰もアウトに出来ないこと
※2)三振してもキャッチャーがボールを
取れなかったら出塁すること
それに対して、完全試合は、
相手チームの打者に対して一人も出塁させずに勝利する
ことです。
つまり、野球は9回まで投げ切った場合、1回を3人ずつ、
合計27人(27アウト)で試合が終わる
ことになります。
だから、凄さの違いといえば、
完全試合>ノーヒットノーラン
となります。
別の表現をすれば、
少しの失敗なら許されるノーヒットノーラン
少しの失敗も許されない完全試合
という感じになります。
延長戦の場合は?
ところで、延長戦の場合はどうなるのでしょうか?
どちらの場合も、勝利することが条件になるので、
味方が得点を挙げてくれなければ、9回を投げ切っても、
ノーヒットノーランも完全試合も、その時点では達成になりません。
実は、
延長戦まで突入したらノーヒットノーランは達成できない
というジンクスがあります。
まあ、ピッチャーにしたら、9回までせっかくノーヒットノーランで
来ているのに、味方が点を入れてくれなかったら、
「えー、なんでー、俺、こんなにがんばっているのにー」
と落ち込んじゃいますよね。
そう思ったら、ガツンと打たれてしまうわけです。
このジンクスを破ったのは、日本のプロ野球はでは、
江夏豊投手だけというのですから、彼のタフさが分かります。
しかも自分で、サヨナラホームランを打っているんですから、
どんだけーという感じですよね。
やっぱり一番大きな違いはプレッシャー
ここまで読んで頂くと分かると思うのですが、
ノーヒットノーランも完全試合も、
ピッチャー一人の力では達成できません。
ノーヒットノーランは、味方が点を取ってくれないとできません。
それならまだ良いのですが、問題は完全試合です。
野手はエラーをすることが出来ないのです。
ある意味、ノーヒットノーランと完全試合の一番の違いは、
守る野手のプレッシャーの大きさかもしれません。
「完全試合達成か?」という試合になってくると、
ものすごい注目が一挙手一投足に集まり、
半端ないプレッシャーがやってきます。
9回2死まで完全試合で来て、
最後のバッターの打球が自分のところに飛んできて、
それが、捕球の難しいバウンドをしていたら・・・
私も、野球をやっていましたが、
そんなシチュエーションは
考えただけでも、ゾッとします。
あと、当然のごとく、ピッチャーに対しても
大きなプレッシャーはかかります。
実際、9回2死までノーヒットノーランか完全試合の
ペースまでいって、最後にヒットを打たれたりした
ピッチャーは、日本のプロ野球界だけでも
20人以上います。
特に、西武ライオンズの西口投手は、
9回2死から打たれたことが2回あり、
延長戦に入って打たれたことが1回あります。
プレッシャーとの戦いは本当に大変なことが
分かります。
ただ、そういったプレッシャーを乗り越えてこそ、
記録の価値も輝いてくるので、是非、これから
ノーヒットノーランが出来る可能性があるピッチャーや、
周りの選手たちには、がんばって頂きたいですね!
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