ウクライナ南部のクリミア自治共和故国で、ウクライナ軍基地が襲撃され、兵士が一人死亡する事件が発生しました。
ロシア軍とウクライナ軍の軍事的な衝突が危惧されています。
でも、ウクライナ軍ってロシア軍に対抗できる力はあるのでしょうか?
実際、どれくらいの差があるのか、まとめてみました。
両軍の戦力を比較すると
ウクライナ軍とロシア軍の戦力を比較するサイトを見つけました。
それによると、ウクライナ軍とロシア軍を比較したら以下のようになってきます。
項目 | ウクライナ軍 | ロシア軍 | 倍数 |
現役の軍人 | 16万 | 76万6千 | 約4.8倍 |
予備兵 | 100万 | 248万 | 約2,48倍 |
航空機 | 400機 | 3,082機 | 約8倍 |
ヘリ | 93機 | 973機 | 約10.4倍 |
戦車 | 4,112台 | 15,500台 | 約3.77倍 |
国防予算 | 0.48兆ドル | 7.57兆ドル | 約15.6倍 |
つまり、結論から言うと、ウクライナ軍はロシア軍にまったく歯が立ちません。
数字では見えてこないもの
しかし、問題なのは、数字だけではありません。
それは、ウクライナ軍の士気の問題です。
例えば、ウクライナ海軍のベレゾフスキー総司令官は、親ロシア派に投降し、クリミア半島のセバストポリにある
海軍の指令本部を明け渡しました。
総司令権は、「こんなんじゃ、勝てねー」と思ったのかもしれませんが、もう一つの背景として、現在のウクライナ政権の状況にも原因があるかもしれません。
現在のウクライナ新政権は、あくまでも、ヤヌコビッチ前大統領を追い出して出来た暫定政権です。
正式な選挙によって、国民の支持を得て、誕生した政権ではありません。
つまり、ウクライナ軍は現在の政権に対して、どこまで、忠誠心があるかは甚だ疑問なのです。
ロシアは、ウクライナ本土に侵攻していくか?
では、これだけの軍事力の差を背景に、ロシアはウクライナ本土にまで攻め入るでしょうか?
その可能性は低いと言われています?
その理由は、そこまでやっちゃうと、ロシアに対する国際的批判が一気に高まるからです。
ただ、だからといって、ウクライナの情勢が収まるかといえばそうでもなさそうです。
なぜなら、ウクライナの中では、
西部:親欧米派
東部、南部:親ロシア派(ロシア系住民)
と勢力が分かれてるからです。
今回、クリミア自治共和国がロシアに編入されることが確定すれば、ウクライナ内部のロシア系住民の中で、
「俺たちの地域も、ロシアに編入させよう!」
という動きが高まるでしょう。
それに対し、当然、親欧米派のグループは、黙っちゃいないですから、そこで内戦に発展する可能性があります。
いずれにせよ、ウクライナ情勢は、これからも益々混迷を深める可能性を秘めているのです。
とにかく、平和的な解決の道が生まれることを願っています。
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