この間、友人が「疲れた」とボソッとこぼしているのを聞いたのですが、いつもと違って、ただならぬ雰囲気が心配になったんですね。そこで何とか元気づけようと、励ましの言葉をかけたんです。ところが「ありがとう、でもほっといて」と返されてしまい、煩わしいと思われてしまったようでした。
その時は、友達の力になれず、とても落ち込んでしまったのですが、その後、精神的に疲れている人には、どんな言葉をかけるべきだったのだろうと気になり、調べてみることにしたんです。
そこで、この記事では、精神的に疲れている人にかける言葉についてご紹介していきます。また、良かれと思っていても逆効果になるような言葉も併せてお伝えしますので、ぜひ、ご参考にしてください。
精神的に疲れてる人にかける言葉
精神的に疲れてる人にかける言葉には、どんなものがあるのか、ここでは7つの例文をご紹介していきます。
- それは大変だったね
- 話したくなったら、いつでも話を聞くからね
- ○○がいつもがんばっていること、私は知っているよ
- ○○のことを応援しているよ。いつでも味方だよ
- 無理はしないでね。自分のことを大切にしてね
- 何かできることがあったら、いつでも言ってね
- 体調には気を付けてね
また、なぜ、そのような言葉をかけた方が良いのかというい点についても解説していきます。
それは大変だったね
精神的に疲れているところをあなたに見せているということは、あなたに話を聞いてもらいたい可能性が高いです。そんな人には、まずは現状を認めてあげましょう。
人は、承認欲求と言って、自分のことや自分のしたことに対して、認めてもらいたいと思う気持ちが多かれ少なかれあります。そこをうまくくみ取って、言葉をかけると良いですね。
話したくなったら、いつでも話を聞くからね
精神時に疲れてる時は、口を開く元気もないという時もきっとあるはずです。ですから、そんな時は、今すぐに無理に話さなくて良という気持ちを伝えてあげましょう。その上で、いつでも話を聞くことができるからと、相手に寄り添った言葉をかけてあげるといいですね。
気持ちが落ち込んでしまうと、何をどうしても、気分が持ち直さないこともあります。そんな時、相手が話したくなるまで待ってあげることも優しさですよ。
○○がいつもがんばっていること、私は知っているよ
精神的に疲れている時には、自己肯定感と言って自分のことを認める気持ちがどうしても低くなってしまいがちです。少しでも前を向けるように、いつものがんばりを知っていることを伝えてあげましょう。
自分のことを認めている人がいるということが伝わると、安心感にもつながりますよね。
○○のことを応援しているよ。いつでも味方だよ
自分の味方や応援してくれる人がいることは、大きな心の支えになります。いつでも自分のことを気にしてくれている人や考えてくれる人がいるということは前を向くきっかけになるからです。
ちゃんと言葉にして伝えることで、落ち込んでいる人の心に響くことでしょう。
無理はしないでね。自分のことを大切にしてね
がんばりやさんのあの人には、無理をしないように声をかけてあげましょう。真面目な人ほど知らず知らずのうちに無理をして、気づけばかなりの精神的ダメージを負っていることがあります。
そういった場合は、ゆっくり自分のことをいたわる時間を持つことで、精神的な疲れも癒されます。そうやって相手が自分自身を大切にすることができような言葉がけをしてあげると良いですよね。
何かできることがあったら、いつでも言ってね
精神的に疲れている人見ると、放っておけなくなる気持ちもわかりますが、ぐっとこらえて見守ることも大切です。いつでも飛んでいけることは伝えておき、相手をそっとしておいてあげることもおすすめです。
そうすれば、時間が経過する中で、相手もある程度、回復してきたら、最初にあなたにいろいろ話してくれると思いますよ。
体調には気を付けてね
精神的に疲れている時には、体のことも後回しにしてしましがちです。しかし「健全な精神は健全な肉体に宿る」とも言われるように、体調面が良くなったら、精神的にも良い影響が出てくるんですよね。ですから、まずは、体調をしっかり整えることを促して、結果的に精神面も回復することを促してあげましょう。
精神的に疲れてる人にかけてはいけない言葉
精神的に疲れた人には、かけた方が良い言葉もありますが、逆にかけてはいけない言葉もいくつかあります。具体的には以下のような表現です。
- だから○○って言ったのに
- ○○ならもっとうまいことするのに
- がんばれ
- なんか疲れてない?
なぜ、こういった言葉をかけてはいけないのか、具体的な理由も交えてお伝えしていきます。
だから○○って言ったのに
精神的に疲れている人は、こうすれば良かった、ああすれば良かったと落ち込んでいることが多いです。そんな人に「○○すれば良かった」などと言うのは、非常に無責任だと言えます。実際に経験していない人は、後から何とでも言えるものです。自分が経験したわけでもないのに、無責任な言葉で追い詰めないようにしましょう。
実際に、そのようなことを言ってしまうと、相手は「あなたに一体何が分かる?」と怒りの気持ちさえ湧いてくることがあるので、ご注意ください。
がんばれ
精神的な疲れている人の中には、疲れ果てて、うつの状態になっている方もいらっしゃいます。もし、そこまで落ち込んでいる場合は、「がんばれ」と言ってしまうのは逆効果になってしまいます。無責任ながんばれは、かえって相手を精神的に追い詰められてしまうからです。ある心療内科のHPにも以下のように書かれています。
うつ病の状態になっている人に対し、「がんばれよ」「元気出せよ」などと「励まし」を与えることは厳禁とされています。
引用元:水谷診療内科
うつの状態に近いほど、精神的に追い詰められてしまうばかりか、自分のことを理解してもらえないと「孤独感を強める」ことになってしまうのです。そもそも、精神的に疲れている人は、それまでその人なりに、精一杯がんばってきたことを理解しておくことが大切です。
なんか疲れてない?
ニュアンスにもよりますが、精神的に疲れているところに上から目線でこの言葉をかけられると「やつれているようにでも見えるのかな」とネガティブな気持ちになる恐れがあります。またこの言葉をかけてきたあなたのことが、余裕シャクシャクに見えてしまい、遠ざけたくなる恐れもあります。
話を聞いてあげたり、励ましてあげたいといったプラスの感情から言葉をかけたのに、マイナスのイメージを与えてしまうのは残念ですよね。上から目線のつもりはなくても、誤解を与えやすい言葉なので、気をつけましょう。
まとめ
精神的に疲れている時には、ネガティブな言葉をかけるのは良くないことはわかりますよね。だからと言ってポジティブすぎる言葉では、相手の重荷になる恐れもあります。
大切なのは、相手のことを思いやる気持ちです。相手のことを思っていつでも話を聞く姿勢や、普段のがんばりを認めることなど自己肯定感を少しでも高めて、前を向けるような言葉をかけてあげられると良いですね。
あなたの周りの精神的に疲れている人に、あなたらしい心のこもった言葉をかけてあげられることを願っています。
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