長かった小学校での生活も、いよいよ終わりを迎える時、先生には感謝してもしきれない、なんて人もいるのではないでしょうか。想いはたくさんあるのだけれど、いざ先生に感謝を伝えるとなるとどう伝えればいいのか難しいですよね。
私も手紙を書くと言っても、普段、手紙なんて書きなれていないし、どんな風に書いていいかわからない部分もあったので、保護者から先生へのメッセージの書き方についていろいろと調べてみました。そういった内容を踏まえて、この記事では、保護者から先生へメッセージを送る時のポイントと、実際の例文をいくつかお伝えしていきます。
先生へのメッセージを保護者から送る時のポイント
先生へのメッセージを送る時、ただやみくもに書いては伝わるものも伝わらなくなります。ですから、そういった場合は、以下の4つのポイントを押さえると書きやすくなりますよ。
- 感謝の気持ち
- 具体的なエピソード
- 子供の成長
- 抱負
それぞれのポイントについて詳しく解説していきますね。
感謝の言葉を伝える
まずは、お世話になった先生へ、感謝の気持ちを伝えましょう。先生も人間ですので、合う合わないなどあったかもしれません。しかし、せっかく手紙を書くのですから、お世話になった感謝の気持ちを言葉にして伝えることが大切です。
中には、お世話になりすぎて何から書いたらいいかわからない、なんて人もいるかもしれません。ただ、内容を詰め込みすぎて長文になってしまうと、受け取った先生に負担になる場合もあります。ですから、感謝の言葉を伝えるのも大事ですが、書くことは1つや2つに絞って書くようにしましょう。
具体的なエピソードを伝える
感謝の気持ちを伝える際、具体的なエピソードがあった方が、より相手に伝わります。もし、エピソードが思い浮かばない場合は、子供に聞いてみるのもいいですね。子どもは先生が気づいていないところで、敏感にいろいろなことを感じていたりするものだからです。
「あの時、先生がこう言ってくれたこと、すごい嬉しかったんだよね」なんてことがあれば、そのエピソードを交えてメッセージを書くようにすると、先生もその時の場面がよみがえり、親しみのこもった内容になります。
子供が成長した側面を伝える
小学校に通いだすと、睡眠時間を除けば、親よりも先生の方が子供と一緒に過ごすことが多いですよね。先生も、そんな長い時間を一緒に過ごした生徒の成長がわかると、しみじみとこみあげてくるものがあるのではないでしょうか。
先生がやりがいを感じるのは、生徒が成長した時です。Yahooニュースでも、教員としてどのようなときにやりがいを感じるか、複数回答で聞いたところ、「児童・生徒の成長が感じられたとき」と回答した人の割合が79.4%で突出して高かったと紹介されているくらいです。
親からみて、子供が学校生活を通じて成長したと感じる部分の中には、もしかしたら先生も気づいていないものがあるかもしれません。「こんなことができるようになったのも先生のおかげです。」といったエピソードがあれば、ぜひ先生に伝えるといいでしょう。
今後の抱負を語る
今までお世話になったことを感謝しつつ、子供のこれからついての話も書いておくと先生も安心して生徒を送り出すことができます。先生へのメッセージを書いていると感謝の言葉ばかりを入れたくなってしまうものですが、同じようなことをばかり書くよりも、違うことも書いた方が、話にリズム感が出るので読みやすくなりますよ。
先生へのメッセージの例文
では、メッセージのポイントをふまえて、ここからは具体的な例文をご紹介していきます。
大変お世話になりました。
□□(子供の名前)は初めて仲のいい友達とクラスを離れ、不安な気持ちで4月を迎えました。もともと内気で積極的に友達の輪に加わるタイプではなかったので、親としても心配しておりました。しかし、○○先生のおかげで、すぐにクラスのみんなともなじむことができたようです。
急に音楽がかかりペアを探して踊ったり、何かしたいときはしていいか聞くのではなく「これやります」と宣言をしたりしたという話を□□から聞いて、最初は突拍子もないことのように思えましたが、実は自主性を育んでいたとわかりました。内気だった□□が今では、すっかり自信を持ち、積極的に行動するようになったのは、先生のご指導のたまものだと思っております。
□□に自信をつけていただいたことは、卒業してからもいろんなところで助けになると信じています。
最後になりましたが、先生のご多幸をお祈りしております。
1年間、大変お世話になりました。
今だから言えますが、実は、先生に担任をしていただく前、内気で人の前では意見を言うことができない娘を不安に思っていました。周りに積極的なタイプの子が多く、自分の意見を言う場を見つけるのも難しかったところがありました。
しかし、○○先生がさりげなく発言を促して下さったり、その発言をほめてくださったおかげで娘は少しずつ自信がついたようです。
今では、自分から手をあげて積極的に意見を言えるようになりました。文化祭での堂々とした発表を見た時は、娘の成長をうれしく感じ、思わず涙ぐんでしまいました。
先生が優しく、時に厳しく見守ってくださったおかげです。進学しても、1年間で身につけたことを胸に頑張ってくれることと思います。
1年間本当にありがとうございました。○○先生のこれからのご多幸をお祈りしております。
落ち着きなく、じっとしていることが難しい□□(子供の名前)を、根気強く深い思いやりで見守っていただき本当にありがとうございました。□□は、○○先生のことが大好きで、家に帰ってからも先生の話がこんなにもたくさん出てくるのは○○先生が初めてでした。
□□は、先生が最後まで自分の話を聞いてくれるので、自分を受け入れてくれたように感じて、とてもうれしかったようです。
今後もいろんな困難があるかもしれませんが、先生にご指導いただいて身についた自己肯定感が、これからもいろんなところで□□の支えになると信じております。
改めてありがとうございました。最後になりましたが、○○先生のご多幸と健康を心からお祈りしております。
まとめ
私自身、子供が幼稚園の時にとてもお世話になった先生がいました。しかし、当時の私は先生にメッセージを渡すという発想がなく、卒園式の時に先生に手紙を渡している他の保護者の方を見て、自分もすればよかったととても後悔したことがあります。そして、その時、小学校では必ずメッセージを書こうと思いました。
私のような後悔をすることがないように、ぜひこの記事を参考に先生へのメッセージを考えてみてくださいね。
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