南スーダンの内戦の原因はやっぱり石油利権と韓国軍がヤバい理由

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南スーダンの内戦状況が緊迫しています。

そこで、今回は、南スーダンの内戦の原因と現在の状況を分かりやすくまとめてみました。

いろいろ調べてみると、韓国軍は、かなりヤバい場所にいることが分かって来ました。

南スーダンの現在の内戦の対立構造

スーダンや南スーダンは、複雑な対立構造があるので、その概略については、こちらの記事をご覧ください。

現在、起こっている南スーダンでの対立構造は、

キール大統領率いる南スーダン政府:主流派、トリット派(ディンカ人)
マシャール前副大統領のグループ:反主流派、ナシル派(ヌエル人)

との間で、起こっている対立構造から来ているものです。

今回の内戦のきっかけは、マシャール前副大統領が、2013年12月14日に解任された後、クーデター未遂事件を起こしたところから始まっています。

キール大統領が、ディンカ人で、解任されたマシャール前副大統領が、ヌエル人なので、部族間の対立間が、さらに激化したという構造になっています。

本来、ディンカ人とヌエル人は、南スーダンがスーダンから2011年に独立をした時には、スーダン人民解放戦線(SPLA)として、共に戦った同志ではあります。

しかし、マシャール前副大統領は、1994年に一度、SPLAから脱退しており、ヌエル人主体の南スーダン防衛軍(SSDF)というゲリラ組織を作っていました。

その後、南スーダン防衛軍(SSDF)は、2002年に、スーダン人民解放戦線(SPLA)と合流することになった訳ですが、民族間の対立構造は、その頃から、内在していたことが分かります。

南スーダンにおける今回の内戦の犠牲者数

南スーダンの人口は、約1,100万人ですが、今回の内戦で、

数万人が家を追われることになり、数千人が銃撃戦などの争いで、亡くなったとされています。

治安も悪化しているため、報復殺人、レイプ、略奪などが横行し、大量虐殺が起こってしまっています。

ただ、南スーダンは、現地のジャーナリストの数が多くなく、情報が収拾しきれていない状況にあり、正確な現状は、まだ完全に分かっていないところがあります。

南スーダンの内戦の原因は石油利権

南スーダンは、貧しい国ですが、石油資源は豊富な国として知られています。

実際、南スーダンの油田は、独立前におけるスーダンの油田の約8割を占めています。

ですから、豊富な石油の利権が、今回の内戦の大きな要因の一つとなっています

実際、反大統領勢力は、北部ユニティ州の州都ベンティウや東部ジョングレイ州の州都ボルを制圧していますが、いずれも油田地帯となっています。

韓国軍の活動する場所がかなりヤバい理由

そして、現在、国連南スーダン派遣(UNMISS)として、南スーダンに派遣されている韓国軍は、この内の一つ
東部ジョングレイ州の州都ボルで活動しています。

つまり、そこは石油利権が絡んでいるところなので、戦闘が起きやすい、かなりヤバイ地域なのです。

韓国軍が、日本の自衛隊に対して、銃弾1万発を要請した理由もうなずけます。

やはり、相当切羽詰っているのでしょう。

ちなみに日本の自衛隊は、首都ジュバおよびその周辺において約330名の隊員が駐留しています。

南スーダンの内戦は、収まるのか?

政府軍と反政府軍との和平交渉は、2014年1月3日から隣国であるエチオピアで始まりましたが、その一方で、戦闘は収まっておらず、

反乱軍が、首都ジュバを攻撃するかもしれない(日本の自衛隊が危ない)
政府軍が、ボルなどの奪回をかけて攻撃するかもしれない(韓国軍が危ない)

という緊迫した状況を迎えているとうのが現状で、交渉の難航も予想されています。

そりゃあ、交渉の最中に、ドンパチされたら、まともに交渉なんて出来ないですから・・・

今回、まとめていて感じたのは、やっぱり、資源を巡る利権は、本当に根が深いということです。

資源の利権というものは、一度、とりつかれると、麻薬みたいに、人の精神状態をおかしくしてしまう魔力を持っているんでしょうね。

とにかく今は、和平交渉がうまく進むことを願ってやみません。

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