牛乳は常温で未開封だと何時間放置してもOK？口コミによると…

実は先日、スーパーで買ってきた牛乳を常温のまま放置してしまいまして… でも未開封だったら大丈夫なんじゃないかなと思って、思い切って飲んでみました。一応、味的には大丈夫だったのですが、こういうことは今後もあり得るかなと思って、どこまで大丈夫か調べてみたんですね。

そこで、この記事では牛乳は常温で未開封だったらどこまで放置してもOKなのか、メーカーからの情報や口コミの内容をチェックしながらまとめた結果をお伝えしていきます。

牛乳は常温でも未開封ならOKかメーカーに確認

牛乳が常温でも未開封なら大丈夫なのか、まずは牛乳を扱っている大手のメーカーに直接問い合わせをしてみました。ただ、その回答はなかなか厳しいものばかりでした。

MO社からの回答

まず、大手牛乳メーカーのMO社に聞いてみたところ、

要冷蔵10℃以下の商品に関しては、短時間であれば急激な品質の劣化はないと考えられますが、具体的な時間のご案内はできかねます。

という回答が返ってきました。この短時間というのがどれくらいの時間かか気になったのですが、具体的な時間の案内はできかねるときっぱり言われてしまったんですね。

ME社からの回答

ME社からの回答は以下のような感じでした。

当商品は、冷蔵（１０℃以下）での保管をお願いしている商品でございます。
そのため、常温での保管はお控えいただきますようお願い申し上げます。
ただ、常温で保管可能な牛乳も
ございますので、ご案内させていただきます。

ME社からは別の種類の牛乳を紹介されたのですが、それについては後述していきます。

KYO社からの回答

次にKYO社の回答です。

牛乳の保存につきまして、ご購入後にご自宅にお持ち帰り頂くなど、一時的に常温で持ち運ばれても、すぐに傷むようなことはございませんが、牛乳は特に栄養価が高く、生ものでもありますため、長時間の常温での保管は避けていただければと存じます。

KYO社も一時的なら常温なら大丈夫だけれどもとのことでしたが、具体的な時間の言及はありませんでした。また、その際「牛乳は生もの」というコメントがあり、それが印象に残りましたが、実際、生ものを常温で保存する感覚だと分かりやすいのかしれません。

YU社からの回答

最後にYU社からのコメントです。

この商品は、「１０℃の以下の冷蔵の状態」で保管をお願いしている商品です。未開封であっても常温での保管は、品質保持のお約束はできかねます。

確かにパッケージに記載されている保存方法を無視して、何か問題があった場合、責任を取りかねてしまうのはしょうがないですよね。

牛乳は常温でも未開封ならOKか口コミをチェック

ある程度、予想はしていましたが、メーカー側からははっきりとした回答を得ることはできなかったので、口コミの方もチェックをしてみることにしてみました。そして、その結果をまとめると

• 1日放置しても大丈夫という意見もあるが、12時間が限界という意見もあったし、中には3時間でもお腹の調子が悪くなった人がいる

という感じだったんですね。では具体的にどんな意見があったのか、

• 常温で1日放置
• 12時間
• 3時間

という順番でお伝えしていきます。

1日放置したらどうなる？

まず、未開封の牛乳を常温で1日放置した場合についてのコメントです。この点に関しては1日放置してしまっても大丈夫という強者がいらっしゃいました。

未開封であってその気温であれば、1日放置してしまっても問題なく飲めますよ（多々経験あり）。

引用元：知恵袋

その気温というのは16℃だったのですが、経験を踏まえているので、説得力があるような感じがします。ただ、ここら辺はやはり個人差があると思いますし、実際、常温で1日放置してしまった未開封の牛乳を飲むかというアンケートに対しては、

と意見が半々に分かれていたんですね。

12時間が限界という意見

次に未開封の牛乳を常温で保存するのは12時間が限界ではないかという意見がいくつか見られました。

常温だと半日（12時間程度）が限界らしいですから涼しい場所で6時間半ならセーフでしょう。

引用元：知恵袋

常温での保存の限界は、未開封でも12時間だそうです。
やめといたほうが良いでしょうね…

引用元：知恵袋

こういった意見の根拠になるデータは示されていなかったのですが、一つの参考意見にはなるかもしれません。

3時間でもダメ？

ただ、中には未開封の牛乳を3時間しか放置していなかったけれども、お腹の調子が悪くなってしまったという人もいました。

ここら辺は個人差が出るのかもしれませんね。また、別の方は買ってきた牛乳を未開封の状態で3時間常温で放置していた牛乳を飲んでも大丈夫かというアンケートをしていたのですが、

という結果になっていました。個人的には3時間ぐらいなら大丈夫なんじゃないかと思っていたのですが、意外にも半数近くの人が飲むことに反対していたんですね。もちろん、自分が飲む時とは違い、他の人が飲む時には、いざという時の責任を持てないというバイアスが働いて、飲むことに否定的な意見が増えやすい傾向が高くなると思います。しかし、それでも、皆さんかなり慎重になっているようです。

実際、牛乳を捨てる時は、もったいないと感じてしまうかもしれません。ただ、無理して飲んでお腹を壊してしまったら、もっと高い代償を払うことになってしまいますので…

牛乳が痛んだ状態を知っておこう

こういった口コミでの話を聞くと「じゃあ、どうやって判断したら良いんだ？」と逆に混乱してしまう方がいらっしゃるかと思います。ですから、そういった場合は牛乳が痛んだ状態がどういった感じなのかを知っておいて、その状態で判断をするという方法があります。牛乳が痛んだ状態は以下の3つの観点からチェックすることができます。

• 形状
• におい
• 味

それでは一つずつ解説していきましょう。

液体ではなくなりつつある

牛乳は放置するとヨーグルトのようにドロドロしてきます。昔、学校で配られていた牛乳をほう教室で放置していると、ヨーグルトみたいになったという経験をした人はいませんか？ ただヨーグルトみたいと聞くと「ヨーグルトも牛乳を発酵させたものだからそこまで問題にはならないんじゃない？」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、牛乳を発酵させたヨーグルトと牛乳が腐敗したものは、まったく異なるものです。また、牛乳を放置するとツブツブが出てくることもありますが、そういった状態も含めて、牛乳が液体ではなくなっていたら飲まない(食べない!?)方が良いです。

においが変わった

形が変わっていなくてもにおいが変わってきた場合でも飲まない方が良いです。牛乳は通常の状態であればほとんどにおいはありませんが腐ると不快を覚えるような酸っぱい臭いがするようになります。これは牛乳の中にあるバクテリアが繁殖し、乳酸が生成されていくためです。

酸っぱい＆苦い

牛乳は腐ると本来の甘い味が失われて酸っぱくなり、苦い状態になります。これも菌が増殖してしまっている証拠で、その状態で飲んでしまうとお腹を痛くする可能性が高くなります。

ちなみに、加熱したり、熱い料理に使ったら大丈夫ではないかと思う方もいらっしゃいますが、傷んだ牛乳は加熱したからといって、また安全に飲めるようにはならないので、飲まない方が良いでしょう。

未開封であれば長期の常温保存が可能な牛乳

実際、生活スタイルによっては牛乳を常温で放置してしまうケースが多くという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、そういった時にいちいち牛乳が常温でも何時間なら大丈夫か面倒ですよね。ですから、そういった場合は未開封であれば常温でも長期保存が可能な牛乳を最初から買ってしまうことをおすすめいたします。そのような牛乳をロングライフ牛乳と呼んだりします。

私も牛乳メーカーに問い合わせをした際、提案をされたのですが、例えば明治からは明治特選北海道牛乳という商品が販売されていますが、ロングライフ牛乳は常温でも90間常温で可能となっています。

そういった話を聞くと「何か添加物を大量に加えているのではないか」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。明治の公式HPでは、こちらの牛乳が常温でも保存が可能な理由として以下の3点を挙げています。

つまり、しっかりと殺菌し、さらに無菌状態の中で、菌が入ってくるので徹底的に防ぐことによって常温でも長期間保存することを可能にしているわけです。ただ、添加物を使っていないので、当然のことながら開封をしたら必ず冷蔵庫に入れて、早めに飲むようにしてくださいね。

まとめ

牛乳は要冷蔵の商品であった場合は、未開封の状態でも常温で保管することは推奨されていません。2時間ぐらいなら問題はないし、12時間ならギリギリセーフという人もいますが、3時間がお腹の調子が悪くなった人もいます。ですから、冷蔵庫に入れ忘れてしまった牛乳を飲む場合は、形、におい、そして味を確認しながら、十分に注意して対処するようにしてください。

また、普段、常温で牛乳を放置してしまう可能性が高い方は、最初から未開封なら常温保存ができるロングライフ牛乳を利用されることをおすすめいたします。

ちなみにヨーグルトの場合だと常温で何時間まで大丈夫なのかという点についても、調査をしてまとめましたので、以下の記事をご参考にしてください。