昔、私が中学生だった頃、勉強が忙しいという理由で部活を辞めていく友達が何人かいました。当時の私は部活というものは3年間、最後までやり切るのが当然だと思っていたので、友達が部活を辞めるという話を聞いた時、すごくショックで何とか引きとめようとしたことがあります。
ただ、今から振り返れば、そういった時こそ、その友達には気持ちを尊重してあげる言葉をかけてあげなくちゃいけなかったなあと反省する気持ちがあるんですね。また、そんな時、具体的にどんな言葉をかけたら良いのか気になったのでいろいろと調べてみることにしました。
この記事では、部活を辞める人にかける言葉について、様々なシチュエーション毎に例文を交えながら詳しく解説をしていきます。
部活を辞める人にかける言葉
部活を辞める人にかける言葉は、あなたが以下のうちのどのパターンであるかによって対応が変わってきます。
- 同じ部に入っている場合
- 同じ部にいない場合
それぞれのパターンごとにどんな言葉があるのか見ていきましょう。
同じ部に入っている場合
同じ部にいると部活を辞めることになった場合、今まで一緒にがんばってきた人たちは、当事者とも言えるので、複雑な気持ちになってしまいますよね。状況をすんなり受け入れられる人もいれば、そうならない人もいるかと思います。その中でどんな言葉を伝えべきるかは変わってくるので、ケースごとにご紹介していきます。
気持ちの整理ができない時
もし、仲間が部活を辞めることに対して気持ちの整理ができない場合、相手を責めるような言葉が出てしまうかもしれません。しかし、そういう言葉をかけてしまうと相手との関係がこじれてしまう時もありますよね。そんな時は、自分が辛いとか寂しいという気持ちを伝えると良いでしょう。
自分の気持ちを伝えるだけであれば、決して相手に何かを押し付けるような雰囲気にはならないからです。例えば以下のような言葉をかけてみることをおすすめします。
- 最後までずっと一緒にやりたかったけど辛いな。
- そっかあ。止めることはできないけどやっぱり寂しいよ。
気持ちの整理ができた時
その一方で、気持ちの整理がしっかりできたという人も中にはいらっしゃることでしょう。その場合は、残念だという気持ちを伝えつつも、相手の出した結論を尊重してあげるよう心掛けてみてください。
- 君が辞めてしまうのはすごく残念だけど、やりたいことがあるならしょうがないよね。
- すごく残念だけど、よく考えて出した結論ならしょうがないよな。
元々大変そうだった時
部活を辞める人は、辞めるという前から何らかの形で兆候が見られるケースもよくありますよね。そういった事情を見ていきた立場なのであれば、そのような状況の中でも今までがんばってきたことを労うような言葉をかけてあげると良いでしょう。
- 今まで辛かっただろうけど、本当によくがんばったよ。
- まあ、いろいろと大変だったからな。今までよくがんばったよ。
相手が罪悪感を感じている時
部活を辞める人の中には、自分が辞めることによって、部の人に迷惑をかけてしまったり、部の人から嫌われてしまったりするのではないかとか不安な気持ちを抱いていたりするものです。そういった雰囲気を感じたのであれば、相手の不安を払拭して安心させてあげられるような言葉をかけてあげるのも良いでしょう。
- これからも体に気を付けてがんばるんだぞ。
- 皆のことは心配しなくていいから、これからもがんばれよ。
- 部活をやめても友達でいような。
同じ部にいない場合
その一方で、部活を辞める人の部に所属していない人は、第三者的な立場から言葉をかけてあげることができますよね。そんな時は相手の状況に応じて以下のような言葉をかけてあげると良いでしょう。
相手の選択を尊重してあげたい時
部活を辞めた人は、辞めると決めた後も「この選択は本当に正しかったのか?」と自問してしまっている時があります。また、そこまでは行っていなくても、部活を辞めたという選択肢が正しかったことを回りの人から認めてもらいたいという気持ちを潜在的に持っていたりもします。
そのようなケースでは、相手の選択肢を尊重したり、応援してあげたりするような言葉をかけてあげると良いでしょう。
- 君が選んだ道なんだから、これからも応援するよ。
- やっぱり自分がやりたいことをやるのが一番だよ。
- 自分がベストだと思ったことをやったら良いんじゃないかな。
- これからは思いっきり、○○に打ち込めるね。
相手が挫折感を感じている時
部活を辞めた人の中には心のどこから挫折感を味わっている人もいたりします。部活を始めた頃は、最後までがんばってやり切ろうと思っていたわけですからね。ただ、部活をやっていて本当に苦しいことがあったら、逃げることも大切ですし、他にもっとやりたいことがあるのであれば、部活を辞めるという選択肢も当然出てくるでしょう。
そのようなことを伝えながら、相手がうまく気持ちを切り替えていけるような言葉をかけてあげるのも良いですよ。
- 辛い時は逃げることも必要だからね。
- 後ろ向きな気持ちになる必要はないから、プラスに捉えてがんばってね。
- 部活をやっている時はいろいろ大変だったと思うけど、うまく気持ちを切り替えてがんばることができれば良いよね。
部活を辞めると言われた時はどうする?
すでに部活を辞めると決めてしまった場合は、相手の決断を尊重してあげることが大切です。ただ、まだ完全に決まっていない場合は、話をする中で、やっぱり部活を続けていこうという話になるかもしれません。ですから、そういった時は、以下のような流れで対応してみることをおすすめします。
まずは理由を聞いてあげる
部活を辞めると言われたら、まずは理由を聞いてあげるのが良いでしょう。特に同じ部に所属している人は、とにかく引きとめようという結論ありきになってしまいがちです。しかし、まずは、相手の事情を聞いてあげるようにしてください。実際、理由によっては、部活を辞めるという選択肢を取らなくても簡単に問題が解決ができるケースもあるからです。
また、理由を聞いてあげる際も「えっ、何で辞めるの?」と強い口調で聞くのではなく「何か辛いことがあったの?」「もし良かったらそう思った理由を教えてくれないかな?」と優しい静かな口調で聞きながら、相手が本音だ話せるような雰囲気を作れるよう心掛けてみることをおすすめいたします。
気持ちに寄り添ってあげる
理由を聞いた後は、相手の気持ちを理解してあげるように努めていくことが大切です。部活を辞めるという気持ちに到ったということは、今まで、かなり悩んだり、葛藤をしたりしてきたはずです。そういった相手の気持ちを汲み取って寄り添ってあげるようにしてください。
もし、話を聞きながら相手の気持ちや事情が分かってきたら「確かに○○さんは怖いところがあるよね。」「まあ、練習時間が長いとやっぱり勉強はしづらくなっちゃうよね。」「僕もそういう時期があったけど、確かに辛かったなあ。」という感じで共感するような言葉をかえしてみると良いでしょう。
実際、そうやって気持ちを理解してもらえるだけでも気持ちが楽になって「また、部活をがんばってみようかな。」と思ってもらえるケースもあるからです。
無理に引きとめない
しかし、それでも部活を辞めるという意思が変わらないのであれば、無理に引きとめないようにするのが良いです。それでも強引に説得して部活を続けさせても、相手は辛いだけですからね。
部活を辞めるかどうか決断をするのは、あくまでも本人なので、その意思は尊重をしてあげることが大切です。また、そもそも部活動は自発的な意思でやってことで、みんなで楽しめるものなので、そういった点からも無理に引きとめない方が良いと言えるのです。
まとめ
部活を辞めるということは、その人にとっては人生の大きな決断になると言えます。もし、可能であれば、もう一度、考え直してもらって部活を続けてもらうことができるのであれば、それに越したことはないかもしれません。ただ、部活を辞めるというまでには、かなり長い時間をかけて悩んで経緯があるはずなので、引きとめることが難しいケースも多いです。
ですから、そのような時は、基本的には相手の気持ちを尊重をしたり、、あるいは、その人が部活を辞めることによって、人間関係のしこりが残らないように配慮をしたりするような言葉をかけてあげることができれば良いですよね。
そうやって最終的にはお互いに楽しい学生生活が送れることを願っています。
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