実は私、地球一周旅行というのに密かに憧れています。なんだかかっこいいし、楽しそうですからね。「もし死ぬまでに地球一周旅行をやれたらな。」と思うこともしばしばあるんです。だから、あるとき「そもそも地球一周ってどれぐらいの長さなんだろう?」ということが気になったんですね。
実際、地球一周旅行をしてみたいと言っておきながら、地球一周の距離を知らなければ、計画の立てようもないじゃないですか。ということで徹底的に調べてみたんです。そこで、この記事では、地球一周は何キロなのかという話や、その一周を回る場合、何日かかるのかという点などについて詳しく解説していきます。
地球一周は何キロ?
地球一周は一体何キロなのでしょうか? 結論から先にお伝えすると、
- 地球一周の長さはなんと、約4万kmです。
とても長いですよね。とは言え、4万kmと言われても、長すぎてなんだかピンと来ない方も多いかと思います。なので、私たちが住んでいる日本の長さと比べてみましょう。日本の一番北を北海道の宗谷岬(そうやみさき)というところで考えます。ここは、北海道の角みたいなところの先にあるような場所です。そして日本の一番南は沖ノ鳥島ですが、宗谷岬と沖ノ鳥島の二つの地点の距離は2840kmです。
4万km÷2840km=約14となりますから、日本列島を14回行き来すれば地球一周と同じ長さになるわけです。14回と聞いたらなんだかできそうな気もしてきますよね。でもここで気をつけて欲しいのは、沖ノ鳥島は案外遠いということです。
地図を見ると分かるのですが、思ったより南にあって九州からも結構距離が離れているんですよね。それでも14回も行き来しないと地球一周の距離と同等にはならないわけです。それを考えると、地球ってやっぱり大きいですよね。
地球一周は何マイル?
地球一周は約4万キロということですが、マイルで表すとどれくらいなのでしょうか?マイルはアメリカなどで使われている単位で、スポーツなどを見ていても海外の解説だと何マイルとか言っていますよね。1マイルはキロメートルで表すと1マイル=約1.6kmとなります。ということは4万kmというのはマイルで表すと4万÷1.6=2万5千マイルとなります。つまり
- 地球一周をマイルで表すと2万5千マイルとなるわけです。
普段、マイルに慣れ親しんでいないと益々イメージしづらいかもしれませんが、参考までに覚えておくと便利ですよ。
地球一周の距離はどう計算した?
地球一周の長さはとてつもなく長いですが、だからこそ、そもそもどうやって地球一周の距離を計算したのか気になりますよね。そこで人類で初めて地球一周の長さを求めた人がどのようにして、計算したのかご紹介します。
まず、その計算をした人は、エジプトの数学や天文学などの学者であったエラトステネスという人です。なんとこの人は紀元前に生まれた人です。2000年以上も前に地球一周の長さを計算することができる人がいたなんて、ちょっと信じられませんよね。
さて、肝心の測定方法ですが、エラトステネスは、アレクサンドリアとシエネという場所を使って、
- 地球の中心とアレキサンドリアを結ぶ線
- 地球の中心とシエネを結ぶ線
この2つの線の角度を求めることにしました。場所的に、アレクサンドリアの方が北でシエネの方が少し南にあります。エラトステネスは、それぞれの地点にある井戸を使いながら、この2つの線には、7 .2°の角度があることを発見します。次にアレクサンドリアとシエネとの距離を測定したところ925kmであることがわかりました。
これだけ情報が揃うと、実は地球の全長はもう計算できるんです。具体的には地球を円に見立てた場合、地球1周の長さに対する925kmの割合は、360°に対する7.2°の割合と一致するということから計算していきます。そこで、地球の全長をXとすると、
- 925km/Xkm=7.2°/360°
- 7.2X=925×360
- 7.2X=333000
- X=46250km
と約4万キロになりました!エラトステネスさん、すごいですね。ちなみに、こちらの計算方法の詳細は、学研のキッズネットで紹介されているのですが、子供向けのコンテンツとは言いつつ、かなり難しいので、覚悟してご覧ください!
赤道一周は何キロ?
では赤道一周の距離はどれぐらいなのでしょうか?
- 赤道一周の長さは、40,075kmです。
ぱっと見ると、赤道一周の長さと地球一周(南北)の長さは同じだと思いますよね。しかし、実は、これが微妙に違うんです。
まず、北極と南極を通る地球一周の長さは40,009kmです。その一方で、赤道一周の長さが40,075kmですから、赤道一周の長さの方が南北で測った長さよりも66km長いんです。なぜこんなことが起こるのかというと、それは地球が完全な球体ではないからです。「いや地球って丸いんじゃないの?」と言いたくなるかもしれませんが、実は地球は微妙に楕円形の形をしています。
要は地球はみかんのような形をしているんですね。みかんを縦で測るのと横で測ることでは、なんとなく横で測った方の距離が長くなりそうだなというのは想像できると思います。それと同じような原理です。
地球一周を回るには何日かかる?
地球一周が約4万kmですから、地球一周を回るのには、大変時間がかかります。ただ、地球一周と言っても、飛行機で回るのか船で回るのか、あるいは別の手段で回るかによって何日かかるかは変わってきますよね。
地球一周を飛行機で回ると?
まず、地球一周を最も速い飛行機で回ると何日かかるのでしょうか?
- 飛行機は時速約900kmなので、4万÷900=44時間=約2日間ということになります。
なんと、地球一周にたったの二日間しかかからないんですね。もちろん、これはどこにも立ち寄らず、ひたすら飛び続けた場合の話ですし、途中で燃料補給もしないことになりますから、旅行という観点ではつまらないですし、実際にやろうとする人はいないでしょう。ただ、参考までに覚えておけば豆知識として役立つと思いますよ。
地球一周を船で回ると?
では、船ではどうなのでしょうか?
- クルーズ船の速度は大体時速35kmなので4万÷35=1142時間=47日ということになります。
飛行機と比べると、なんと23倍も地球一周を回る時間に差が出ました。ただ、お金と時間に余裕がある人にとっては、船で回るのも、ロマンがあって面白そうですね。
地球一周を徒歩で回ると?
地球一周を徒歩で回ると一体どれくらい時間がかかるのでしょうか?人はだいたい時速4kmぐらいの速度で歩いています。そうすると、
- 地球一周を徒歩で回った場合は、4万km÷4km=1万時間=416日かかります。
なんということでしょう、地球一周を徒歩で歩こうと思うと、なんと1年2ヶ月弱ぐらいかかってしまうのです。これはとんでもない長さですよね。しかも、これは不眠不休でずっと時速4キロで歩き続けた場合のことです。416日間休みなく歩き続けることができる人はいないので、実際に歩くともっと時間はかかります。
地球一周を車で回ると?
では地球一周を車で回るとどれぐらい時間がかかるのでしょうか?とりあえず、ここでは車の時速を日本の法定速度の60kmと仮定します。すると
- 地球一周を車で回った場合は、4万÷60km=666時間=27日かかります。
1か月くらいですね。あと、高速道路の最高速度の100kmで考えると、4万÷100=400時間=16日になります。車でも一か月から半月はかかるということで、やっぱり地球って広いんですね。
ちなみに、世界最速の車の時速はなんと500kmです。それで考えてみると、4万÷500km=80時間=3日間ということになります。ずいぶん早くなりましたね。ただ実際には、地球一周を全部車で回ることは無理です。だって海がありますし、仮に500kmの速度を出せたとしても、そんな速度で爆走できる道路はありません。なので、実際は世界最速の車に乗っても3日間で地球一周できるというわけではないので、その点はご注意ください。
まとめ
地球一周の距離は長いだろうなあと漠然と考えてはいても、実際の距離が分かると驚きますよね。また、車でも地球を一周するのには、相当な時間が掛かることを考えると、昔に地球一周を達成した人たちは本当にすごかったんだなあと思います。
もし、あなたも、いつか地球一周をしようと思うことがあったら、この記事を読んで、ご参考にしていただけるとありがたいです!
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