私が子どもの頃、お祭りや縁日で金魚すくいをして、親におねだりして飼ったことがよくありました。エサをあげると口をパクパクしながらこっちに泳いできて、なんだか金魚と心が通ったような気分になっていたんですが、今から振り返ると、あれってなついていたのかなと思う時があるんですよね。
ただ、エサをあげたことに対して喜んでいるように見えただけなのか、それとも本当になついてくれていたのか、果たしてどっちだったのでしょうか。そんな疑問を解決すべく、金魚はなつくのか徹底的に調べてみました。また、そのついでに、金魚と仲良くなるためのコツについても分かったことをお伝えしていきますので、ご参考にしてください。
金魚はなつくのか?
金魚はなつくのでしょうか。この疑問に対して調査した結果、
- 金魚を飼っている人の中には「なつく」と思っている人も多いが、エサをくれる存在として認識しているだけで「慣れる」に近いと思っている人もいる
ということが分かりました。エサをあげようと飼い主が近づくと、嬉しそうに寄ってくるように見えますもんね。そんな時はなんだか、コミュニケーションが取れているようなうれしい気持ちになりますよね。
ただ、そういった金魚がなついているのか、慣れているのか判断するのは、意外と難しいところがあります。
金魚はなつく行動とは?
金魚は人に慣れていない段階だと、人間が水槽に近づくと暴れて逃げ回ったり隠れたりします。その時は人間をとても警戒しているんですね。ところが、人に慣れてくると、次のようななつく行動を見せてくれるようになります。
- 人が水槽に近づくと寄ってくる
- 指を差し出すとくわようとする
- 餌をくれとアピールする(ダンスをする時も)
例えば、こちらの動画では、飼っている金魚が飼い主さんに近づくだけでなく、差し出された指をくわえようとする行動を取ったりしていますが、金魚の愛嬌のある顔も加わって、本当になついてるような感じに見えますよね。
こちらも、人の指を餌だと勘違いしているのかは分かりませんが、人間を恐れずにどんどん近寄ってきてくれています。
金魚がなつくとこうなる pic.twitter.com/OBEX5nmPNa
— 石原かおり🌼🐦イラストレーター (@tu1234567890) August 9, 2023
こういった金魚の行動を見ながら「やっぱり金魚はなつくよね~」と確信している人は結構たくさんいらっしゃるんですよね。
なつくのではなく慣れるという意見も
しかし、その一方で、金魚はなつくというのではなく、慣れるという意見もあります。これは、金魚は犬などのように、名前を呼んだら返事をしたりすることはできないので「エサをくれる人として認識されているだけ」「なつくというよりは人間に慣れた状態というのが正しい」という意見です。
実際、こちらの方も金魚はなつくのではなく、慣れるのだとはっきり明言しています
例えば金魚などは、エサを与える前に水面に近づいて来ます。
これは「なつく」と言うより、反射的な行動です。
私たちもボタンを掛けるときに、手の動かし方を思い出したりはしませんよね。
おそらく金魚が水面に近づくのも無意識でしょう。引用元:Nomark-Log
金魚の名前を呼ぶと、寄って来てくれるように感じることがありますが、実際にはモーターなどの音がうるさく、飼い主の呼び声を認識するのは難しいです。実際、名前を呼んで寄ってきてくれるのは、その時の動作を覚えていて、呼びかけられた時の動作があればエサをくれると学習し寄ってきてくれている可能性もあります。
しかし、ここら辺は最終的な判断をするのが難しいところがありますよね。もちろん、ただ慣れているだけだとしても、金魚がこちらを認識して、寄ってきてくれるのはうれしいものですし、実際に金魚が愛くるしい姿で寄ってくるのを見るとなつくと思ってしまう気持ちも十分理解できますので。
ただ、個人的には、「なつく」という意見には、どちらかというと「なついてほしい」という主観が入っているような気がします。客観的には、やはり「慣れる」だと思うんですよね。
金魚がなつく(慣れる)ためには?
金魚はなつくのかあるいは慣れるのかという議論に関しては、なつくと思っている人の気持ちも尊重したいので、最終的な結論は曖昧にしつつ… ここからは、金魚がなつく(慣れる)ためにはどのようなことをすればいいのかを、具体的にご紹介していきます。
手でエサを上げる
最近は、自動でエサをあげる装置もありますよね。旅行に行く時など長時間家を空けるときは便利ですが、金魚になついてもらうためには、その装置ばかりを使用するのではなく、自分の手でエサをあげるようにした方が絶対良いです。
そうすることによって、エサを食べるときに飼い主の姿を確認し、安心できるようになるからです。手でエサを上げることを習慣化すると、こんな感じで金魚がどんどん慣れていきます。
ここまで慣れたら、もうなつくと言っても良いくらいのレベルですよね。
合図をしてからエサを上げる
エサをあげるときに、合図をしてからエサをあげると効果的です。水槽を軽くタップしたり、ライトをあてるなどエサをあげる行為と関連させて、そのような合図を送るのです。そうすると、ライトがついたらエサをもらえるなど、学習するようになりコミュニケーションがとりやすくなります。
金魚によっては音に敏感だったり、光が苦手なものもいるので飼っている金魚の様子をよく観察しながら、その金魚に合った方法で合図を送るようにしてあげてくださいね。そうやって合図をしてからエサを上げることが習慣化されると、逆にエサを上げるのを忘れた時、金魚の方から合図をしてくるという人もいます。
金魚に餌をあげるとき、水槽の壁面をトントンして
「餌だよー」て合図をしてるんだけど、
あげ忘れると中から水温計をカチカチして「餌だよー」て合図してくる…— 小川春佳(hal)@囲碁っぽグッズ作家 (@halka69) March 13, 2019
金魚にはこれくらい積極的になってもらった方が楽しいですよね。
水槽の前で観察する
水槽の前で観察することは、飼い主の存在を覚えてもらう上で非常に有効です。金魚からすれば人間は得体のしれない大きな生き物で、敵か味方か全く想像できない未知なものです。
そんな飼い主に金魚が慣れるためには、水槽の前で金魚のことをよく観察することがおすすめします。それと同時に、自分自身、金魚がどんな状態が好きなのかなどの好みを把握して、逆にどうされると嫌なのかなどわかってあげるようにしてみてください。
どんなことをすれば金魚が喜ぶのかなどわかれば、よりコミュニケーションがとりやすくなりますからね。
声をかける
金魚がなつくために、エサをあげるときなど、声をかけることも大切です。モーターの音などがうるさくて、実際に声が金魚に届くかどうかは難しいところです。
ただ、声をかける動作などは覚えてもらえるので、その動作を見ても自分の方に寄ってきてくれるようになります。
まとめ
金魚は犬などのように、べったりとなついてくれるわけではないようですね。しかし愛情を持って育ててくれる飼い主のことを、ちゃんと認識してくれます。飼い主が近づくと、金魚も喜んで近づいてきてくれます。
毎日かわいがってあげれば、かわいがっている人と、エサをくれない人とでは違う反応が見られるはずです。さあ、そこでなついているのか、慣れているのか、じっくり考えてみてください^^
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