美味しそうなどら焼きを、ドラえもんがほおばる場面、よく見かけますよね。ドラえもんはどら焼きが好きなことは有名ですが、なぜドラえもんは、どら焼きが好きなのかご存じですか。
というのも先日、ドラえもんのアニメを私の子供たちとみている時に、ドラえもんがどら焼きが好きな理由について子供たちと話題になったんです。子供たちが言うには「どら」が一緒だからとか「美味しいから」などと言っています。なんだか腑に落ちなかったので、ドラえもんがどら焼きを好きな理由を調べてみることにしました。
そこでこの記事では、ドラえもんがどら焼きを好きな理由についてお伝えしていきます。ドラえもんのどら焼きに関する豆知識も、発見したので一緒にご紹介しますね。
ドラえもんがどら焼き好きな理由!
ドラえもんがどら焼きを好きな理由について、3つの観点からひも解いていきます。
- 藤子・F・不二雄がどら焼き好きだから
- 初恋の味だから
- 成分が動力源になるから
作者に関することから、ドラえもんのエピソードまで詳しく見ていきましょう。
藤子・F・不二雄がどら焼き好きだから
ドラえもんの生みの親である、藤子・F・不二雄先生は富山県出身です。実は富山県では、お祝い事や法事の際にどら焼きを贈る習慣があります。そのため藤子・F・不二雄先生にとって、どら焼きは小さいころから身近な物だったのでしょう。
藤子・F・不二雄先生が好んで食べたと言われるのが、新宿にある時屋のどら焼きです。ここのどら焼きが大好きで、よくこのお店に通っていたそうです。食べログのHPにも、ドラえもんの作者が愛した味を求めて、この店を訪れる人の口コミがたくさん書かれてあります。また、ここのどら焼きがドラえもんに出てくるどら焼きのモデルになったという人もいます。
作者が好きだからという理由で、ドラえもんもどら焼きが好きになったという理由でもおかしくはないですよね。
初恋の味だから
実はドラえもんがどら焼きを好きな理由には、実は甘酸っぱい初恋の思い出が関わっています。
ドラえもんがのび太の家に来るより前の、まだロボット学校に通っていた時のことです。ドラえもんには、ノラミャーコという初恋のロボットがいました。ロボット学校を卒業後の就職先を決めるオーディションの前日に、成績が悪く落ちこぼれだったドラえもんは落ち込んでしまいます。
そんなドラえもんを励まそうと「げんきのでるものあげる」とノラミャーコからドラえもんに差し出されたのがどら焼きだったんです。このどら焼きを気に入ったドラえもんは、その後すっかりどら焼きのとりこになったというわけですね。
初恋の思い出は一生残るものなので、こういったエピソードはかなり説得力があるなと思います。
成分が動力源になるから
ドラえもんがどら焼きが好きな理由として、どら焼きがドラえもんの動力源になっている設定があるからという話があります。
普通、ロボットを動かす動力と言えば電力が思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか。小さいロボットなら電池、大きいロボットでも充電など何かしら動力源が必要です。しかし、ドラえもんが充電などしているところは、見たことがありませんよね。その理由は、ドラえもんは連載当初は原子力が、動力源として設定されていたからなのです。
ただ、子供にわかりづらかったのか理由は定かではありませんが、いつの間にか動力は原子力ではなく、食べたものが動力源になるという設定に変わっています。そして、食べ物の中でもどら焼きが有効な動力源になっているというわけです。人間にとって糖は、エネルギーの源になりますが、糖分が多く含まれるどら焼きは、食べ物を動力にするドラえもんにとっても、最高の動力源になっているのでしょう。
まさに、どら焼きを食べれば食べるほど、エネルギーがみなぎってパワーアップという感じでしょうか。科学的な観点から見ると、バイオマスエネルギーの部類に入るかもしれません。もし、将来、人間と同じようなものを食べるロボットが出てきたら、面白いかもしれませんね。
ドラえもんでどら焼きが初めて出てきたのはいつ?
今ではドラえもんでは、すっかりおなじみになったどら焼きですが、初めて出てきたのはいつだったのでしょうか?その答えは、ドラえもんのコミック第3巻にある「スケジュール時計」の中ということになります。
スケジュール時計は、使う人の行動を強制的に管理する道具で、元々はのび太が使う予定でしたが、間違ってドラえもんが使うことになってしまいます。そこで、ドラえもんが自由に動けない間に、のび太がドラえもんのおやつであったどら焼きを食べてしまうというエピソードになっています。
ただ、そこでは、まだドラえもんがどら焼きが好きだという話は出てきません。ドラえもんがどら焼きが好きであることを初めて明言したのは、コミック第4巻にある「友情カプセル」です。その中で、ドラえもんはどら焼きが大好物であることをはっきり言っています。そこから、ドラえもんのどら焼き伝説(!?)が始まったと言えますね。
ドラえもんのどら焼きはつぶあん?こしあん?
どら焼きと言えば、皮にはさまったあんこが特に美味しいですが、あんこってつぶあんとこしあんがありますよね。あんこ好きの間でも、つぶあん派VSこしあん派でたびたび論争が起こったりします。
では、ドラえもんの好きなどら焼きのあんこは、一体どちらなのでしょうか。公式HPにはどら焼き好物であることは書かれてありますが、それがつぶあんかこしあんかまでは書かれてありません。
どら焼きと同じくあんこの美味しい、もみじ饅頭で有名なにしき堂のHPに、藤子・F・不二雄ミュージアムで販売されているどら焼きの情報が掲載されていました。そのHPによると、藤子・F・不二雄ミュージアムで販売されているどら焼きは「つぶあん」であることがわかります。また文明堂で販売されている「ドラえもんどら焼き」もおなじくつぶあんです。
他にも先ほど紹介した藤子・F・不二雄先生が大好きだった「時屋」のどら焼きも、つぶあんなので、ドラえもんのどら焼きはつぶあんである可能性が高いですね。
- つぶあん 43.2%
- こしあん 32.1%
- どちらでもない 24.7%
という結果になっていました。こういったアンケートはいろいろなところが行っているのですが、どのアンケートでもつぶあん派がこしあん派を若干上回っています。そういった意味で、ドラえもんのどら焼きはつぶあん説は世論を反映しているのかもしれないですね。
まとめ
うちの子どもは、ドラえもんとどら焼きの最初の二文字が一緒だから、という理由だけで今でも納得しています。もしかしたら同じように思っている子供が、他にもいるかも知れませんね。ただ、実際のところでは、ドラえもんのどら焼きが好きな理由は、初恋の甘酸っぱい思い出や作者の好物からきているなどの説が有力です。
どら焼きは、実は家でも意外と簡単に作れます。子どもと一緒に作って食べながらドラえもんを見るのも楽しいですよ。その際は、つぶあんを用意することをお忘れなく。
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