ドラえもんには、しっぽがついていますが、引っ張るとどうなるのかご存じですか。私自身、ドラえもんを長年見てきたので「それは○○に決まっているでしょう!」と思っていたのですが、よくよく調べてみると、しっぽを引っ張るとどうなるかはいくつかのパターンがあることが分かってきたんですね。
「えっ、どういうこと?」と思ってさらに調べてみると、どうも昔と今では設定が変わっているようなんです。ドラえもんは長く愛されているキャラですが、いろんなことを知っているようで実は知らないこともたくさんあるんです。
そこで、この記事では、知っているようで知らないドラえもんのしっぽの秘密に迫ります。最後まで読むと、誰かに自慢したくなっちゃうかもしれません。ぜひ最後まで読んでくださいね。
ドラえもんのしっぽを引っ張るとどうなる?
ドラえもんのしっぽを引っ張ると、どうなるのかという点については、以下の2つのパターンがあります。
- 消える
- スイッチが切れる
「えっ、どっちが正しいの?」と思われるかもしれませんが、実は、ドラえもんのしっぽを引っ張ることによって起こることは、時代の流れと共に変化しているんですね。では具体的にどう変化していったのかという点について詳しくお伝えしていきます。
消える(透明になる)
ドラえもんのしっぽをひっぱると、ドラえもんが透明になって消えてしまったようになるという話があります。実際、初期の大全集1巻に収録されている「未来から来たドラえもん」やてんコミ3巻「ああ、好き、好き」など1970年代に掲載されたものには、「しっぽをひっぱると消える」というシーンが多く描かれていました。
しかし、この記事を読まれている方の中にも「そんな場面、見たことないよ」と思う方は多いのではないでしょうか。それもそのはず、最近のドラえもんではそのようなシーンを見かけることがありません。つまり途中で設定が変わってしまったのです。
では、なぜ今の設定ではドラえもんは、しっぽを引っぱっても消えないのでしょうか。その理由はこの消えるという機能が、あまりにも便利すぎたからなんです。ドラえもんWikiというサイトによると
後に原作者により「便利すぎてまずかった。主人公がピンチになる度に消えるんじゃ面白くも何ともない」と判断され、この設定は抹消された。
と書かれています。確かに何か起こるたびに消えていたら、道具がなくても解決してしまい、お話がワンパターン化して面白くなくなりそうですもんね。ですから、もし、ドラえもんのしっぽを引っ張って消えることについて描かれているコミックが、もし手元にあればお宝本として高く売れるかもしれないですよ。
電源スイッチが切れる
では、しっぽを引っぱると消えるという設定がなくなった現在、ドラえもんのしっぽを引っぱるとどうなるのでしょうか。今はドラえもんのしっぽをひっぱると、電源スイッチが切れるという設定になっています。つまり、電源が切れるということは、ドラえもんの機能が停止して動きが止まってしまうというわけです。
最初の設定では、消えて透明になるということで、しっぽを引っ張ることはドラえもんの大きな長所であったわけですが、現在の設定では、しっぽを引っ張られるとドラえもんは止まってしまうので、大きな弱点になってしまったということができます。
しかし、実はドラえもんは、自分の都合に合わせて、しっぽを引っぱり、自分でスイッチを切ることもできます。コミックの「ぐうたらの日」というお話の中で、ドラえもんは自分でしっぽをひっぱって自分の機能を停止させています。(その後、誰がドラえもんのスイッチを入れるのかという話になるかもしれませんが…)
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ドラえもんのしっぽで機嫌が分かる?
ドラえもんはロボットですが、感情表現もとても豊かですよね。顔の表情でも機嫌がわかりやすいですが、しっぽでもドラえもんの機嫌がわかるんです。
「おざしき水族館」というお話で、ドラえもんの機嫌が悪い時は、猫のようにしっぽが揺れる場面が描かれています。他にも実は喜んでいる時も、しっぽが揺れるんです。こちらは「インスタントママ」で、おせんべいをもらえると聞いて喜ぶドラえもんがビュンビュンしっぽを振って喜ぶ姿が描かれています。
他にも驚いた時など、ピンっとなったり、落ち込んだ時に垂れさがったりとその時の機嫌によって実は細かく描かれているんです。
先日も、アニメを見ていて「ドラえもんのしっぽから毛が生えている」と子供が言い出しました。何事かとよく見てみるとしょげたドラえもんのしっぽが、直角に折れていてヒモの部分が毛のように見えていたんです。このように落ち込んでいる時は、ドラえもんのしっぽまでしょんぼりしてしまいます。
ドラえもんはネコ型ロボットですが、こうやって機嫌に応じてしっぽの様子が変わるのは、まるで犬みたいですね。
ドラえもんのしっぽの色は?
ドラえもんのしっぽは、何色でしょうか?よく見ているはずなのに、意外と覚えていない人も多いかもしれませんね。正解は赤色です。
都内でセレクトショップをしている方のYouTubeによるとドラえもんの人形の海賊版が本物そっくりで見分けがつきにくいけれど、偽物は尻尾の色がはっきり違って赤ではなかったという話も出ていました。
実はドラえもんのしっぽの赤色、ずっと赤色だったわけではなく、連載当初は体の色と同じ青色だったそうです。今ではすっかり赤色で定着していますよね。
なぜしっぽが赤色なのかに関しては、明確な答えは見つかりませんでした。ただ、赤という色は他の色よりも目立つことから、信号の止まれの色で使われるなど、危険だと伝えるために使われることがよくあります。ドラえもんにとってしっぽは引っ張られると機能が止まる弱点であるので、危険な部分と伝えるために赤になっているのかもしれません。
まとめ
ドラえもんのしっぽを引っ張るとどうなるのかについて、設定が変わっていたことに驚きです。確かに消えるという設定は便利ですが、便利すぎてお話が面白くなくなるという、設定が変わったことにまつわるエピソードも面白いですね。
初期のころから見ているとドラえもんは設定が変わっていることが、しっぽ以外にも実はたくさんあります。どんな設定に変わったのかを探しながらアニメなどを見るのも、違った楽しみが増えて面白いですよ。
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