日本を代表するアニメと言えばドラえもんが真っ先に思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?その中でもドラえもんとどっちが主人公なの?というくらいのび太はいつも登場していますよね。
のび太って小学生なのはよく知られていますが、いったい何年生なのでしょうか?あるいは誕生日はいつなのでしょうか?この記事では、のび太の年齢や誕生日にまつわる様々な疑問をまとめて紹介します。
のび太は何年生?
のび太が何年生であるかについては、いろいろな諸説が飛び交っていますが、その流れを簡単にまとめると以下のようになります。
- 原作では小学4年生
- アニメで小学5年生に変更
- 連載雑誌では小学1年~小学6年生
「えっ、なんで原作とアニメでは変わっちゃったの?」「小1~小6って何のこっちゃ」といろいろな疑問を持たれる方が多いかと思いますが、そういった疑問に答えながら解説をしていきますね。
原作では小学4年生
まず、のび太は原作では小学4年生となっています。これは、小学館から出版された『決定版ドラえもん大事典』で東京都練馬区月見台在住の小学4年生と書かれていたことから分かります。
そして、その設定は、ドラえもんが1973年に初めて日本テレビ系のアニメで放送された作品にも引き継がれます。ただ、これはあくまでも基本的な設定であり、その後、様々な媒体でのび太の身長は様々に変化していくのです。
アニメで小学5年生に変更
ドラえもんは、1979年にテレビ朝日系で放送されましたが、そこでものび太は最初は小学4年生でした。これは、テレビアニメの第2作1期での「テストにアンキパン」でのび太のノートが出てくるのですが、そこで「4ねん2くみ のび太」と書かれていることからも分かります。
ただ、1979年以降、のび太が小学4年生だという記録は確認されておらず、その後、のび太は小学5年生へと設定が変わっていきます。例えば、
- 1996年5月17日に放送された「おしゃべり切手」
- 2009年11月6日に放送された「熱血!のび太の運動会」
では、のび太は小学5年生ということになっています。また「人生やりなおし機」という作品の説明でも、以下のような記載があります。
ママのお友だちが、俊夫くんという4歳の男の子を連れて、あそびにやってきた。引き算ができたり、自分の名前を書ける俊夫くんに張り合うのび太だったが、5年生なんだからできて当たり前と言われ、不公平だと怒り出す。
引用元:テレビ朝日
ただ、そこで「何でわざわざのび太を小学4年生から5年生に変えたんだろう?」という疑問が出てきますよね。その理由に関しては、ドラえもんの映画の影響によるものだったという説があります。
ドラえもんの最初の映画「ドラえもん のび太の恐竜」は1980年に公開されました。1979年にアニメの放送が始まった翌年ですね。そして「ドラえもん のび太の恐竜」で、のび太はフタバスズキリュウの子供ピース助を恐竜ハンターから守るために大冒険を繰り広げます。のび太はアニメ作品の中では、いつもぐうたらしている少年ですが、映画になると突然、頼もしく、かつ強くなるという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
こんな感じで、ドラえもんの映画と言えば、のび太やその仲間たちが過去や異世界に迷い込んで大冒険を繰り広げますよね。こうやって時には大人達と戦いながら躍動していく小学生には小学4年生だと年齢が低すぎるということで小学5年生になったというのです。
実際、のび太が小学5年生に変わった時期とドラえもんの映画が始まった時期とは、ほぼ重なるので、ドラえもんの映画がのび太を小学4年生から5年生に変えたという説は、それなりに説得力があるんじゃないかと思います。
そういったところからものび太の身長は140cm説が有力になっています。
ちなみにドラえもんの連載が始まった当時、のび太は小学4年生ということになっていましたが、その小学4年生の平均身長は129.3㎝でした。そしてドラえもんの身長は129.3cmとなっているのですが、ドラえもんが小学4年生と同じ目線に立てるようにという意図があったのではないかと言われています。こういったところも深掘りしていくとなかなか面白いものですよ。
小1~小6まで幅広い時があった理由
ドラえもんはアニメだけでなく、様々な種類の雑誌で連載されていましたよね。そして、原作ではもともと小学4年生だったのび太が、その後、小1~小6まで幅広い年齢設定ができたという話もあります。
実はドラえもんは学習雑誌小学1年生~小学6年生で読者の年齢に合わせて6つの漫画が連載されていました。そのため雑誌に合わせてそれぞれの年齢ののび太が存在していたのです。キャラクターの身長などもそれぞれの学年に合わせて、設定されていていました。それぞれの年齢の子供たちが物語の中に入っていきやすいようにするという作者の細やかな配慮が伺えます。
また、それぞれの学年別のドラえもんの単行本も発売されていました。小学1年生から6年生までいろいろな連載を見ていた人がいるので、のび太の学年にもいろいろな説が出ているんですね。
のび太の誕生日は?
では、のび太の誕生日っていつなのでしょうか?公式に発表されたものがあるのでしょうか?また原作やアニメなど作品の中で何かエピソードなどはあるのでしょうか?この点についても解説をしていきます。
誕生日は8月7日
のび太の誕生日は公式ホームページに記載があります。のび太の誕生日は「8月7日」です。連載される雑誌によって学年が変わっても、誕生日の設定は一緒なんですね。
毎年この8月7日が近づくとTwitterなどのSNS上では「のび誕」というハッシュタグとともにお祝いの言葉やイラストなどが投稿されています。そういった様子を見ると、のび太はいつまでもみんなに愛されていることがよく分かります。
生まれた年は1962年か1964年
次に気になってくるのは、やはりのび太が生まれた年ではないでしょうか。のび太の誕生日は単行本2巻に収録されている「ぼくの生まれた日」という短編の中で、はっきりと「昭和39年8月7日」と描かれています。
いつもママに叱られてばかりののび太が「僕はこの家の本当の子供じゃないんだ」と言い出します。そんなのび太にドラえもんは、タイムマシーンでのび太の誕生日に向かい、真実を確かめに行くことを提案するんですね。このタイムマシーンに乗り込む場面で、はっきりとのび太の誕生日が「昭和39年8月7日」であることがのび太のセリフからわかります。
つまりのび太は西暦だと1964年に生まれたことになります。しかし、コミックの中では昭和39年生まれののび太は、コミックに収録される前の「小学4年生」の連載当時には昭和37年つまり西暦1962年が誕生日となっています。なぜこんなブレが生じたのでしょうか?
これはのび太が10歳であることから逆算して誕生日年を出したからです。「小学4年生」に掲載されたのは1972年でコミックスに掲載されたのは1974年です。そのため、それぞれの10年前をのび太の誕生日としたので2年のブレが生じてしまったんですね。
のび太と同じ年齢の芸能人は?
のび太と同い年の芸能人は1962年生まれだと「楽天カードマン」でおなじみの川平慈英さんや俳優の宇梶剛さんなどがいます。また1964年生まれだとウッチャンナンチャンの内村光良さん、出川哲郎さん、俳優のキアヌ・リーブスさんなどがいます。
のび太は漫画なので年を取ることもなく、同い年と言われてもなかなかピンとこないですが、同い年の芸能人同様に長く愛されている存在ですね。
まとめ
今もなお長く愛され続けるのび太の誕生日の秘密いかがでしたか?長く愛されているからこそ、いろいろと設定がぶれてしまうこともあったようですが、それを見逃さないくらいしっかり読み込んでいるファンが多いことにも驚きです。
ドラえもんに出てくるキャラクターは時間経過による成長がないので、いつまでも同じ時代のままですが、のび太に起こるエピソードは今でも共感できることが多くありますよね。
ドラえもんは、大人になっても小学生のあの時の気持ちに戻れる貴重なアニメです。これを機に、過去の作品を読んでみると新しい発見があるかもしれませんよ。
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