窓や壁に突然表れるヤモリ。よく見るとかわいい顔をしているのですが、苦手という方も多いのではないでしょうか?
ヤモリを漢字で書くと家を守ると書いて「家守」と言いますが、シロアリなどの害虫から家を守ってくれると言われているんです。
今回はヤモリのすごさや天敵、そして守り方について紹介します。
ヤモリってどんな生き物?
ヤモリの生態は?
私たちがよく見るヤモリはニホンヤモリと呼ばれるヤモリで、秋田県以南の本州、四国、九州に分布しています。
かつてはどこでも見ることができましたが、近年複数の都道府県で準絶滅危惧種のレッドリストの指定を受けています。
外観はイモリとよく似ていますがイモリは両生類、ヤモリは爬虫類ですから全く異なる別の生き物なのです。
ヤモリVSゴキブリ
家に出る害虫を食べてくれる、というヤモリですがゴキブリも食べてくれるのでしょうか?
ヤモリはゴキブリを食べます。
ただし、自分より小さなチャバネゴキブリ等限定のようで、クロゴキブリといった大きなゴキブリを食べないようです。
ですからヤモリがいればゴキブリがでないといううまい話はありません。
ただし小さいゴキブリを食べてくれる、とのことですから、成虫になる前に駆除してもらえれば多少は減るかもしれませんね!
ヤモリが主に食べる虫は、シロアリやガ、クモや小さな羽虫やハエなどです。
これらの虫も私たちにとっては不快な虫ですから、こういった虫を退治してくれるヤモリはありがたい生き物と言えるでしょう。
特にシロアリは家の柱など大切な所を食べてしまい、長い年月をかけて蝕んでいきます。
駆除するにもお金がかかりますのでシロアリを食べてくれる、というだけでもイモリのありがたさを感じられるのではないでしょうか?
ヤモリの天敵は?
家を害虫から守ってくれる、ありがたいヤモリですが、天敵はいるのでしょうか?
動物
ヤモリの天敵には、ネコなどの哺乳類の他、トリやヘビなどが挙げられるでしょう。
ヤモリは夜行性の生き物ですから、同じく夜行性で肉食の動物ならばイモリの天敵になるようですね。
ゴキブリホイホイ
天敵というには少し語弊がありますが、ヤモリがゴキブリホイホイに引っかかってしまう事があるようです。
ゴキブリを食べにくるという訳ではないようですが、ヤモリの通り道にゴキブリホイホイがあると引っかかってしまうようです。
もしヤモリがゴキブリホイホイに引っかかっているのを見かけた場合、サラダ油をつかって優しく剥がして逃がしてあげるとよいでしょう。
ヤモリは縁起のよい生き物!?
ヤモリは縁起の良い生き物としても知られています。
「ヤモリが出る家は裕福になる」
という説です。
ヤモリが捕食する害虫は夜家の灯りに寄ってきます。
昔は害虫が寄ってくるほど明るく電気を付けることができる家は裕福な家でした。
ほとんどの家は必要最低限の電気で生活していたのです。
正確に言うとお金があるから煌々と電気を灯すことができたわけですが、こういったことから
ヤモリが出る家はお金持ち→裕福になれる
という説になったようです。
またヤモリは昔から妊娠を告げる生き物として知られています。
「ヤモリを見かけた直後に妊娠していることが分かった」という話もあるようです。
ヤモリが家に出るデメリットは?
家を害虫から守ってくれる、というありがたいヤモリですがデメリットはないのでしょうか?
見た目が気持ち悪い、という人もいますが、一番のデメリットはヤモリが残す糞でしょう。
ヤモリも動物ですから、害虫を捕食した以上糞をします。
かといってヤモリをしつけることはできませんから、家の中でどこでも糞をします。
においはありませんがやはり家の中に糞をされるとあまり気持ちのいいものではありませんね。
ヤモリの放し飼いはオススメしない理由
ヤモリはゴキブリを食べてくれるし、縁起も良いからということで、ヤモリを家に放し飼いにするのはどうかと考える人もいます。
ただ、前述したようにヤモリを放し飼いにすると、そこら中に糞をまき散らしてしまうリスクがあります。
ヤモリは、暗がりを求めて動く性質があるので、知らない間に踏んづけてしまう場合があります。
また、もし、家の中で捕食が出来なければ、家の外へ出て帰ってこない時もありますし、そのまま餓死をする可能性もあります。
ですから、ヤモリの放し飼いは基本的にオススメしません。
ヤモリの守り方
ヤモリを守る、といっても私たちができることはそれほど多くはありません。
ただ、キッチンにゴキブリホイホイを置いておくとヤモリが引っかかってしまう事があるようです。
また、見た目が気持ち悪いといって殺してしまう人もいるようですが、たとえ家に迷い込んだとしてもヤモリは有益な生き物ですからできるだけ殺さずに逃がしてあげましょう。
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