先日、友達がひどく落ち込んでいたんですね。理由を聞いてみると飼っている犬が亡くなってしまったとのこと。そんな時、かけてあげる言葉がなかなか見つからず、少し悩んでしまいました。人が亡くなった時には定番の表現がいろいろあるのですが、ペットがなくなった場合は、またちょっと違う表現をかけた方が良いのではと思ってしまったからです。
そこで、この記事では、ペットを亡くした人にかける言葉について例文も交えながら詳しく解説をしていきます。
ペットを亡くした人にかける言葉の例文
ペットを亡くしたといっても、どういった理由で亡くなったかによって、事情はかなり違ってきます。そこでここでは以下の3パターンことにどんな言葉をかけたら良いのか例文も交えながらお伝えしていきます。
- ペットが不慮の事故でなくなった場合
- ペットが病気の末に亡くなった時
- ペットが天寿をまっとうした場合
それでは一つずつ解説していきましょう。
ペットが不慮の事故でなくなった場合
ペットが不慮の事故で突然亡くなってしまった場合は、飼い主さんにとっては、あまりのショックで気持ちの整理ができていないことも多いものです。また、もし、自分が注意をしていれば、こんなことにはならなかったのにと自責の念に苛まされているかもしれません。
ですから、そういった時は、突然のお別れになってしまった気持ちに寄り添いつつ、亡くなったペットが天国で元気にしているというような話をして、少しでも飼い主の方の気持ちを和らげることができれば良いですよね。例文としては以下のようなものがあります。
- 突然のことだったから、何と言ったら良いのか分からないけれども、今はとにかく○○ちゃんが安らかに眠れることを願っているよ。
- 一緒に過ごす時間は短かったかもしれないけど、○○ちゃんは君と過ごすことができて幸せだったと思うよ。
- 突然のことでうまく言葉が浮かばないけど、○○ちゃんは天国から君のことをきっと見守っているはずだよ。
- 今は本当に辛いだろうけど、私でよければ、いつでも話を聞くから。
ペットが病気の末に亡くなった時
ペットが病気の末に亡くなった場合、ある程度、気持ちの準備はできていたとは言え、最後、病気で元気がないペットを見ながら、辛い気持ちを持ち続けてきた方も多いかと思います。また、ペットが本当に幸せだったのかと疑問視してしまう方もいらっしゃることでしょう。
ですから、そういった方には、ペットは病気の期間中、辛かったけれども、今は虹の端や天国で安らかに過ごしているということを伝えてあげましょう。例文もご紹介していきます。
- 今頃は天国で元気に走り回っているはずだよ。
- ○○ちゃんが天国で安らかに眠れるようになることを願っているよ。
- 君が、ずっと看病してくれていたことを天国で感謝していると思うよ。
- ○○ちゃんは、君がずっとそばにいてくれたからうれしかったんじゃないかな。
- ○○ちゃん、いろいろ辛かったと思うけど、最後まで本当に一生懸命がんばったよね。
- 今頃は虹の端でやすらかに過ごしているはずだよ。
ペットが天寿をまっとうした場合
ペットの寿命は動物の種類にもよりますが、長くても10年ぐらいのものが多いですよね。そのため、いくら長生きをしたとしても、ペットが亡くなって別れを迎える時は必ずと言って良いほど来てしまいます。事故や病気で亡くなるよりは、まだ良いですが、それでも長年連れ添っただけに思い入れが強いペットとの別れは辛いものです。
ですから、そのような場合は、ペットを長年大切に育ててきたことを褒めてあげて、ペットも幸せであったことを伝えて上げると良いでしょう。例えば、以下のような感じで言葉をかけてあげるのはいかがでしょうか。
- ○○ちゃんは、君とたくさんの思い出を作ることができて本当にうれしかったはずだよ。
- ○○ちゃんは、天寿をまっとうすることができて、本当に幸せだったと思うよ。
- ○○ちゃんは、君やご家族の人たちに愛されてすごく幸せったと思うよ。
- ○○ちゃんが、こんなに長生きすることができたのは君が大切に育ててきたからだよ。
- ○○ちゃんは、君に大切にしてもらえたから、ここまで長生きすることができたんじゃないかな。
ペットを亡くした人にかけてはいけない言葉
その一方でペットを亡くした人に対してかけてはいけない言葉というものがあります。特に以下のような3つのパターンの言葉は控えるようにしましょう。
- ペットを軽んじる言葉
- 安易に励ます言葉
- 飼い主を責めてしまうような言葉
それぞれ詳しく解説していきますね。
ペットを軽んじる言葉
一般的に動物の死は人の死よりも軽んじられることが多いです。ただ、その延長線上で人が飼っているペットに対しても同じような考え方を当てはめてしまう人がいらっしゃいます。その結果、以下のような言葉をかけてしまう方がいらっしゃるんですね。
- たかがペットじゃん。そんなに落ち込んじゃダメだよ。
- ペットは寿命が短いからしょうがないよ。
- これからは自分の時間を持てるとプラス的に考えたら?
- 早く新しいペットを飼ったらいいよ。
ペットはその人にとって家族のような存在であり、ただの動物ではなく、唯一無二の存在でもあるわけですね。ですから、そのような人に対してペットの命を軽んずるような言葉をかけては絶対にいけません。
安易に励ます言葉
これもペットの命を軽んじている気持ちからついつい言ってしまいがちなことなのですが、ペットが亡くなった悲しみに深く共感することをすっ飛ばして、安易に励まそうとする人がいます。例えば、こういう言葉をかけてしまうようなケースです。
- そんなに落ち込んでないで一緒に飲みに行こうよ。
- こういう時はがんばって仕事に打ち込むしかないよ。
ペットを深く愛していた人であるほど、ペットが亡くなると深い悲しみに襲われますし、その悲しみから抜け出すには時間がかかります。言葉をかける側としては、相手を元気づけようと思っているかもしれませんが、そんな時にこのような言葉をかけられても心の負担になるだけです。
飼い主を責めてしまうような言葉
ペットは飼い方を間違えてしまうと、すぐに亡くなってしまうことがあります。元々か弱かったり、デリケートであったりする動物も多いからです。それ故に、事故や病気でペットを死なせてしまうこともよくありますよね。ただ、そこで飼い主を責めてしまうような言葉もかけるべきではありません。例えば、以下のような言葉です。
- なんで体の異変にもっと早く気が付いてあげなかったの?
- 育て方がちょっとマズかったんじゃないの?
飼い主としても、ペットが幸せに長生きすることができるように一生懸命がんばってきただけにペットを死なせてしまうと自責の念に囚われていることが多いものです。そういった人に対して、心の傷をさらに深めるような言葉をかえるのはやめましょう。
ペットを亡くした人に言葉をかけるタイミングは?
親しい人が、ペットを亡くしたことを聞いたら、すぐにお悔やみの言葉をかけるようにしましょう。ペットを亡くした人は、可愛いペットを失った喪失感で落ち込んでいますが、人が亡くなった時と比べると、なかなか周りの人たちと気持ちを共有できない場合があります。
ですから、誰よりも早く、その人の気持ちを慰めるような気持ちで言葉をかけてあげることが大切です。もし、スマホのラインなどが来たら、ラインですぐに返事を返すことも大切ですが、直接、電話をかけて、お悔やみの言葉をかけてあげたり、話を聞いてあげるのも良いでしょう。
まとめ
特にペットを飼っていない人は、ペットが亡くなった人の気持ちはなかなか理解をするのが難しいかもしれません。ただ、ペットを飼っている人の中には、家族と同じくらいペットを大切に思っている方が多いです。それゆえにペットが亡くなってしまった時の悲しみは深くなってしまうものなのです。
そういった意味で、ペットが亡くなってしまった人に対してかける言葉は、身内が亡くなった人に対してかける言葉とそれほど変わらないのかもしれません。ですから、まずはそういった観点に立った上で、どういう言葉をかけてあげたら良いのか考えていくと良いでしょう。
ペットを亡くした方の気持ちにしっかり寄り添いながら、少しでも悲しみを和らげることができることを願っています。
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