春分の日は、その年によって、3月20日になる時もあれば、3月21日になる日もあります。
春分の日が20日なったり、21日になったりするのは何故なのかまとめてみました。
なぜ、春分の日は、その年によって違うのか?
春分の日とは、昼と夜の長さがちょうど同じになる日です。
しかし、正確にその日を出すには、地球の公転やうるう年から生じる暦のズレを考慮しなければなりません。
地球が太陽を中心として回る場合正確に言えば、平均365.242194日掛かり、一般的な365日に対して、.242194日のズレが生じます。
また、4年に1度、うるう年があり、そこで1日、調整する形になりますが、その分も考慮しなければならなくなってきます。
そのズレを調整して計算していくと春分の日は3月20日になったり、3月21日になったりしてくるというわけです。
春分の日を算出する計算式
春分の日が3月の何日かを算出するには、以下の計算式を用います。
1851-1899年の場合=int(19.8277+0.242194*(年-1980)-int((年-1983)/4))
1900-1979年の場合=int(20.8357+0.242194*(年-1980)-int((年-1983)/4))
1980-2099年の場合=int(20.8431+0.242194*(年-1980)-int((年-1980)/4))
2100-2150年の場合=int(21.8510+0.242194*(年-1980)-int((年-1980)/4))
intとは、指定された値の小数値の部分を切り捨て整数にする関数です。
例えば、2014年の場合は、上記の3番目の式を使います。
int(20.8431+0.242194*(2014-1980)-int((2014-1980)/4))
=int(20.8431+0.242194*34-int(34/4))
=int(20.8431+0.242194*34-int(8.5))
=int(20.8431+8.234596-8)
=int(21.077696)
=21
ということで、3月21日となります。
ふー という感じですね^^;
最初に述べたように0.242194という数字は、1年で遅れる日数分を表し、最後の方の4は、うるう年が4年に1回あるので、そこから来ているということになります。
春分の日を決定するプロセス
春分の日は、1948年(昭和23年)に施行された”国民の祝日に関する法律“によって祝日として制定されました。
また、春分の日の具体的な日にちは、海上保安庁の水路部が計算を行ないます。
そして、そこで算出された日にちが、該当する年の前年2月に出る官報で発表され、そこで新しい(翌年の)春分の日が確定ということになります。
逆に言うと、春分の日が確定されるのは、翌年分までで、2年後以降の春分の日は、計算式で出すことは出来るけれども、まだ確定はされないということになります。
春分の日は宇宙に思いを馳せてみよう
他の祝日と違って、春分の日や秋分の日は、宇宙の法則を考慮しながら、科学的に算出していくので、何となくロマンがありますよね。
実際、地球は、昼と夜の長さを絶妙に変えていきながら、私達に、四季を与え、季節ごとに美しい彩りも与えてくれています。
春分の日は、そういう宇宙のダイナミックさと神秘さに思いを馳せる上でも、ちょうど良い日なのかもしれませんね。
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