右脇腹が痛い時、どんな症状が考えられるのでしょうか?
もちろん、急に走って、痛くなるようなケースであれば大丈夫なのですが、普段でも痛い場合は、注意をする必要があります。
ここでは、右脇腹の下には、どんな臓器があるのかを説明しながら解説をしていきます。
胆嚢(たんのう)の病気
胆のうは、肝臓の右下の奥にあります。
そこで胆石が出来て、胆管内へ移動すると、右脇腹やみぞおちに周期的に激しい痛みを引き起こすようになります。
その他にも、吐き気やおう吐、背中の痛みや腰痛、大量の汗などの症状も伴ったりします。
胆石は、コレステロールの増加によって起こる病気なので、普段からの食事に気を付けましょう。
腎臓の病気
腎臓は、横隔膜の下に位置する握りこぶしぐらいの大きさの臓器です。
(左右に一つずつあります)
腎臓が病気になると、脇腹や腰、場合によっては、お腹にも痛みが波及する場合があり、吐き気や嘔吐を伴ったりもします。
尿路の病気
腎臓で作られた尿は、尿管を通って、膀胱にたまった後、体外に排出されます。
この尿が通るところを尿路というのですが、そこに結石が出来る病気が、尿路結石で、激しい痛みを伴います。
特に最初は、脇の痛みから始まり、痛みに波があるのが特徴です。
この病気も普段の食生活の乱れが原因になるので、普段から、水を多めにとったり、また、適度な運動をするよう心がけましょう。
虫垂炎
虫垂炎になると、みぞおち辺りから痛みが始まり、段々と、痛みが右脇腹の方へ移っていくようになります。
虫垂炎は、初期は、他の病気と間違えられやすいのですが、右脇腹が痛くなると、そこではっきり、虫垂炎だと分かるケースが多いです。
虫垂炎の場合は、とにかく早めに病院へ行くことが大切です。
肝臓の病気
肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれるので、自覚症状はなかなか出てきません。
それでも、右脇腹やみぞおちの辺りで、鈍痛、そして張った感じがすると、肝臓がんである可能性があります。
しかしその時点では、かなり進行してしまっているケースが多かったりします。
ですので、肝臓の病気に関しては、事前に血液検査など、定期的な健康診断を受けるようにして下さい。
その他にも考えられる病気
それ以外にも、右脇腹の痛みとしては以下のような病気が考えられたりします。
慢性便秘症
虚血性大腸炎
リンパ腺の腫れ
胆道ジスキネジー
(胆汁の流れが生じることによって生じる病気)
肋間神経痛
(みぞおちから脇腹にかけての痛みが出たりします)
このように右脇腹の痛みは、いろいろな病気の可能性がありますし、場合によっては、重大な病気の可能性もあります。
そういった意味で、痛みが気になる場合は、病院でしっかり診てもらうことをお勧めいたします。
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