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みぞおちに鈍痛や違和感(重苦しい感じ)、そして激しい痛みなどを感じる場合は、体の臓器から何らかの症状を伝えるサインである可能性があります。
時々痛む場合でも、慢性的に痛む場合でも原因が分からないと不安なものですよね。
では、具体的にどんな症状や原因が考えられるのか、まとめてみました。
みぞおちの下には何の臓器がある?
まず、気になるのが、
痛みを感じるのは、何の臓器か?
ということです。
実は、みぞおちの周辺には、いろいろな臓器があります。
図だと、こちらのサイトの図が、一番分かりやすいです。
言葉で説明していくと、
肝臓:右上腹部のろっ骨の内側、横隔膜の下
胃:横隔膜の下、肝臓の左側
胆嚢(たんのう):右上の腹部、肝臓の下に潜り込んでいる
膵臓(すいぞう):みぞおちとへその間のあたり
十二指腸:胃の出口から小腸までの間の部分
食道:喉と胃をつないでいる
という感じになります。
考えられる症状(痛みの原因)
みぞおちが痛む場合の症状(原因)をいろいろとまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍(食後の痛みなどの場合)
みぞおちやお腹の上のあたりに持続的な鈍い痛み(鈍痛)が表れます。
押すと痛い場合は胃潰瘍の可能性があります。
胃潰瘍は、食後に痛みを感じる場合多いです。
痛みの原因は、食後に胃酸が増えて、胃の粘膜が刺激されるからです。
一方、十二指腸潰瘍は、空腹時に痛みが出る傾向があります。
空腹時は胃酸が直接、潰瘍した部分を刺激するからです。
食事をすると胃酸が薄まるので、痛みが和らいだりします。
胃炎
胃炎は、急性と慢性のものがあります。
急性胃炎では、みぞおち付近にかなり強い痛みを感じます。
胃が膨らむような不快感があり、嘔吐や吐血の症状があります。
食べ過ぎや飲みすぎ、またストレスなどが、原因として考えられますが、2~3日で収まる場合が多いようです。
一方、慢性胃炎は、みぞおちから胸のあたりにかけて、やけるような感じがあったり、空腹時に痛みを感じたりすることが多く、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。
胃がん
食事をするしないに関係なく、みぞおちの重苦しい感じが続き、
食欲がない
体重が減っている
吐き気や嘔吐がある
という場合は、胃がんの可能性があります。
ただ、胃潰瘍など別の病気と症状が似ている場合もあるので、実際は、病院で診てもらわないと分からないところがあります。
胆石
みぞおちの痛みだけでなく、お腹の右上の部分も痛む特徴があります。
痛み方は、鈍痛の時もあれば、張ったような感じがあるなど様々です。
胆石は、肝臓から出る胆汁(たんじゅう)が固まり、肝臓と十二指腸を結ぶ胆管(たんかん)や胆汁を蓄積する場所である胆嚢(たんのう)に留まってしまう病気です。
虫垂炎
いわゆる盲腸です。
みぞおちに鈍い痛み(鈍痛)を感じた後、お腹の右下の方へ痛みが移動し、痛みもはっきりしてくる特徴があります。
膵炎(すいえん)
膵炎には、急性と慢性がありますが、急性の場合は、みぞおちの部分に強い痛みを感じ、吐き気、嘔吐の症状があらわれます。
また、みぞおちの左側、そして背中にも痛みが広がる特徴があります。
みぞおちの痛みが3ヶ月以上続くと、慢性膵炎の可能性があります。
アルコールをたくさん摂取する人が掛かりやすいと言われています。
逆流性食道炎
みぞおちの不快感や胸やけの症状がある場合、逆流性食道炎が考えらます。
胃酸が逆流してしまって、食道が炎症する病気ですが、ゲップがたくさん出るという症状も現れます。
肝臓がん
みぞおちのしこりを感じる場合は、肝臓がんの可能性もあります。
その他にも倦怠感や食欲不振、便秘や下痢、突然の腹痛の症状などが出たりします。
ただ、肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれていて、自覚症状が出づらいので、ここら辺は、少し判断が難しいところですね。
自律神経の乱れ
過度なストレスを受けると、自律神経が、胃や十二指腸の働きをコントロールできなくなります。
すると胃酸が過剰に分泌され、みぞおちの辺りに激しい痛みを感じたりします。
病院で検査を受けるのが良い理由
いろいろと症状を上げてみましたが、実際みぞおちに痛みを感じる場合、他にもいろいろな症状が考えられます。
みぞおちの付近は、いろいろな臓器や神経が絡み合っているからです。
ですから、みぞおちの痛みを感じたら、ここに書いてある病気の可能性を想定しながら、該当する診療科へ行かれることをお勧めいたします。
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