日本最大級の税理士紹介のポータルサイトである「税理士ドットコム」が3月10日から5月末に掛けて、3段階に分けてリニューアルされることになりました。
その背景には二つの背景があるそうです。
1. 高齢化社会が進み、遺産相続の案件が急増し、2015年1月から相続税制が改正されたりすることから税理士のニーズが高まっている→需要側の観点
2. 税理士業界でも、料金報酬が自由化されたり、顧客先のあっせん制度が廃止されたりして、顧客開拓が切実になっている→供給側の観点
税理士の需要が高まっているのであれば、今から一生懸命勉強して、税理士になるのも良いかもしれません。
ということで、税理士になるためにはどうすれば良いか簡単にまとめてみました。
受験資格を得るまでが結構大変!?
税理士になるためには、7月下旬~8月上旬の平日3日間に行われる税理士試験にまず合格する必要があります。
しかし、その税理士試験は、誰でも受けられる訳ではありません。
以下の内に、いずれかをクリアしたら受けられるようになります。
大学などで勉強してから受けるパターン
1. 大学または短大の卒業者で法律学または経済学を1科目以上履修する
2. 大学の3年次の段階で、法律学か経済学に属する科目を含めて62単位以上取得している
3. 経済専門学校などの専修学校の修了者で、法律学又は経済学に属する科目を
1科目以上履修した者
法律や経済関係の科目を取っていないとやっぱり難しいのかあという感じですが、実は、これ以外にも道があります。
資格を持って受験資格を得るパターン
4. 日商簿記1級に合格する
5 全経簿記上級に合格する
でも、日商簿記1級って、すんごく難しいそうです・・・
あと、
6.公認会計士の短答式試験に合格する
7.司法試験に合格する
という形でも、受験資格を得ることが出来ます。
ただ、どちらも難易度は、税理士試験は高いので、
「公認会計士か司法試験に合格していれば、それでいーじゃん!」
という感じはなると思いますが・・・
職歴で受験資格を得るパターン
8. 税理士事務所や個人の会計事務所で3年以上働く。
9. 銀行・信託会社・保険会社などで、資金の貸付・運用に関する事務を3年以上やる。
10. 税理士・弁護士・公認会計士などの業務の補助事務を3年以上やる。
という道もあります。
こういったところに入るのもなかなか大変な難しいような・・・
ちなみに国税庁の発表によると税理士試験の合格率は15%前後とのこと。
さらに、東京税理士会の資料によると税理士試験の平均合格年数は8.6年という話もあります。
いやはや、なかなか大変ですなあ。
意外な抜け穴
ただし、これ以外にも税務署など国税官公署で23年以上働けば、指定の研修を受けるだけで、試験なしで、税理士の資格を得ることも出来ます。
いわゆる天下りというやつです。
試験に合格したら?
ただし、試験に合格しても、すぐ税理士になれるわけではありません。
2年以上の実務経験が必要です。
(ただし、公認会計士、弁護士、天下り組は除く。また実務経験は試験前でもOK)
その後、税理士名簿に登録したら晴れて、税理士になれるということになります。
税理士になるのは大変!
こうやってみると、税理士になるのって本当に大変ですよね。
税理士になったら、税金にビクビクすることもなくなるかなあと思っていましたが、そんななまっちょろいものではないですね。
いやはや、浅はかでした・・・
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