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グーグルのOSである「クローム」を搭載したノート型パソコン、クロームブックが、早ければ、2014年4月から日本でも販売されるかもしれません。
日本では、OSに関しては、ずっとマイクロソフト社のOSであるウインドウズが主に使われてきましたが、その牙城を崩せるかが注目されています。
そこで、クロームブックのメリット・デメリットをまとめながら、今後、クロームブックは、マイクロソフトの牙城を崩して、日本で普及するかどうか、まとめてみました。
英語でのPR動画はこちらです。
(まだ日本では販売されていないので・・・)
目次
メリット
まずは、クロームブックのメリットから見ていきましょう。
4つの観点からまとめました。
1. 軌道時間が短い
最初に上げられるメリットは、起動がとっても速いこと。
スイッチを入れてから起動するまでは、たったの10~15秒です。
これは、ウインドウズ系のパソコンがどんなにがんばっても絶対に追いつけないスピードです。
業務のスピードアップという点ではすっごく便利ですよね。
2. アプリケーションを入れる必要がない。
クロームブックの基本概念は、データとアプリケーションをWEB上に置くということです。
そのため、アプリケーションをいちいち入れる必要がありません。
ウインドウズパソコンのように、いろいろなアプリケーションソフトやデータを自分のパソコンの中にため込んでおく必要はありません。
ウインドウズパソコンでは、ソフトウェアをアップデートするごとにパソコンが重たくなっていきました。
しかし、クロームブックでは、グーグルがそれらの業務をすべてWEB上でやってくれます。
さらにセキュリティ管理までやってくれるので、はっきり言ってしまえば、ウイルスソフトも必要なくなります。
(ウイルスソフト会社にとってはダメージが大きいですけど)
新しいパソコンに変えた場合だって、以前のパソコンからいちいちデータを移す必要がありません。
なぜなら、データはすべてウェブ上にあるからです。
電源を入れて、ログインをするだけで、従来のパソコンの時と同じ環境がすぐ使えるようになります。
3. 安い
既にアメリカで販売されているクロームブックは、300ドルもしません。
日本で販売される際も、3万円以下になるのは確実です。
この圧倒的な安さは、日本で普及する場合にも強力な武器になっていくでしょう。
4. 軽い
現在、アメリカで販売されているものは1kg程度
そりゃ、アプリケーションもデータもパソコンの中には、入れていないのですから、軽くなるはずですよね。
軽ければ、それだけ持ち運びやすくなり、様々なシチュエーションで活躍しやすくなります。
デメリット
では、逆にデメリットはどういう点が出て来るでしょうか?
3つの観点から挙げてみました。
1. 今まで使っていたソフトが使えなくなる
クロームブックはネット上で完結するタイプであるため、今までウインドウズで使っていたソフトで使えなくなるものはたくさん出てきます。
例えば、
Adobeのソフト(イラストレータとかPhotoshopなど)
Office(ワード、エクセル、パワーポイント)
Skype
Dropbox
などなど、今まで愛用してきたソフトが使えなくなるのは、ちょっとキツイかなあという感じです。
2. ネット環境がないと使えない。
アプリケーションやデータが全部ネット上にあるということは、逆の見方をすれば、ネット環境がなければ、まったく使えないということになります。
もちろん、最近は、ネット環境がどんどん良くなってきています。
それでも飛行機の中とか、海外にいる時とか、移動中とか、ウェブが使えない環境は、まだまだ結構残っています。
そこで、一切、パソコンが使えなくなるのは、やっぱり不便だという印象はぬぐえません。
3. 周辺機器がつながらなくなる
今までウインドウズパソコンで使えていたもので、使えなくなるのは、ソフトだけではありません。
プリンタなどの周辺機器も対応できなくなります。
クロームブック用のプリンタドライバがないと、印刷できなくなるからです。
会社でも、今までパソコンを社内のコピー機につなげて、印刷していたものが出来なくなってしまうと、実際、かなり不便になってしまいますね・・・
日本で普及するか?
上記の点から総合的に考えてみると、クロームブックは、その安さと手軽さからまず、セカンドパソコンとして普及すると思います。
特に仕事として使う場合は、今まで使っていたシステムとの互換性が低いため、いきなりメインパソコンをクロームブックに切り替えるのは、ほぼ不可能でしょう。
むしろ、最初は、ウインドウズパソコンというより、それまでのiPadなどタブレットのシェアを奪っていくようになるのではないでしょうか。
あと、クロームブックが来たら、ネットブックは本当に駆逐されるかもしれませんね。
セカンドパソコンから使いながら、段々慣れてきたら、「メインパソコンとして使っていこうかなあ」という感じになってくると個人的には考えています。
グーグルが、現在のデメリットをどうやって克服していくかも注目ですよね。
果たして、クロームブックは旋風を巻き起こすことが出来るでしょうか。
今後の展開に期待です。
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