動脈の静脈の違いって?なんで動脈は見えないの?

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今回は、血の話です!

以前、ニュースで、

「人の静脈は青色に見えるけれども、実は、灰色だった。目の錯覚だったのです」

という報道がされていたことがあります。

ところで、皮膚の見ると、流れている血管って、全部、静脈なんですよね・・・

動脈は見えないんでしょうか?

そもそも動脈と静脈の違いって一体何なんでしょうか?

分かっていそうで、分かっていない血管の構造について、子供にも分かるよう、簡単にまとめてみました!

役割の違い

まず、動脈と静脈の違いを簡単に表現してしまえば、

動脈:心臓から出ていく血管
静脈:心臓に帰っていく血管

ということになります。

つまり、役割という観点でみれば、

動脈:栄養と酸素を全身の細胞に運ぶ
静脈:老廃物や二酸化炭素を心臓に戻していく

ということになります。

分かりやすく言えば、

動脈:上水道(飲める水を運ぶ管)みたいなもの
静脈:下水道(トイレや台所から出た汚い水を運ぶ管)みたいなもの

という感じになりますね。

動脈と静脈はどうつながっているか?

ここで、

「動脈と静脈はどうつながっているの?」

という疑問が湧いてくるかもしれません。

動脈と静脈は、直接つながっている訳ではありません。

その間には、毛細血管というものがあります。

例えるならば、

動脈と静脈は、高速道や国道みたいなみたいなもので、
毛細血管は、家と家を結ぶ、細い道路みたいなものです。

毛細血管があるから、体の隅々まで、栄養や酸素を運んで、そこで出た老廃物や二酸化炭素を回収することが出来るようになるんです。

そこら辺の構造の違いは、この動画を見るとよく分かります。

特徴の違い

では、それぞれの血管の特徴はどう違うのでしょうか?

役割が違うと、特徴の違いもすんなり分かるようになってきますよ^^

動脈は、血管の壁が厚く、弾性があります。

そうなっている理由や、ドバーッと心臓から血液を送るので、その勢いに耐えられるようにするためです。

その一方、

静脈は、血管の壁が薄く、弾性はありません。

血液の勢いがないからですね。

その代わり!

血液に勢いがないと、逆流しちゃう可能性があります。

そのため、静脈には、弁がついて逆流をさせない構造になっています。

動脈と静脈は、それぞれ役割に応じた構造になっているんですね!

皮膚で見えているのはどっち?

私たちが、皮膚を見た時に、見える血管は静脈です。

その理由は、静脈の方が、皮膚に近いところを走っているからです。

動脈は皮膚から遠いところを走っているから、見えないというワケです。

逆に、動脈が皮膚に近いところを走っていると、ケガした時、大変です。

動脈は、勢いがあるので、切れてしまったら、ドバッーと血が噴き出してしまいます。

そうならないよう、より奥の方に出来ているという訳なんですね。

ちなみに看護婦さんが、注射をする時、針を刺すのも、静脈になります。

一方、脈を取る時は、動脈を押えないといけません

静脈だと、血の勢いが弱いからです。

あのドック、ドック、ドックというのは、動脈だったんですね^^;

血の色が違う原因は?

ちなみに、動脈は赤色で、静脈は青色(本当は灰色だそうですが)なのは、なぜでしょうか?

その理由は、

動脈:血液の中に含まれる赤血球のの中にあるヘモグロビンというタンパク質に、酸素が含まれているから赤くる

静脈:ヘモグロビンから、酸素がなくなるため、赤ではなくなる

という訳になります。

 血管ってすごい!

お子さんでも分かるように、動脈と静脈の違いを説明してみましたが、いかがでしたか?

血管って、その仕組みを知れば知るほど、

よく出来ているなあ~

と感じますよね。

本当に、体の中でがんばってくれている動脈と静脈には、感謝、感謝です!

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